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火だるま 安倍内閣で調整に入った年内SM解散
http://wjn.jp/article/detail/9475322/
週刊実話 2014年11月13日 特大号
小渕優子経産相、松島みどり法相のダブル辞任騒動で激震の走った安倍政権が、さらなる窮地に立たされた。
閣内には、新たな疑惑に揺れる大臣たちが大増殖。自民党内は「これ以上更迭者が出れば、第一次安倍政権と同じく、辞任ドミノで総辞職」と大慌てで、突如解散風が吹き始めたのだ。
中でも注目を集めているのは、小渕氏の後任である宮沢洋一経産相だ。ご存じの通り、同氏は資金管理団体『宮沢会』のSMバーへの支出問題が噴出し、これが原因で野党が徹底追及の構えを見せている。
その背景を、全国紙の政治部記者がこう話す。
「宮沢は、疑惑追及に『私にそういう趣味はない』『秘書が利用した』と発言。収支報告書を訂正して火消しを図ろうと必死だが、前任の小渕氏が下仁田ネギやワイン、観劇チケットによる政治資金規正法違反疑惑が噴出しているだけに、ハレンチ極まりないSMバー通いは国民にも反感を買いまくっている。野党筋はこれをテコに政権転覆を図ろうと、手ぐすね引いている状態なのです」
ただし、それも無理からぬ話というほかはない。問題のSMバーは、同氏の地元・広島県内でも有名な店。秘書が血税を使って来店するには、過激すぎるサービス内容だったからだ。
「'10年9月6日に秘書が1万8230円を支払ったとされるSMバー『M』は、毎夜、下着姿の女性を緊縛するショーを開催しており、客も希望に応じて縛ってもらえる。来店者には女装趣味の者やM女性も多く、店内でディープキスをかますカップルも見受けられるのです。ここでの政治活動は明らかに無理。『性事の間違いではないか』と地元でも嘲笑を買っている」(広島市の市議会関係者)
また、前出の政治部記者もこう語る。
「SM疑惑と同時に小渕前経産相にも、母親の家を公益財団法人に売却しながら、家賃を払うことなく住み続けていた新疑惑が浮上している。そのため、野党は国民をバカにしきった二代にわたる経産相の、“ハレンチな支出疑惑”を追及しようと躍起なのです」
要は、野党はこの問題で安倍首相を自縄自縛の答弁に終始させ、国会を空転させようともくろんでいるのだが、実は内閣が抱える疑惑はこれだけではない。冒頭にも記した通り、噴火した御嶽山のごとく、政権のあちこちに火山性微動とも取れる疑惑が蔓延し始めているのである。
野党議員が言う。
「その筆頭が江渡聡徳防衛相に噴出した疑惑なのです。政治資金規正法は資金管理団体から議員個人への献金を禁止しているが、同氏は'09年と'12年に資金管理団体から350万円を寄付されていたことが発覚。さらに、これを含め1850万円のカネが『寄付』や『組織対策費』名目で渡っていた疑惑がもたれている。また、江渡氏には地元青森県の建設会社のダミー団体とみられる『政経福祉懇談会』から、年間300万円を献金されていた疑惑も浮上中。報告書の修正では拭えない地雷を抱えているのです」
一方、別の政治部デスクはこう語る。
「西川公也農水相には、和牛商法事件の一審判決で有罪判決を受けた『安愚楽牧場』から、5年間で125万円の献金を受けていたことが発覚。同氏の政策秘書を務める長男が、牧場顧問となり報酬を受けていた疑惑も取り沙汰されている。また、有村治子女性活躍担当相は、所得隠しで今年有罪判決を受けた『明興テクノス』(鹿児島市)から30万円ずつ献金を受けていたことが判明し、さらに塩崎恭久厚労相に至っては、地元松山市に特養老人ホームを今秋オープン予定だった社会福祉法人への認可口利き疑惑が急浮上。『裏にキックバックがあったのでは?』と、囁かれているのです」
ザッと見渡しただけでも、これだけの火種を抱えだした安倍政権は早晩、火だるま確実。そのためか、自民党内は大混乱で、「慌てて地元入りする議員も増え始めた」(同)といわれるほどなのだ。
もっとも、不祥事の連鎖で注目を集める官邸筋では、この非常事態を収束させる思わぬ策略が練られだしているという。語るのは自民党の中堅議員だ。
「それが安倍首相が密かに唱えだした内閣総辞職、年内解散総選挙のシナリオなのです。広島市の土砂災害を受け、土砂災害防止法の改正や地方創生関連法案、労働者派遣改正法などの重要法案が山積する今国会は、数多の閣僚スキャンダルで空転する可能性が極めて高い。それ故、首相は野党の追及をかわしきれない場合、国会会期末の11月30日に電撃解散に踏み切る方策を考案しだしている。SMをはじめとする数々の疑惑で手足を縛られても、現有議席の8割は生き延びられると読んでいるのです」
何とも過激な反転攻勢だが、安倍首相がこの方策にかじを切り始めたのには、別の理由も存在するという。その最大要因とみられているのが、消費税の10%アップなのだ。
「知っての通り、消費税10%値上げの首相判断は12月がタイムリミット。そのため、首相は疑惑払拭のミソギとして総選挙を開催。勝利した直後に消費税アップを断行しようともくろみだした。荒治療の戦術に見えるが、安倍政権が生き残るにはやむを得ない方策と見ているのです」
果たして、安倍首相の描くシナリオ通りに、コトが進むかが見モノである。
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