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なぜ記者はこうも間違うのか~消費増税見送り解散&総選挙には大義がある(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/14/senkyo174/msg/475.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 14 日 08:15:15: igsppGRN/E9PQ
 

      「消費増税先送り」解散で官僚とバトルする photo Getty Images


なぜ記者はこうも間違うのか~消費増税見送り解散&総選挙には大義がある
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/41078
2014年11月14日(金) 長谷川 幸洋「ニュースの深層」 現代ビジネス


■「ポチ取材」ばかりしているから間違える

消費増税先送りで解散総選挙への流れが確定的になった。

私は10月22日午後のニッポン放送『ザ・ボイス〜そこまで言うか』(書き起こしはこちら)で初めて解散総選挙の可能性を指摘して以来、このコラム(初報はこちら)や『週刊ポスト』の「長谷川幸洋の反主流派宣言」(抄録はこちら)、あるいは『たかじんのそこまで言って委員会』など、いくつかのテレビ番組でも一貫して「増税先送りから解散総選挙へ」というシナリオを強調してきた。

ついでに言えば『ザ・ボイス』や「反主流派宣言」では、景気の見方について日銀最高幹部の間で意見が割れている内幕についても指摘している。それからまもなく10月31日に日銀が追加緩和に踏み切ったのはご承知のとおりだ。強気派の黒田東彦総裁が敗北したのである。

マスコミには「追加緩和は消費増税の環境づくり」といった報道が相次いだが、それがまったくトンチンカンだったのは、増税先送りが確実になったいまとなってはあきらかである。11月21日号の「反主流派宣言」はその点も書いた(抄録はこちら)。

解散総選挙のシナリオについては、最初にラジオで喋ってから新聞やテレビが報じ始めるまで数日の間があった。正直言って、私は今回ほど政治記者や経済記者の鈍さ、理解の浅さについて唖然とした思いにかられたことはない。彼らはどうして、こうも見事に間違えるのか、あるいは政局の流れを読めないのか。

その理由を突き詰めて考えると結局、政治記者も経済記者も同じ「ポチ取材」ばかりしているからだ、と思うようになった。取材相手に取り入ることばかりに熱心で、自分の頭で経済の実態やあるべき政策の姿、あるいは政治の正統性といった問題について考えていない。だから間違えるし、政局の本質が読めないのである。

それは、解散総選挙が決定的になったいまも続いている。この調子だと、これからもずっと間違い続けるだろう。その結果、読者や視聴者はいつまで経っても政策の意味や政治の流れを理解できない。これは日本のジャーナリズムが抱えた奥深い病である。今回はそこを書く。

■「大義なき解散」報道は上っ面の議論

まず、なぜいま解散総選挙なのか。

それは増税を先送りするからだ。この順番が重要である。解散が先にあって、その次に増税先送りがあるのではない。ところが、あたかも解散が先にあって、ついでに先送りがあるかのように報じるマスコミもある。そうすると、いったいなぜ解散総選挙なのか、さっぱり分からなくなる。

それはそうだろう。突然、さあ解散総選挙だ、なんて報じられたら、だれだってびっくりする。だから、マスコミがそのロジックと流れを解き明かさなければならない。だが、肝心の安倍晋三首相はまだ増税先送りも解散の方針も、正式には何も語っていない。政権が語らない話を書くことこそ、マスコミの重要な役割であるはずだ。

ところが「どうやら解散は本当らしい」「首相が与党幹部にそう喋っているらしい」「解散風はもう止まらない」という理由で解散話が先にきた。一方、増税のほうはとなると「実は増税判断自体を先送りする案もあるようだ」という話が出て、いまひとつ確信がもてない。それで「大義なき解散ではないか」というような報道にもなる。

あるいは「増税法には景気が悪ければ、増税を先送りできる景気条項があるじゃないか。なんで解散なんだ」という批判もある。11月13日付の東京新聞社説や朝日新聞朝刊はそう書いている。私に言わせれば、こういう批判は日本政治の深層構造を理解していない、まったく上っ面の議論だ。

増税はすでに法律で決まっている。その法律は野田佳彦政権で与党だった民主党と野党の自民党、公明党の3党合意で成立した。だから、安倍首相がいくら「再増税はしません」と言ってみたところで、実はそれだけで増税は止まらない。増税を本当に止めようと思ったら、もう一度、増税凍結延期法案を可決成立させなければならないのだ。

