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政界スクープ! ゴッドマザーが地元後援会に通達 安倍首相「政界引退」と「後継者」決定(1)
http://wjn.jp/article/detail/4740637/
週刊実話 2014年11月20日 特大号
安倍晋三首相がイライラを爆発させたのは、10月30日に衆院予算委員会が開いた集中審議だった。民主党が、相次ぐ閣僚の不祥事について厳しく問いただした際のことだ。
「大臣の顔写真を(パネルで)出して、どうかと思いますよ!」「(問題閣僚)一人ひとりの説明をさせていただけなければ、おかしいじゃないですか!」「公共の電波を使ってイメージ操作するのは、私はおかしいと思いますよ!」
ちょうどこのころ、小渕優子前経済産業相の政治団体をめぐる不明朗な資金処理問題で、東京地検特捜部が関係先の家宅捜索に着手していた。メモでガサ入れ開始を知らされた安倍首相の顔は、みるみるこわばっていく。もちろん答弁に身が入るはずもなく、慌てて周囲とヒソヒソ話し込んだ。そんな状況で、民主党に対して思わず声を荒げたのもうなずける。
2012年12月の政権再交代で発足して以来、順風満帆だった第2次安倍政権だが、今年9月の内閣改造で潮目が変わったようだ。閣僚のスキャンダルだけではない。景気は思うように好転しない。沖縄県知事選で自民党は苦戦を強いられている…。そして、北朝鮮はまるで安倍首相の足元を見ているかのように、拉致事件の再調査を膠着させてきた。
「特に北朝鮮のスタンス変化には、安倍首相も想定はしていたものの、少なからず落胆しました。とにかく、安倍首相が日頃から気にしているのは内閣支持率。訪朝して十数人の拉致被害者と帰国すれば、それが一気に高騰し、政権の超長期化につながっていたはずですからね。安倍首相は最近、周囲に『いざとなれば、最後は全て北朝鮮のせいにして再び制裁を発動すればいい』と楽観的に語っていたようですが、拉致被害者家族の大きな怒りを買えば、それがそのまま世論の総スカンに直結する。見方が甘過ぎます」(自民党幹部)
まさに八方ふさがりと言っても差し支えない。そして安倍首相は、少なくとも北朝鮮による拉致事件について、山谷えり子拉致担当相兼国家公安委員長のパフォーマンスに失望しているという。
「安倍首相は北朝鮮との直接交渉を外務省幹部に任せ、別ルートでも北朝鮮高官との折衝を目指してきました。かねて“お飾りポジション”と酷評されてきた拉致担当相に、そのパイプを探る役割を与えたのです。ところが、腰が軽かった前任の古屋圭司衆院議員に比べて山谷氏の動きがイマイチ鈍いようで、安倍首相は頭を抱えています」(安倍首相の側近議員)
山谷氏は就任後、人種差別を扇動するヘイトスピーチを街頭などで繰り返す『在日特権を許さない市民の会』(在特会)との蜜月について、国内外から批判を浴びた。警察組織のトップとして、取り締まられる側の団体関係者との交流が問題視されたためで、政権追及を激化させる取っ掛かりを野党に与えた一人になった。安倍首相にとっては「明らかな失敗人事」(自民党中堅議員)だろう。
「もともと安倍首相と山谷氏は、拉致事件や従軍慰安婦問題、教育改革などで気脈を通じてきたタカ派の同志です。ただ、最終的に山谷氏の入閣を決定づけたのは、安倍首相の実母で“政界のゴッドマザー”と呼ばれる洋子氏の鶴の一声だった、と囁かれています」(全国紙政治部記者)
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政界スクープ! ゴッドマザーが地元後援会に通達 安倍首相「政界引退」と「後継者」決定(2)
http://wjn.jp/article/detail/2729087/
週刊実話 2014年11月20日 特大号
母親への家庭内暴力が負い目
