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金縛り状態/(C)日刊ゲンダイ
六法全書手にフリーズ 事務方も参る上川法相のド素人答弁
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154755
2014年11月8日 日刊ゲンダイ
司法のトップが六法全書を片手にしどろもどろだった。4日の参院予算委員会で情けない姿をさらしたのは、上川陽子法相(61)。民主党の水岡俊一議員に「質問通告にはありませんが」と、いきなり「不起訴」と「起訴猶予」の違いを聞かれると、答えに窮して何度も審議を中断させた。
発端は、西川農相が水岡議員に栃木県職員時代の収賄による逮捕歴を追及されたこと。逮捕後の処分について、西川農相は「私は全く罪を認めていない。不起訴だった」と強調。水岡議員は「当時の新聞報道には(罪を認めた上での)起訴猶予とある」と指摘した。
ここで上川法相の出番。「あくまで一般論」として違いを聞かれたのに、「具体的な事例は答弁を差し控える」と答え、野党は反発。すると、上川法相は閣僚席で金縛り状態に。目で“助けて”と合図を送り、事務方に用意させた六法全書に目を落とすこと、3分。当然、審議は止まった。
■事務方は必死にレクチャー
分厚い六法全書を手に、やっと答弁席に立っても「刑事訴訟法…248条に…起訴便宜主義によって…」と条文を細切れに棒読み。野党はますます反発、事務方は必死のレクチャー、それでも答弁できない上川法相──。これを4度も繰り返し、その都度、審議はストップ。中断は10分近くに及んだ。
最終的に水岡議員があえて丁寧に違いを説明。上川法相は「(違いは)おっしゃったことに尽きます」と恐縮しきりだった。脱法うちわで辞めた法相の後任が法律のド素人とはアキれるばかりだ。
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