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右手で握手しながら左手の棍棒で相手を殴りつけるのが中国
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2014年11月10日 Darkness - ダークネス
2014年11月10日、日本の安倍首相と中国の習近平国家主席が初めての首脳会談を行っており、両国が「戦略的互恵関係」を進めていくことで一致を見たという。
特に会談の中で決まったことはない。これは関係改善の努力の第一歩であり、本来であれば2013年の最初に行わなければならなかったものが、やっと2年経った今になって実現したというものである。
中国は当初、安倍内閣は短命に終わると見ていた。そのため、「会わない」という外交で安倍政権に揺さぶりをかけ、中国の言うことなら何でも聞く売国的な民主党政権に引き戻す戦略に出た。
これで安倍政権が瓦解して民主党政権がまた復権していたら、もはや日本は中国の属国のようになっていただろう。
しかし、2年に及ぶ「日本の孤立化」を行ったにも関わらず、日本は中国に屈することはなかった。どんなに関係悪化しても、安倍政権は踏みとどまった。
つまり、中国は読みを誤った。
■日本を叩きのめすという中国の夢は潰えた
中国は巨大な市場であり、全世界の企業はこの市場に食い込みたがっている。だから、全世界の政治家は中国にすり寄って来るはずだという計算が中国側にあった。
それが、中国共産党の傲慢につながっていた。ところが、この2年で中国は膨れあがっていく諸問題に対処できなくなりつつあった。
ワイロがないと何も動かない組織、蔓延する拝金主義と利己主義、金転がしの結果としての不動産バブル、賃金高騰、壮絶なる環境汚染、拡張主義による周辺国との関係悪化、経済成長の鈍化……。
ありとあらゆるものが少しずつ中国を蝕んでおり、そのどれもが現在の国家崩壊を引き起こしてもおかしくない。
日本を孤立化させて安倍政権を崩壊させるつもりが、逆に自分たちの足元が崩れる兆候が見えてきている。そんな中で安倍政権を無視し続ける戦略を取り続けても、中国は何も得るものがなくなってしまった。
折しも、中国が取り入って背後からバックアップしていた小渕優子という政治家も失脚した。
小渕優子は中国からは「金の卵」と言われ、日本のマスコミからは「将来の首相候補」とちやほやされていた親中派の政治家だった。人脈も、金も、中国からの支援もあったが、本人の頭と思慮が足りなかった。
さらに、中国・韓国の機関誌とも言うべき「朝日新聞」も、嘘と捏造と売国をしているのがバレて信頼失墜して影響力を急激に失った。
日本を叩きのめす「中国の夢」は潰えた。
■盗むか、たかるか、寄生するしかない
もっとも、中国が当初描いていた「安倍政権を叩きつぶして、民主党政権で日本を属国化させる」という戦略が終わっただけで、中国が日本の侵略をあきらめたわけではない。
中国はあからさまな膨張政策をやめることができず、日本の技術、日本の影響力、日本の領土を喉から手が出るほど欲しがっている。
中国は新しい技術を自分たちで開発するような職人気質を持ち合わせていない。
もともと、中国は商人気質の国家である。新しいものを生み出すのではなく、ものを右から左に流して利鞘を稼ぐ気質だ。だから、モノを作らせてもすぐに材質や製法を安いものに取り替えて利鞘を稼ぐ方向に向かう。
つまり、中国人にものを作らせても、気が付けば安物になっている。そんな国だから、絶えず技術を持った先進国に寄生するしか生きる道はない。
世界に名だたる技術国家が日本なのだから、日本が侵略できないのであれば、日本から盗むか、たかるか、寄生するしかない。
だとしたら、中国は今後は日本を懐柔しながら盗み、たかり、寄生する方向に切り替えていく可能性もある。場合によっては「日中友好」という言葉を使って、露骨な「すり寄り」も見られるかもしれない。
「すり寄り」は、裏のある人間が使う常套手段である。
これは、相手を混乱させ、長く取り付くための方法だ。最終的には相手から一切合切を奪うのだが、最初は高圧的に出ていても、自分が追い込まれれば臆面もなく「すり寄り」を開始して、どこまでも相手にしがみつく。
寄生虫は寄生できなくなった時点で死ぬのだから、宿主から離れることは絶対にない。
■右手で握手しながら、左手で棍棒を持つ国
中国はもはや経済崩壊の途上にある。そんな中で習近平は「中国はすべての隣国と仲良くやっていきたい」と2014年11月9日のAPECのサミットでの演説で、いきなり愚にも付かないことを言い出している。
全隣国を敵に回している中国がそれを言うのである。チベットも、モンゴルも、ウイグルも、フィリピンも、台湾も、香港も、これには失笑するしかない。
この発言は、日本との首脳会談を意識したものであると言われたが、自分の立場が追い込まれるとすぐにこのように「すり寄り」を開始してくる。
右手で握手しながら、左手で棍棒を持って相手を殴りつける。裏で弾圧と虐殺と拷問と情報封鎖をしながら、表では「隣国をパートナーと見なし、友好的で周囲を安心させる外交政策を実施する」としゃあしゃあと言う。
自分が強いときは傲慢に出て、自分が弱くなれば一転して「すり寄り」にかかる。
中国は、何かにつけて孫子、孔子や、韓非子や、諸葛孔明等を持ち出して、こういったものを「兵法」と格好つけて言っているが、これを読めばこれらが「他人をうまく騙すためのテクニック」が満載であることがすぐに分かる。
孫子などは、いかに他人を騙すか、いかに他人をワナにかけるか、いかに相手を攪乱するかのオンパレードである。読んでいて気分が悪くなるほど卑劣なテクニック集だ。
こんなものを実践しているビジネスマンもいるというが、そんな人間は「私は詐欺師です」と言っているようなものだ。
ところが、中国人はみんなこれを常識のように読んで実践しているのである。だから、中国人は互いに相手を信用しない利己主義国家となって国が崩壊しつつある。
そんな国の政治家が、いきなり「みんな仲良く」とすり寄ってくるのだから信用できるはずもない。「すり寄り」は、単なる策略であって本心ではない。
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