8月中旬、モンゴルの首都・ウランバートルで、日蒙文化交流40周年事業として友好書道展が開かれた。洋子氏や、当時は拉致議連事務局長で自民党の拉致問題対策本部長でもあった山谷氏の作品も出展され、2人とも現地に入った。
「洋子氏にベッタリと張りついて回る山谷氏の姿が印象的でした。内閣改造の直前というタイミングだったため、周囲で『露骨なゴマすりだ』との声もありましたが、案の定、閣僚に起用されたわけです。あらためて、洋子氏が安倍首相に与える影響力の大きさを実感しました」(自民党ベテラン議員)
洋子氏は、言わずと知れた岸信介元首相の長女で、安倍晋太郎元外相の妻である。亡き夫の後継者である安倍首相にも、政治家としての心得を叩き込んできた。そんな指南役から山谷氏の抜擢を薦められれば、いくら国のトップでも従わざるを得ないのだろうが、安倍首相と洋子氏との間には、別の“特別な事情”も存在するという。
「安倍首相は若いころに荒れたことがあり、母親の洋子さんに対して暴力を振るったこともあったそうです。それを今でも負い目に感じているため、洋子さんの提案なら、よほど問題でない限りは二つ返事でOKしているのではないでしょうか」(安倍家に詳しい政治ジャーナリスト)
しかし、どれだけ頭の上がらない存在であっても、こと自らの身の処し方まで決められたとあっては、素直に呑み込むのは難しくなるだろう。本誌は、洋子氏が今夏、ごく近しい周囲に漏らしていた“安倍家の近未来”をキャッチした。
「安倍首相が8月、静養のために地元の山口県を訪れた際、あいさつ回りに同行した洋子氏が、ある有力支援者に『晋三は首相を辞めたら、次の衆院選には出ないつもりです。健康に不安を抱えていますので(67歳ですい臓がん死した)夫のような目には遭わせられません。それに晋三は、首相のイスを目前にして亡くなった夫の悲願を果たしてくれたので、もう思い残すことはありません』と語ったというのです。安倍首相は傍らで黙って聞いていたのですが、やや戸惑ったような顔をしていたそうです」(前出の政治部記者)
かつて仕え、今では袂を分かった小泉純一郎元首相を思わせるような、潔い政界引退−−。それが現実味を帯びてきたのは、すでに後継者まで決まっていることが明かされたからだったという。
「洋子さんは『晋三のおいっ子のHが後を継ぎます』と明言していました。Hとは、洋子さんの長男で安倍首相の兄である三菱商事のグループ会社社長・寛信氏の息子。慶応大卒で語学は堪能。学生時代はアーチェリー部に所属していたスポーツマンです。子供のいない安倍首相も、かつて東京・富ケ谷の私邸で同居していたHをかわいがっています。まだ20代半ばなので、政治経験を積ませるため、安倍首相の秘書として近く事務所入りする可能性があります。寛信氏は父である晋太郎氏が亡くなっても政界入りを拒否したのですが、安倍首相が難病の潰瘍性大腸炎に苦しみながら政治家を続けていることに、安倍家の長兄として悩んできました。息子のHの意思も聞いて、後継を認めたのでしょう」(前出の政治ジャーナリスト)
洋子氏が、ここまでシナリオを描く理由は何か。キーワードになりそうなのは、山口県の“安倍王国化”である。
「洋子氏は、山口県選出の参院議員である林芳正前農林水産相を警戒しているのです。安倍首相は衆院山口4区、実弟の岸信夫衆院議員は山口2区の選出で、洋子氏とすれば安倍カラーを山口県でもっと濃くしたい。そのため、大正時代から国政に一族を送り込んでいる林家をライバル視しているのです。まずは、安倍家から国会議員を出し続ける土台をキッチリ固めようという考えでしょう」(安倍首相の後援会関係者)
近々の政界引退に向け、母親の手で外堀が埋められつつある安倍首相。晩節を汚さないためにも、くれぐれも自暴自棄になって“暴走”するようなことがないよう祈るばかりだ。
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