では、なぜ安倍政権は増税を止めようとしているのか。これが政局の出発点である。それは景気が悪いからだ。景気が悪いのに増税すれば、景気は一層、悪くなる。それで法人税をはじめ税収が減る。すると、せっかく増税しても肝心の税収が増えず、財政再建という本来の目標は達成できない。

それどころか、政権の大目標であるデフレ脱却も遠のいてしまう。だから増税先送りなのである。そこをしっかり理解するには、記者自身が景気の実態について見極めなければならない。たとえばマクロ経済の数字などは、いくらでもネットで入手できる。街角の実感だって記者がタクシー運転手に聞いてみればわかるだろう。

■財務省が売「増税判断の先送り」という財務省が売り込んでいる話

ところが、たいていの記者は自分の景気判断を避けて、まずとにかく官僚や日銀の話を聞く。すると、財務省はもちろん増税したいから、本当に悪い話は言わない。日銀だって黒田総裁は増税派なので同じだ。

日銀が追加緩和に踏み切った時点で「そうか、それほど景気は悪いのか」と気づかねばならないのに、増税派から「これは増税への環境整備です」というような説明を吹き込まれると、そのまま鵜呑みにしてしまう。つまりポチ取材の結果、政局の出発点である景気判断を誤ってしまうのである。

経済記者がそうであるくらいだから、政治記者となるとなおさらだ。彼らは永田町のうわさ話に興味はあっても、景気の実態などハナから関心はない。新聞の経済面がいいといえば「そうか」と思うし、たまたま財務官僚にでも出会って話を聞けば「そんなに悪くないのかも」と思ってしまう。ずばり言えば、素人同然である。

財務官僚は「政治記者はその程度」と思ってバカにしている。政治記者は、ちょっとした永田町情報と一緒に自分たちに都合のいい話を売り込めば、そのまま書いてくれる都合のいい存在と思っているのだ。財務省の意を汲んだ政治家を取材しても結果は同じだ。やはりポチ記者の取材である。

今回の例で言えば「増税判断自体を先送りにする」というのは、まさに財務省がいま必死になって売り込んでいる話である。彼らだって「もう解散は避けられない」と観念している。だが、増税先送りだけは絶対に阻止したい。そこで編み出した抵抗ラインが「増税判断の先送り」なのだ。

そういう話をそのまま垂れ流しているのが、増税賛成派のマスコミである。ちょっと前には「解散は増税反対派へのブラフだ。いつまでも反対していると解散するぞ、と総理が脅している」などというトンデモ記事もあった。ここまで来ると、もうお笑いの世界である。

もしも増税判断自体を先送りするとなると、それこそなんで解散するのか、さっぱり分からなくなる。そういう記事を書いている記者自身が分からないだろうから、読者の頭がクエスチョンマークだらけになるのは当然である。

こういう話をだらだら書き連ねていても読者の頭が混乱するだけなので、いい加減にして情勢を整理しよう。

繰り返す。まず出発点は景気が悪い。だからこそ日銀が追加の金融緩和に踏み切った。そうであれば、ますます増税はできない。景気が悪ければ、金融は緩和し財政は減税または歳出増で景気刺激という政策は、大学1年生が習う「経済政策のポリシーミックス」である。

このイロハのイが分かっていれば、今回は経済政策として増税先送り以外にありえない、というのは自動的に分かる。

■正しい経済政策の実行を阻む官僚機構

ただ、現実の政治は正しい経済政策を目指して動くとは限らない。そこで次に、では「なぜ正しい経済政策が実行できないのか」という問題になる。実は、この問いこそが日本の政治そのものなのだ。政治記者たちは回答を用意しているだろうか。私は用意していないどころか、問題意識すらないと思う。

彼らは毎日、永田町で政権や与野党幹部を追いかけ、彼らの片言隻句に耳を傾けるのに精一杯で、とてもじゃないが「なぜ正しい経済政策が実行できないか」などという根源的問題を考えているヒマはない。いや、そもそも正しい経済政策が何かさえ分かっていない。

かつて政治記者といえば「政策は分からなくても政局が分かる」というのが優秀な記者の通り相場だった。政策は官僚がやってくれるので、権力闘争に明け暮れる有力政治家にポチ取材で可愛がられていれば、政局がつかめたのだ。だが、政治家が政策で勝負するようになると、政策が分からなければ政局も分からなくなる。それがいまの現状ではないか。

政策を理解するためには、現状認識がしっかりしていなければならない。そうでないと政治家も記者を相手にしない。つまり、政治記者も景気動向に敏感でなければならない。だが、そういう政治記者はいないから、結果として政局見通しもピンぼけになるのだ。

