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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141113/plt1411131140002-n1.htm
2014.11.13
安倍晋三首相は、消費税率の10%への再増税を2017年4月に先送りする方針を固めた。これを受け、延期の是非などについて「国民に信を問う」ため、来週にも衆院を解散し、12月に総選挙が行われる流れが一気に加速した。「最速で19日の解散もあり得る」とささやかれているが、選挙戦の結果、スキャンダルや独特の存在感で注目される議員の当落はどうなるのか。政治評論家の小林吉弥氏が予測したところ、現職閣僚も落選の危機にひんするという衝撃の結果が出た。
「解散のタイミングはなんら決めていない。私自身が言及したことは一度もない」
安倍首相は11日午後、APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議が閉幕した後、北京で記者会見に臨み、こう語った。
だが、「首相は解散の時期と公定歩合についてはウソをついてもいい」というのは永田町の定説だ。安倍首相は一連の外遊日程を終えて帰国する17日にも、公明党幹部らと選挙日程について協議するとみられる。再増税の時期として想定する17年4月までに、衆院議員は任期(16年12月)を迎えてしまうため、解散して国民の審判を仰ぐ必要があるからだ。
現に、公明党の山口那津男代表は11日の記者会見で、「自民党の茂木敏充選対委員長もそれ(解散)を視野に準備をすると明言した。諸般のことを考えたうえで、われわれとしてはそれなりの構えを考えざるを得ない」と語り、準備を加速させるよう党内に指示したことを明らかにした。与党内では「12月2日公示−14日投開票」「12月9日公示−21日投開票」との日程案が浮上している。
野党側も浮足立った。
民主党の海江田万里代表は同日、代議士会でのあいさつで、「安倍首相、解散をやれるもんならやってみなさい! われわれは堂々と受けて立つ」と所属議員を鼓舞した。
次世代の党の平沼赳夫党首も党の会合で、「油断はできない。腰を据えて頑張っていただきたい」と呼びかけた。
選挙戦では、「政治とカネ」をめぐる醜聞が直撃した現・元閣僚や、共闘態勢の構築が不十分な野党議員は、厳しい戦いを強いられる。夕刊フジでは、与野党の計25人をピックアップし、最新の選挙区情勢を踏まえた分析を小林氏に依頼した。予測は、比例復活は考慮せず、選挙区の勝敗に特化した。結果は別表の通りだ。
まず、「うちわ問題」で辞任した松島みどり前法相(東京14区)について、小林氏は「野党候補が一本化されれば落選の可能性が高い。トラブルの釈明の際に与えた『強気』の印象が、有権者から反発を受けそうだ」と語る。
後援会の政治資金収支報告書の虚偽記載問題が発覚した望月義夫環境相(静岡4区)に関しては「過去にさかのぼって選挙結果をみても、常に接戦。そのうえ、金銭問題が浮上したとなれば、情勢は厳しくなる」と分析した。
『週刊新潮』に女性問題を報じられ、昨年7月に衆院議院運営委員長を辞任した佐田玄一郎元行革担当相(群馬1区)も、「野党が候補者を一本化できなくても、接戦は避けられない」という。
これに対し、小渕優子前経産相(群馬5区)は、関連政治団体の不透明収支問題が刑事事件に発展する恐れがあるものの、比較的善戦しそうだ。小林氏は続ける。
「小渕氏は自民党離党を余儀なくされ、無所属で出馬することが予想される。その場合でも、青木幹雄元参院議員会長がバックに控えており、自民党は対抗馬を立てないのではないか。背景には、不透明収支問題で小渕氏本人に累が及ばなければ復党させるという前提がありそうだ」
「群馬5区での、父・恵三元首相以来の『小渕人気』をあなどってはいけない。中曽根康弘元首相の孫の康隆氏の出馬も取り沙汰されているが、その場合でも五分五分の戦いにはなる」
政治資金処理のミスを追及されている江渡聡徳防衛相(青森2区)も「選挙に強い。野党がよほど強い候補を立ててこない限り逃げ切る公算が大」という。
一方、野党陣営にも「落選危機」の注目候補が多々いる。
民主党では、2012年衆院選でも比例重複に救われた菅直人元首相(東京18区)が、「地元で『お役ご免』という空気も広がっている」という。
12年に落選し、返り咲きを目指す田中真紀子元外相(新潟5区)も「父・角栄元首相以来の後援会がもはや機能していない」として、「苦戦」という結果が出た。
関連政治団体の政治資金収支報告書に約243万円の不記載が発覚したうえ、安倍首相から衆院予算委員会で、極左暴力集団「革マル派」が浸透している団体からの献金問題を指摘された同党の枝野幸男幹事長(埼玉5区)は「やや優勢」だった。
維新の党は、「大阪都構想」をめぐり大阪府・市議会で対立する公明党への牽制として、いずれも公明党の現職議員がいる大阪3区に橋下徹共同代表(大阪市長)、16区に松井一郎幹事長(大阪府知事)を立てる方針を示している。
小林氏は「都構想が道半ばの今、両氏の国政転身は考えにくい」と断ったうえで、仮に出馬した場合に予想される情勢を次のように語った。
「橋下氏は、国政に打って出ることへの有権者の期待感から、公明党現職の佐藤茂樹衆院議員を押しのける可能性が大。松井氏の場合は、公明党の対抗馬である北側一雄副代表の人気が根強く、苦戦を強いられる」
他の野党では、当選11回のベテランである次世代の党の平沼赳夫党首(岡山3区)が「『高齢批判』が噴出すれば、自民党候補に詰め寄られかねない。楽観を許さない」。8億円の借り入れ問題でみんなの党代表を辞任した渡辺喜美氏(栃木3区)は「地盤はかなり堅固。借り入れ問題の表面化後、まめに地元を歩いていることが奏功しつつある」として、「やや優勢」となった。
閣僚やベテラン議員にすら落選の危機が迫る「師走の衆院選」には、どんな波乱が待っているのか。
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