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2014-11-10 09:54:03
日中首脳会談がようやく実現する運びとなったようです。とりあえず、率直に歓迎します。平和を作るには、話し合うことからしか始まらないからです。
当面は、お互いの主張を損なわないようにしながらの、慎重な滑り出しになるのでしょう。「戦略的互恵関係を構築することで努力しましょう」と、再確認できれば一歩前進ですよね。
そこからさらに前進し、最終的に望みたいのは、東シナ海が平和の海となり、日中両国が政治体制の違いを乗り越えて友好関係を強めつつ発展するという平和共存の道筋です。具体的には「東アジア共同体」の設立です。
しかし、目の前に横たわる、難しい課題は、靖国参拝に象徴される歴史認識問題と尖閣諸島の領有権問題。
尖閣の領有権問題は、実質的に棚上げするほかありませんよね。領土問題で譲歩はどちらも不可能なのですから。触れば必ず角が立つ問題です。
靖国参拝問題は、歴史認識に関わる事項であり、それぞれの立場があります。
しかし、靖国については、安倍という男が「首相在任中は参拝しない」ことを態度で示すほかない。
首脳会談をおぜん立てするために直前に訪中した谷内正太郎・内閣官房安全保障局長が、「安倍首相は、在任中は靖国に参拝しません」と、おそらく安倍氏の意向として伝えたのでしょう。
だから、来年4月下旬に行われる春の例大祭には参拝しないでしょう。それまで首相の座にいればの話ですが。
ともあれ、安倍氏が歴史に名を残したいのなら、歴史の法則に逆らわず、東アジアの平和構築に努力を傾注する以外にないといえます。
周近平・国家主席も、世界第2の経済大国になった中国のリーダーとして、その名を燦然と歴史に刻みたいはずです。
中国は、紀元前3世紀の英雄ドラマ「項羽と劉邦」を異例の巨費を投じて制作し、大成功を収めました。
司馬遼太郎氏の歴史小説、「項羽と劉邦」では、劉邦との決戦に敗れ、最期を遂げる項羽の心中をこう書いています。
「天が、楚王項羽を亡ぼしたのだ、というふうに語られることに項羽は執着した」
「戦国末期からこの大陸の文明にあっては、ひとびとは歴史にどう語り継がれるかということで現世での言動を意識して規正する風が出てきている。項羽もまたそれを意識したのである」
中国では実に2300年前から、「歴史にどう語り継がれるか」が大事な人生の根幹だったようです。
日中のリーダーは、千年先にも揺るがない両国の平和共存を見据えて会談してもらいたいものです。取りあえずは、「東アジア共同体」の構築へ、展望を語ってもらいたいものです。
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