経済記者が「金融緩和で増税の環境整備」などというおバカな話を真に受けてしまうくらいである。政治記者の取材相手である政治家も経済が分からない人が多いから、そんな政治家をいくら熱心に取材しても、得られる成果は「正しい政策」ではなく、せいぜい政治家の思い込み程度である。

なぜ正しい経済政策を実行できないのか。それは、正しい経済政策を実行しようとすると、必ず既得権益を握った官僚機構と衝突して抵抗に遭うからだ。言い換えると、政治家と官僚のバトルになる。これが日本政治の深層構造である。

2006年から07年にかけて第1次安倍政権が目指したのは、まさに官僚とのバトルに打ち勝って正しい政策を断行する政治だった(詳細は拙著『官僚との死闘七〇〇日』講談社刊)。たとえば公務員制度改革だ。ところが、その政権はバトルに負けて、あえなく1年で崩壊した。

今回の第2次安倍政権は再チャレンジである。つまり菅義偉官房長官が折に触れて強調する「政治主導の改革政権」、これこそが安倍政権の本質なのだ。そんな政権の本質を前提に考えれば今回、景気は悪いのだから「当然、増税先送りを目指す」と理解できる。実際、私はそう理解していた。

そのうえで、ではどうやって先送りするのか、という話になる。

■3党合意を修正するなら解散総選挙しかない

それは「官僚との戦いに勝つ」という話だ。けっして生易しい戦いではない。はっきり言って、正面から戦ったら勝ち目はない。財務省には権力の源泉が3つある。まず予算編成権、次に徴税権、それから情報収集と配分能力である。

予算編成権は国会議員へのアメ玉だ。財務省に「地元に予算を付けてあげます」と言われて、喜ばない議員はいない。徴税権は逆でムチだ。「先生の政治資金がちょっと」と言われたら震え上がるだろう。記者は財務官僚から「これは貴方だけだけど」と囁かれて政策ペーパーをもらったら、だれでもポチになる。これが情報力である。財務省に議員とマスコミを抑えられたら、勝ち目はない。

だから、どうやったら勝てるのか。安倍首相が考え抜いたのはそこだと思う。先に書いたように、いくら首相でも法律で決まっている増税を「私はやめます」と言ってみたって、凍結法案を可決成立させなければ、増税は止まらない。しかも、そもそも増税を決めたのは自民党を含めた3党合意だった。

だから解散なのだ。3党合意で決めた増税を安倍政権がチャラにするために、あらためて国民の声を聞く。それは先々週のコラムで書いたように、政治的にまったく正統である。

いまの自民・公明連立政権は3党合意による増税路線を訴えて前回総選挙で勝った。同じ連立政権が増税路線を修正するなら、もう一度、国民の声を聞かなければおかしい。増税を願って自民、公明に投票した国民は、そのまま先送りと聞いたら裏切られたと思うだろう。「景気条項があるじゃないか」という東京新聞や朝日新聞は、増税を求めた国民が裏切られてもいい、と思っているのだろうか。

消費増税は言うまでもなく内政の最重要課題である。いまのように景気が悪化しているときはなおさらだ。そんな重要課題の扱いをめぐって正々堂々、解散して国民の声を聞く。それは民主主義の原理そのものである。

ちなみに東京は増税反対、朝日は増税賛成だ。正反対の立場であるはずの両紙がそろって「解散に大義はない」と唱えるのは、いま解散になると安倍政権が信認されて野党が負けると思っているからだろう。つまり安倍政権そのものに反対なのだ。そうだとすれば「お里が知れる」という話である。

両紙は政権に反対する立場から解散を批判していて、そもそも経済政策と政治の正統性がしっかり確保されているかどうか、という問題は2の次、3の次になっている。そんな「先にスタンスありき」の姿勢でいて、政局の行方がしっかり見極められるはずもない。だから間違うのだ。これは一連の朝日誤報問題と共通している。

■今回の総選挙は「国民と官僚のバトル」

自民党も賛成した重要な政策路線を変更する。そのために国民に信を問う。これが正しくないわけがない。増税断行を願う国民は政権に反対すればいいのだ。逆に先送りを願う国民は政権を支持すればいい。その結果、凍結法案の帰趨がおのずと決まる。
つまり、国民が増税するかどうかを決めるのである。私はこれこそが今回の総選挙の歴史的意義だと思う。これまで増税するかどうかを決めるのは事実上、永田町と霞が関の手に委ねられていた。だが、安倍首相は解散によって最終判断を国民に委ねる。

