http://www.asyura2.com/14/senkyo174/msg/144.html
Tweet |
写真はイメージ/(C)日刊ゲンダイ
追加緩和でハイパー円安地獄へ 家計襲う「45万円」負担増
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154725
2014年11月7日 日刊ゲンダイ
黒田日銀の追加金融緩和によって、サラリーマン生活は地獄に突き落とされる――。株式市場は、株価を上昇させる“黒田バズーカ2”などと持ち上げたが、その実態は円安誘導だ。実際、緩和発表からわずか5日間で、ドル円相場は5円以上も円安に振れ、6日は約7年ぶりに1ドル=115円代半ばまで円は売られた。
12年1月に米レンジャーズと6年契約したダルビッシュが手にしたのは総額6000万ドル。当時は1ドル=75円で45億円と報じられた契約金が、3年弱で40円近くも円安になり、今なら68億円(1ドル=114円)になる計算だ。何と、23億円もの差である。
この間、輸入物価は上昇カーブを描き、あらゆる輸入品が値上がりし続けている。
小麦粉やバター、チーズ、コーヒー、インスタントラーメンなどの食品をはじめ、電気・ガス料金、ガソリン代、さらに漁船の燃料費高騰で魚介類も大幅値上がり。9月の消費者物価指数をみると「かつお」は前年同月比で10・7%上昇、「まぐろ」も8・9%アップしている。
値上げラッシュは止まらない。味の素は来年2月に冷凍食品(業務用)の8割を5〜8%値上げする。ファミレスなど外食の価格アップは必至。ロッテはアイスクリームを来年3月から約10%値上げだ。農業に欠かせない化学肥料も11月から10%程度上がった。野菜高騰は目に見えている。
庶民の懐は干上がる寸前だというのに、追加緩和で円安はさらに進行。この先、モーレツな輸入インフレに襲われるのだ。
■一気に120円へ
「為替相場は1ドル=120円に向かって着々と進むでしょう。115円を超えるとアッという間かもしれません」(マネーパートナーズの武市佳史チーフアナリスト)
静岡大学名誉教授の土居英二氏(経済統計学)が1ドル=120円で、家計負担がどれぐらい増えるかを試算している。2人以上世帯の平均額(年収約600万円)は安倍政権発足前と比べ、21万6933円の負担増だ。年収300万円で16万7109円、500万円で20万8155円、700万円で23万9320円。まさに円安地獄だ。
「総務省の家計調査(13年年報)をベースに算出しました。そこに消費増税の負担(5→10%)が加わるのです。増税分は以前の試算(12年家計調査ベース)ですが、平均で約15万円の負担増です。円安と増税を合わせると、年間で37万円を超えます」(土居英二氏)
それだけじゃない。自民党の有志議員が提言している「専業主婦」増税が加わるかもしれないのだ。年金や健康保険に関する見直しで、年間7万2000円の負担増になるという。そうなると、平均で45万円(年)だ。年収800万円だと50万円を超える。
それでも賃金が上昇していれば少しは救われるが、9月の実質賃金は前年同月比2・9%減。15カ月連続で前年を下回っている。
「追加金融緩和は、多くのサラリーマンにとってデメリットでしかない。消費低迷は深刻さを増し、政府や日銀が目指すデフレ脱却など無理というものです」(土居英二氏)
円安誘導しか頭にない“黒田バズーカ2”は間違いなく庶民イジメだ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK174掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。