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2014-11-14 08:36:05
朝日新聞と読売新聞の本日11月14日の朝刊一面に、奇妙な報道の仕方がありました。どちらも、「日中韓首脳会談を希望」という見出しまでは同じなのですが、その「希望」の主語が異なるのです。
朝日は、「朴槿恵・韓国大統領が『首脳会談を希望する』と述べた」と伝えました。読売は、「安倍首相が『首脳会談につなげていきたい』と述べた」と報じました。
読売は、「朴氏も会議で、安倍首相の退席後、『近い将来、日中韓外相会談が開催され、日中韓首脳会談も開催されることを希望する』と語った」としています。
この読売の報道の通りなら、まず安倍という男が言いだしっぺになります。朝日は、まず朴大統領が述べたと伝え、そのあとに安倍首相が日中韓首脳会談開催希望について発言した、としました。
言いだしっぺは誰であろうと大した問題ではないように受け取られますが、実際に開かれるようになると、やはり言いだしっぺが主導権を握ることになりますから、外交上はとても重要です。
それから、読売はときどき平気でウソをつきますから、今回も「安倍首相が言いだしっぺ」と、「どうしても(ウソをついてでも)安倍首相を主役にしたい」気持ちで書いたかもしれないという疑いが残ります。
事実、共同電は「朴大統領は13日、ミャンマーの首都ネピドーで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)+3(日中韓)の首脳会議で日中韓3か国の首脳会談の開催を『希望する』と述べた」と、伝えてきています。
それはさておき、ともかく日中韓3か国が緊密な協力関係を築いてくれるよう望みたいものです。政治の分野で親善友好関係が深まれば、経済も、文化交流もいっそう活発になると期待できます。
3か国の枠組みがしっかりしていれば、たとえ日中、日韓の2カ国関係がギスギスしても、3か国会談へは出てこなければならず、それは平和の枠組みとして機能させる場になります。
3か国首脳会談から「東アジア共同体」へ進むなら、東シナ海が「平和の海」となる希望が持てます。それは、21世紀から30世紀へかけての日本の平和の土台づくりにつながります。
首脳会談は年内開催も模索するようですが、こう選挙モードに入ってしまってからではムリですよね。早くても年明け開催になるのでしょう。それでも、年明けに3か国首脳会談が実際に開かれることになったら、2015年は明るい希望の年明けを演出できます。まず、年明けにも「日中韓首脳会談開催を」と望みます。
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