言い換えると、これまで「政治家と官僚のバトル」だった構図を「国民と官僚のバトル」に変えた。それによって勝算を見い出す。政権の力だけでは勝てない増税派に対して、国民の意思を背に一気呵成に勝負に出る。政治の戦場と力学構造を永田町、霞が関から国民レベルにまで一挙に拡大する。それで増税凍結法案を可決成立させる。根本的にはそういう話である。

そこで話は次に進む。では凍結法案はどういう内容になるのか。いま永田町では「増税を2017年4月まで延期する」という話がまことしやかに流れている。財務省にとって「増税判断を先送りする」という抵抗ラインが崩されたとき、最後は17年4月の増税だけは確実にしておきたい、という狙いだろう。

だが、本当にそうなるかどうか。私は「17年4月まで」ではなく「17年4月以降に延期する」になる可能性もあると思っている。それなら事実上、無期延期だ。「景気が良くなってから増税を再検討する」というのが正しい政策である。そうであれば、景気がいつ良くなるかなんて、だれにも分からないのだから、当面は無期延期しておくのが正しい。

それどころか、景気が良くなるまで「一時的に5%に戻す」案だってある。むしろ、それが一番合理的だ。とにかく景気を良くして、増税はその後に考える。今回の増税先送り解散は、そんな正しい政策の環境を整える絶好の機会になる。


 

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コメント
 
01. 2014年11月14日 09:27:52 : MuyuuegV7E
> 消費増税見送り解散&総選挙には大義がある(現代ビジネス)

大日本帝国憲法(明治憲法)では衆議院の解散を命じる権限は天皇にあった。

http://www.ndl.go.jp/constitution/etc/j02.html
第7条天皇ハ帝国議会ヲ召集シ其ノ開会閉会停会及衆議院ノ解散ヲ命ス
ーー

現在の日本国憲法には
第六十九条 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。

とある。
これは、内閣が衆議院を解散出来るのは「衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したとき」であると読める。

もし、内閣総理大臣に衆議院解散の権限を与えるのならば、明治憲法に従って「内閣総理大臣は衆議院の解散を命じることが出来る」と憲法に書くはずである。

すなわち、「衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したとき」以外に内閣が「消費増税見送り解散&総選挙」をすることは大義があるどころか憲法違反である。

国会議員やマスコミは、何故、内閣による衆議院の解散は憲法違反であることを指摘しないのか?
国会議員やマスコミは日本国憲法を知らないのか?
それとも、国会議員やマスコミは従うべき憲法は大日本帝国憲法だと思っているのか?


02. 2014年11月14日 09:38:14 : MC2FHDCpSs
衆院解散の「大義」で、与野党が互いに批判
読売新聞 11月14日(金)9時29分配信

 安倍首相が来週中の衆院解散を検討していることに関し、その大義名分を巡って与野党が互いに批判を強めている。

 首相が消費増税の先送りや経済政策「アベノミクス」について信を問う構えなのに対し、野党は「大義なき解散」と印象付けようと躍起だ。

 「安倍政権の2年間、経済、外交など様々な課題に挑戦してきた。それらを改めて国民に信任を問う選挙だ」

 自民党の大島理森・前副総裁は13日、国会内で記者団にこう述べ、早期解散の意義を強調した。首相は、来年10月に予定される消費税率10%への引き上げを先送りすることの是非と、アベノミクスの中間評価を衆院選の争点としたい考えだ。特に消費増税を巡っては、「世論調査で国民の7割が反対している。乗らない手はない」(自民党幹部)との判断があるとみられる。

 同党の鳩山邦夫元総務相は、「(選挙戦では)アベノミクスで基礎体力をつけてから増税すると国民に訴えるのも一つの方法だ」と話している。

 野党側は、任期を約2年残しての解散に異議を唱えている。現在の衆院議員の任期は2016年12月までで、来週中に解散した場合、衆院議員の在任日数は現憲法下で6番目の短さとなる。

 維新の党の江田共同代表は13日の記者会見で、「任期が2年もたってない時期になぜ解散なのか。600億円も700億円も税金をかけてやる意味がどこにあるのか」と述べ、解散の大義がないと指摘した。

 また、民主党の海江田代表は、「全てを投げ出して解散しようという『国民生活放り出し解散』だ」と批判。次世代の党の山田幹事長も、「(早期解散は)今だったら野党がバラバラだから自民党の(議席の)目減りは少ないという党利党略」と述べた。

