http://www.asyura2.com/14/senkyo174/msg/332.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/4f8f3d59c5d20633034173cdb24536aa
2014年11月11日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「対中国包囲網」を張りめぐらせてきた安倍晋三首相は11月10日午後0時54分から約25分、北京市内の人民大会堂で中国の習近平国家主席と初会談を行った。日中両首脳の会談は2011年年12月以来約3年ぶり。安倍晋三首相は、案内されて姿を現し、一瞬待たされる形になった。習近平国家主席は賓客を出迎えるのではなく、相手を待たせて、「会って上げる」態度で姿を見せ、ニコリともせず、堅い表情で安倍晋三首相に手を差し出して握手。しかし、安倍晋三首相が、「お会いできるのは、極めてうれしい」と一言挨拶の言葉を発したのに、習近平国家主席は反応を示さず、黙ったままで、目を左右に逸らして、写真撮影もなく、エスコートする態度も見せず会談部屋に入っていき、安倍晋三首相は、その後に従った。
中国は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議のホスト国であり、賓客を歓迎する形を取るのが礼儀であるにもかかわらず、「ホスト国らしからぬ態度」で、習近平国家主席にとって安倍晋三首相は丸で「招かれざる客」のようであった。
日中首脳会談と言うよりは、安倍晋三首相は、「対中国包囲網」を張りめぐらせた果てに、嫌がる習近平国家主席に「やっと会ってもらった」というのが、正しい。
会談を終えて部屋から出てきた安倍晋三首相は、記者団に囲まれて、「日中両国が、戦略的互恵関係の原点に立ち戻り、関係を改善させていく第一歩となったと思う。アジアの国々だけでなく、多くの国々が、日中両国の首脳間の対話を期待していたと思う。その期待に応える形で、関係改善の第一歩を記すことができた」「偶発的な衝突を避けるための海上連絡メカニズムについて、今回の会談で実施を要請し、実施に向けた具体的な事務的な作業に入ることになる」と極短くコメントした。だが、首脳会談を実現したという高揚感も喜びの表情もなく、かなりガッカリ気味だった。
これに対して、習近平国家主席が11月9日、ロシアのプーチン大統領を迎えて、中ロ首脳会談に臨んだとき双方ともに終始にこやかな表情だったのとは真逆の応対である。
習近平国家主席は2009年12月15日、副主席(中国共産党序列6位)のとき、今上天皇陛下に「特例会見」(引見)してもらった。しかし、その直前、安倍晋三元首相が12月12日、「歴代自民党政権は『1ヶ月ルール』を厳守してきた。(会見を要請してきたなかには)日本にとって重要な要人もいたが、例外なく断ってきた。陛下のご日程に政治的、外交的思惑を入れてはいけないと自制してきた」「胡錦濤国家主席の小沢一郎幹事長訪中団に対する異例の大歓待を引き出すための約束だったからではないか」などと厳しく批判していた。
習近平国家主席は、この「苦い思い出」を忘れていないと思われる。いわば、その意趣返しをしたものと解釈できる。
◆日中首脳会談と言ってもわずか25分そこそこでは、とても「首脳会談」とは言えない。せいぜい「会見」がいいところである。
おそらく、外務省が事前に用意した文章を安倍晋三首相が、役者が台本を読み上げるようにして棒読みして、それに習近平国家主席が、中国の外交部が用意した台本を読み上げる程度だったのではないか。従って、25分を2で割って、安倍晋三首相が発言したのは、「わずか12分30秒」という計算になる。こんなのは、「首脳会談」とは言えない。
それどころか、習近平国家主席とプーチン大統領は、前日の中ロ首脳会談で、「対日共同戦線」を張っていた。すなわち、中ロが2015年に「ドイツ・ファシズムと日本軍国主義に対する戦勝70周年記念行事」(5月の中ロ共同声明)を共催することを確認していたのである。
時事通信jijicomは11月9日午後11時38分、「対日けん制で中ロ共闘=プーチン氏、習主席と会談」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「【北京時事】中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は9日、北京で会談した。新華社電によると、両首脳は、中ロが2015年に『ドイツ・ファシズムと日本軍国主義に対する戦勝70周年記念行事』(5月の中ロ共同声明)を共催し、同行事を戦後秩序を守る重要な機会とみなすことを確認した。安倍晋三首相がアジア太平洋経済協力会議(APEC)に合わせて日ロ、日中首脳会談に臨むのを前に、中ロ両首脳が共闘して歴史問題で日本をけん制した格好だ。中ロ首脳会談は、9月にタジキスタンで行って以来で今年5回目」
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK174掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。