 こうした批判について、与党側には「突然の解散話に準備が整っていない野党側の焦りといらだち」(自民党中堅)と見る向きもある。菅官房長官は13日の記者会見で、民主党の枝野幹事長が9月のテレビ番組で「私が首相ならこの秋に(解散を)やる」と述べていたことを取りあげ、「枝野さんがそう言っていたのではないか」と皮肉った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141114-00050046-yom-pol


03. 2014年11月14日 13:23:43 : o4xLe2v33o
今度の解散総選挙についての長谷川氏の論考は正鵠を射た指摘だ。
私の見立てと100%一致している。

過去、官庁の中の官庁すなわち最強官庁財務省(旧大蔵省)と戦って敗れた政治家は多い。
既得権益の権化、官僚機構をねじ伏さない限り、日本経済の成長はない。
アベノミクスの第3の矢である成長戦略は官僚機構を弱体化しない限り達成できないのである。

明治政府が作り上げた統治機構、そう簡単に崩せるものではない。鳩山氏もドンキホーテのごとく挑んだか惨敗。管や野田など小指で倒され、挙げ句の果てにあめ玉を貰って喜んでいるのだから始末に悪い。
小沢さんも志半ばで戦いに負けてしまった。ぼんくら秘書の石川がへまをしなければ勝てた可能性が高かったのに返す返すも残念である。

今度の解散総選挙についての見立てで、田原や植草はどこをみてるのだろう。かなりのぼんくらだ。

小沢さんが今の状態では安倍総理に期待するしかない。


04. 2014年11月14日 14:04:54 : eObS6WrwWU
明白な大義があることは言うまでも無い.
先の民主党の解散選挙は増税という3党合意を約束させる選挙であった.
つまり、増税を掲げた解散総選挙であった.
自民党は勝利し、8%に増税して3党合意を実行した.
10%増税のスケジュールも法律で決まっている.
民主党はスケジュール通りの増税を実行しようとしている.
そのスケジュールを変更しようとするなら、総選挙で民意を問うべきである.
これこそが大義である.

05. 2014年11月14日 15:25:15 : oBiKxZx0os
自民党は先送りで一本化できるんですか?
刺客送るんですか?

06. 2014年11月14日 20:45:37 : jXbiWWJBCA

コラム:消費増税先送りは「悪い円安」の誘因か=鈴木健吾氏
2014年 11月 14日 18:55 JST
鈴木健吾 みずほ証券 チーフFXストラテジスト

[東京 14日] - 安倍晋三首相が3年ぶりとなる日中首脳会談に加え、APEC、G20などの外交活動のため日本を離れるなか、「消費増税先送りと解散総選挙」が報じられている。主要メディアをみる限り、この組み合わせは既成事実化しているようだ。

株式市場では、これらの報道が好感され、日経平均株価は2007年以来約7年ぶりの水準まで上昇。為替市場では、ドル円が7年ぶりの116円台を示現したほか、豪ドル円も約1年半ぶりの1豪ドル=100円台を回復するなど、円全面安の展開となっている。

筆者はこれまで、「消費増税の先送り」は「アベノミクスのつまずき」「安倍政権は血を流す改革ができない」との評価につながり、為替市場では失望とともに円買いとなる可能性が高いと考えていた。

そもそも、為替市場では「アベノミクス進展=円安」との反応が続いてきた。振り返れば、2012年11月14日に野田佳彦首相(当時)が衆院の解散を打ち出すと、安倍自民党総裁は11月15日に講演で「経済状況の最大の問題点は、デフレと円高」と指摘。政権奪還後、失われた20年からの脱却のためアベノミクスを強力に推進する意向を示した。その政策の核に据えられたのが、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」のいわゆる「三本の矢」だった。

その後、一本目の矢「大胆な金融政策」に絡み日銀総裁に黒田東彦元財務官が就任して異次元緩和を導入したことも含め、アベノミクスの根本には円高の修正(円安志向)があると為替市場ではとらえており、結果「アベノミクス進展=円安」「アベノミクス後退=円高」との反応がみられてきた。

しかし、最近の値動きをみると、「消費増税先送りと解散総選挙」に対しては、円売りで反応している。理由づけをするならば、「国内株式市場が増税先送りに反応して大幅上昇したことに対する反射的なリスクオンの円売り」もしくは「解散総選挙で政権基盤がより強固となり、成長戦略や改革が大きく前進するとの期待による円売り」などが考えられる。

ただ、後者については、自民党は前回2012年の衆院選で294議席を獲得する大勝利を収めており、これ以上の議席獲得は事実上難しいとみられることから、やや無理があるかもしれない。

報道によれば、17日に発表が予定される7―9月期国内総生産(GDP)速報値の結果をみたうえで、10日間程度の間に消費増税先送りと解散総選挙を判断するようだ。当初の反応は上記の通り、「株価上昇で円安」との展開になるだろう。10月末の日銀による追加緩和導入後、数日のうちにドル円が5円程度上昇するなど、現状はボラティリティが上昇し円安バイアスが強まっている状況にあり、場合によっては一気に1ドル=120円をトライする流れになる可能性も否定できない。

<「短期円高・長期円安」の可能性>

しかし、その後はアベノミクスに対する不信や不満の高まりがドル円の上値を押さえる要因になる可能性がある。

このタイミングで解散総選挙に踏み切るメリットは、3つ考えられる。まず、議席を多少減らしたとしても、改めて過半数を確保できれば、さらに4年間の政権の任期を獲得し、改めて改革や成長戦略に取り組むことが可能になる。第二に、株式市場の参加者に対して景気重視の姿勢をアピールすることで、一層の株高を演出できる可能性がある。第三に、消費者に対する景気重視姿勢のアピールと来年4月の統一地方選への準備だ。為替市場にとっては、「改めて改革や成長戦略に取り組むこと」および「株高」は円売り要因ではある。

一方で、デメリットや不透明要素は多い。まず総選挙によって何を国民に問うかだが、消費増税先送りとセットになっていることから「消費増税を問う選挙」になりかねない。この場合、自民党が勝利したとしても民意は増税に反対との見方に傾いていると判断され、消費増税は「先送り」ではなく「見送り」の声が強まる恐れがある。

また、政府が目標に掲げる財政健全化が達成できないリスクがある。政府は2015年度までに基礎的財政収支の赤字対GDP比を、2010年度の6.6%に対し、2015年度には3.3%に半減させる目標を立てている。増税を先送りすれば、達成は難しくなるだろう。この場合、短期的には「アベノミクスへの懸念で円高」との反応となろうが、長期的には「財政健全化目標が達成できない」「日本国債格下げの可能性」「国債を大量に購入している日銀」との連想から悪い円安につながる可能性がある。

成長戦略や改革に対する疑問も高まろう。成長戦略の目玉の1つとして外国人投資家からも注目度の高い法人税減税について、増税なくして減税ができるのかとの見方が強まるだろう。また、現国会で審議されている女性活躍推進法案なども安倍政権の目玉の1つだが、総選挙となればこれも審議未了で廃案となる可能性がある。成長戦略や改革に対する疑問の高まりは、「アベノミクスへの失望で円高」との反応となろう。

加えて、日銀との関係も懸念される。黒田日銀総裁は9月4日の金融政策決定会合後の記者会見で「(消費増税が行われず)政府の財政健全化の意思や努力について市場から疑念を持たれると(中略)政府・日銀としても対応のしようがない」「(増税により)予想以上にあるいはその他の内外の経済状況如何で経済の落ち込みが大きくなる事態となれば、財政・金融政策で対応できる」と発言し、強く政府をけん制していた。

異次元緩和政策を導入し政府の発行する国債の大部分を日銀が購入するなかで、財政健全化はその前提条件でもある。これにより政府と日銀の関係にヒビが入り、安倍政権と黒田日銀が互いに背を向けるような事態ともなれば、「アベノミクスの失敗」との評価につながる可能性がある。この場合も、短期円高・長期円安の反応となるだろう。

このように、為替市場から眺めた場合、消費増税の先送りと解散総選挙は、直後のファーストリアクションこそ円安方向でも、その後、アベノミクスへの信認が低下することで円買いを喚起しやすいと考えられる。さらに、時の経過とともに、財政不信やアベノミクス失敗という評価につながるまで事態が悪化するようだと、長期的には悪い円安を招く恐れがある。

目先は、17日のGDP速報値と、その後10日程度の間に下されるとみられている首相の判断をにらみ、ドル円は動きづらい展開となるだろう。

*鈴木健吾氏は、みずほ証券・投資情報部のチーフFXストラテジスト。明治大学経営学修士。証券会社や銀行で為替関連業務を経験後、約10年におよぶプロップディーラー業務を経て、2012年より現職。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0IY0KW20141114

 

日本国債CDS上昇しても金利は低下、財政懸念は依然水面下
2014年 11月 14日 17:32 JST
[東京 14日 ロイター] - 消費再増税の延期観測を嫌気して日本国債のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が上昇している。ただ、長期金利は低下しており、財政懸念が表面化したわけではなさそうだ。円安は進んでいるが、原油価格の下落で経常収支が改善するとの見方もある。

とはいえ円債市場の「警告機能」は低下しており、気が付かない間に手遅れになっているリスクも小さくない。

<CDS上昇は投機的な動きか>

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、日本国債のプレミアムが上昇中している。ドル建て5年の保証料率でみて、前日の市場では51ベーシスポイント(bp)と51.5bpで取引された。12日対比で4bp拡大し、今年2月以来の高水準となっている。

CDSは債券がデフォルト(債務不履行)した場合のいわば保険料。高くなれば、デフォルトの確率が上がっていると市場がみなしていることを示す。2010年の欧州債務危機の際には、ギリシャのCDSは一時1000bp以上に拡大した。

足元で日本国債のCDSが上昇している背景には、消費再増税の延期観測があるとみられている。1000兆円の政府債務を抱える日本で、金利が低位に押さえられている1つの要因は増税余地があるからであり、増税延期は財政再建への懸念を強める。

ただ、現時点では、「CDSの上昇は投機的な動きで、財政懸念が急激に高まったわけではない」(邦銀の債券担当者)ようだ。プレミアムが上昇したといっても50bpと東日本大震災後の2011年10月に付けた159bpと比べても3分の1程度だ。

さらに円債市場ではCDSの動きと逆行するように、金利が軒並み低下している。10年最長期国債利回り(長期金利)は前日比2bp低下の0.475%。一時は0.465%と11月11日以来の低水準を付けた。

長期金利は低下は消費再増税の延期観測が強まった12日の市場では、10年債利回りは0.535%まで上昇したが、その後は再び低下傾向にある。「増税は景気次第という景気条項が付かなければ、次回は必ず増税するというコミットになる。再増税先送りによる財政規律への懸念を抑えることができるとみられているようだ」(国内証券・債券トレーダー)という。

<経常収支改善の期待も>

また再増税見送りは必ずしも財政悪化につながるわけではない。「皮算用」の段階だが、増税見送りで景気が回復すれば税収が増えるという期待もある。

ロイターは12日、政府が再増税を先送りしても、2015年度に基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字を半減させる財政再建目標は達成できる見通しであることが同日、複数の政府関係者への取材でわかったと報じた。日銀の追加金融緩和などで円安、株高の流れが強まり、大手企業の業績回復で法人税収は大幅に増加する見込みとなったという。

実際、企業のCDS動向を示す指標のiTraxxJapan(日本企業50社のCDS取引を指数化した指標)をみると、再増税延期の観測が強まった後もプレミアムのタイト傾向に変化はない。増税延期は、企業の財務にはプラスとみられているようだ。

さらに足元の原油価格の下落が経常収支を改善させるとの期待もある。「交易損失の減少につながり、名目GDPを1%、5兆円程度押し上げる」とT&Dアセットマネジメントのチーフエコノミスト、神谷尚志氏は試算する。円安は輸入価格を押し上げるが、輸出にはプラスだ。数量が増加しないとしても、円換算の手取りは増える。所得収支も増やす。経常収支が黒字であれば、国内だけで国債を支えるマネーを供給することが可能だ。

<「警告機能」の低下>

ただ、財政規律に対する円債市場の「警告機能」は、日銀の大量の国債購入によって事実上、機能不全におちいっている。金利が低下しているからといって、日本の財政への懸念が高まっていないとは言えない。気が付いたときにはもう手遅れになっていることもありうる。

「マネーというものを乱暴に扱いすぎではないか。いまはまだ個人と言う円のスポンサーが残っているからいいものの、日銀や円の信認低下に見切りをつけ、円預金から外貨預金に移し替え始めたら、市場は激変するだろう」とりそな銀行・総合資金部チーフストラテジストの高梨彰氏は話している。

(伊賀大記 編集:北松克朗)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN0IY0OI20141114


07. 2014年11月14日 20:57:09 : jXbiWWJBCA
>>01 内閣による衆議院の解散は憲法違反である

内閣は総理大臣が構成員を決める。よって総理自身が内閣を不信任したと解釈し、総理に解散権が帰属すると解釈するのが現状。


wikipedia.org/wiki/衆議院解散#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E5.9B.BD.E6.86.B2.E6.B3.95.E4.B8.8B.E3.81.AE.E8.A1.86.E8.AD.B0.E9.99.A2.E8.A7.A3.E6.95.A3.E4.B8.80.E8.A6.A7
日本国憲法において直接的に衆議院解散について規定した条文としては第7条と第69条がある[4](憲法上は憲法第69条によって内閣不信任決議案が可決あるいは内閣信任決議案が否決された場合も含め、すべて衆議院解散は憲法第7条により天皇の国事行為として詔書をもって行われる[5][6][7])。
このうち日本国憲法第7条第3号は衆議院の解散を天皇の国事行為として定める。ただ、天皇は国政に関する権能を有しないとされており(日本国憲法第4条第1項)、憲法7条3号の天皇の権能は衆議院解散を形式的に外部へ公示する形式的宣示権ということになる[8]。また、日本国憲法第69条は衆議院で内閣不信任決議が可決あるいは内閣信任決議が否決された場合の内閣の進退を定めた規定で[8]、その条文の文言も「内閣は……衆議院を解散しない限り」とはなっておらず「内閣は……衆議院が解散されない限り」となっており衆議院解散の実質的決定権について定めているわけではない(この点は衆議院解散は憲法69条の場合に限定されるとみる後述の69条説に対する批判としても挙げられている)[8][9]。
そこで、いずれの国家機関が衆議院解散に関する実質的決定権を持つかが問題となるが、憲法学者・先例ともに内閣に衆議院解散の実質的決定権があることについてはほぼ見解が固まっている(内閣説)。一方、内閣の意思によらない衆議院による自主解散権(自律的解散)を認める見解(自律的解散説)も存在するが、従来より議院の多数派により少数派の議員の地位を失わせることを可能とするためには法律上明文の根拠が必要であるとして否定的な見解が多い。衆議院解散要求決議案が衆議院本会議で採決に至った例はあるが、可決されたことはなく、仮に可決されても、法的拘束力のない国会決議の一つにとどまるものとされる。今日の学説においては、衆議院における多数派が内閣との関係において、対立関係になく解散を望むのであれば内閣に解散を求めることで足り、対立関係にあり内閣が応じなければ不信任すればよく、憲法もこのような運用を予定しているとされ[10]、また、衆議院解散は憲法69条の場合に限定されるとみる後述の69条説をとらない限りは実益のある議論ではないと考えられている[11]。
以上のように、衆議院解散の実質的な権限を持つのは内閣とする見解にほぼ固まっている。日本国憲法第69条の解釈上、衆議院で内閣不信任決議案が可決されるか信任決議案が否決された場合に、内閣はそれに対抗する手段として衆議院解散が可能であることに争いはない(対抗的解散)。しかし、日本国憲法第69条に規定する場合以外にも衆議院解散が認められるか(裁量的解散)、また、裁量的解散が認められるとするならば解散権の根拠をどこに求めるかについて見解は分かれている。学説には衆議院解散は日本国憲法第69条の場合に限られるとする69条限定説(後述の69条説が属する)と、日本国憲法第69条に規定する場合以外にも衆議院解散は認められるとみる69条非限定説(解散権の法的根拠により後述の7条説、制度説、行政説に分かれる)がある。もっとも、69条説と行政説はほとんど支持されておらず、7条説と制度説が対立しているのが実情である。
実務上は、天皇の国事行為に責任を負う内閣(日本国憲法第3条参照)が実質的決定権を有するとされ7条説によっているとされる(昭和53年衆議院先例集27)[12]。判例では苫米地事件における東京地裁及び東京高裁の判決が7条説をとったものとみられている(東京地判昭和26年10月19日判決、東京高判昭和29年9月22日判決)[13]。なお、憲法7条による解散が憲法慣習となっているとみる学説もある[11]。


08. 2014年11月14日 22:12:39 : FJdana1737
>なぜ安倍政権は増税を止めようとしているのか。それは景気が悪いからだ

こいつバカじゃないのwwwww

なぜ安倍政権は増税を止めようとしてるのか=景気が悪いからだwwwwww
8%にしたから景気悪くなったんじゃないの
止めるなら5%〜8%になるときに止めろよ、、
景気悪い時に8%にしたからだろうwwwww

8%になり景気悪くなり焦り
10%にして、更に景気悪くなったら選挙に勝てない
だから上げない今のうちに選挙か
全く姑息な奴らだわ


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