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2014/11/06 05:37

＜日本と中国の両政府が、北京で１０、１１の両日に行われるアジア太平洋経済協力会議（ＡＰＥＣ）首脳会議に合わせ、安倍首相と中国の習近平シージンピン国家主席による初の首脳会談実施に向けた最終調整に入ったことがわかった。
　複数の政府関係者が５日、明らかにした。国際会議での短時間の接触などを除けば、中国国家主席との日中首脳会談は２０１１年１２月以来約３年ぶりで、第２次安倍内閣では初めて。
　日中双方の関係者が今後、水面下で首脳会談に向けた最終的な詰めを行う方向で、会談の形式なども調整している。日中首脳会談が実現するかどうかは国際的にも注目されており、中国側はＡＰＥＣ主催国として、日本との会談を調整すべきだと判断したとみられる。＞（以上『読売新聞』引用）

　習近平氏は日本の首相と会談する条件として「尖閣諸島領有権の棚上げ」「日本の歴史認識を改める」「日本政府要人などの靖国参拝をやめる」などを上げていた。それらのどれ一つとっても日本の内政干渉で中共政府に指図されるいわれのない事柄ばかりだ。

　中共政府は中国国内統治が困難な局面に到っているため、日本政府と和解したいものの振り上げた拳の下しどころが見つからず困っている、というのが実情ではないだろうか。この際、日本政府は中共政府に譲歩することなく、かつて習近平氏が掲げた「会談の条件」を一切呑めないと、中共政府に投げ返すだけで良いのではないだろうか。

　中共政府は内外とも危機的状況に直面している。内政では国民の格差に対する不満を発展的に抑え込むのに必要とされた8％経済成長は困難な状況だ。最新の中共政府が発表した成長率は7,3％だが世界の経済アナリストたちは誰も信用していない。実態は3％前後ではないかとみている。成長鈍化により分配されるパイが縮小し、国民の不満は高まり全国で暴動は十数万件も起こっているという。

　外政にあってはアフリカの地下資源確保に躍起となって積極的に投資した国々で強い反発にあっている。なぜそうなったのかというと、中共政府は地下資源開発援助を行うと同時に、大量の中国人労働者を送り込み、現地人の技術習得や現地経済への寄与がほとんど見られないことによる。そのため中国人労働者殺害事件が各地で頻発し、多くの国で国際協力関係を解消して中国人労働者が帰国しているという。

　主なものだけで30近く、規模の小さいものまで入れると「鬼城」と呼ばれる開発された都市が廃墟となっているものが中国の各地にあるという。GDPを構成する主な要素は消費と投資だが、地方政府は中央政府の督励する経済成長を実現しようとするが個人消費が伸びないため、勢い投資に頼らざるを得なかった。その結果が「鬼城」となって全国各地に出現することになってしまった。

　無人の巨大な新築都市は不気味だ。そうした無謀な投資を可能にしたのがシャドーバンクといわれている。シャドーバンクが高利回りを売り文句とした理財商品を売りつけて資金確保してきたが、次々と不良資産を建設し続ける自転車操業は必ず破綻する。今がその時で、シャドーバンクが破綻しているようだが、そのツケが表の銀行にも及び、中共政府は人民元を刷りに刷って銀行に緊急融資しているという。しかしそれもいつまでも続かないのは指摘するまでもない。

　中国経済をここまで巨大化させたのは好調だった輸出だ。しかし輸出の五割を占める外国企業によるものが激減している。なぜなら外国企業が中国から撤退しているからだ。日本企業も最盛時は三万社あったといわれているが、現在では二万社を切るところまで減少している。
　そこで撤退する日本企業に対して労働争議を起こして撤退による失業に補償しろと騒いでいる。当局筋も撤退する企業に機械設備などの持ち帰りは許さない基本姿勢だそうだ。そうした進出する際の甘言とはまるで異なる対応に日本企業は手を焼いているようだ。しかし、中共の中国とはそうした国だという認識がなかったとしたら進出企業の見通しが甘かったというしかない。中国とはそうした国なのだ。日本と同質の法律以前に信義を重んじる国だと考えたら大間違いだ。

　中共政府の習近平氏も日本の首相と同じく礼節を知る人物だと考えていたら大間違いだ。すべては薄っぺらな駆け引きの材料として利用するプラグマティズムの塊だと思っていた方が良い。

　韓国の歓心を買うためなら自国領内のハルピン駅頭に朝鮮人テロリストの記念館を建てた事実を忘れてはならない。習近平とはそうした人物だ。別に会談する必要を日本政府は感じていない、という態度で収支対応するが良い。実際そうなのだから痩せ我慢でもなんでもない。

　ただ文句を言うべきは文句を大いに言うべきだ。小笠原近海に出現した大量の中国密漁船を中共政府が出港の段階で取り締まれないなら、日本政府は然るべき強硬姿勢に出ることを予告しておくことだ。そして日本の内政干渉のすべてをやめて節度ある言動をすべきと習近平氏を教え諭さなければならない。

コメント
01. 2014年11月06日 07:58:53 : KzvqvqZdMU ＞かつて習近平氏が掲げた「会談の条件」を一切呑めないと、中共政府に投げ返すだけで良いのではないだろうか。 うむ、それでよい。 左翼らは、日中関係がうまくいかないのは安倍政権のせぃみたく言うが トンデモないことであって、仕掛けているのは中国側だ。 [３２削除理由]：削除人：アラシ
02. 2014年11月06日 09:55:32 : JfjLqARllU このおっさん読売新聞の観測記事など信じている時点でアウトだ。 ところで01くん、陰でこそこそし日中卯首脳会談をしたいと工作しているのはほかならぬ君が支持する安倍晋三なのだよ。 読売が期待を込めて願望記事を書いているだけだよ。
03. 2014年11月06日 10:21:22 : FJRHQOJxfA その通り。福田元首相の顔を立てて会うだけで、実りあるものはないだろう。中国は日本に何を期待するのだろう。BRICKSに入りますとでもいうのか? アメリカを捨てますとは言えぬだろう。ただのパーフォーマンスで、にこりともしない習近平氏は５分１０分で切り上げるだろう。彼が陛下と会うときに体を張って実現させた小沢を批判した安倍にいい顔をするだろうか。メンツを重んじる彼らにとって、安倍はどうでもいい存在だ。おそらく自分のことしか言わぬアホだから、予期に解釈して何年ぶりの日中会談とやらの記事が踊ったところで何も中身はないだろう。周りの茶坊主たちもがっかりすることだろう。別に大騒ぎして会う必要もなかったと。福田さんも大変だね。ご苦労さんなこった。
04. 2014年11月06日 15:47:14 : XWBfmoKrOw バカウヨの考えからすれば、会っても何も決められない、それどころか都合の悪いこと認めざるを得んのであれば会わんほうがよろしいとのことらしい。 事態を日中の二国間関係だけから観るという視野狭窄に陥り、日本の都合の極大化を日本の国益の極大化と同一視するような単細胞的思考からすれば、しごくもっともな結論であり、これが正解だろう。 しかし、これを当事国以外の他所の国から見たらどうか。 安倍政権誕生以降、東アジア・西太平洋地域の国際的問題について、他国の首脳、とくに地域の大国である中国、韓国の首脳が日本の首脳に相談をしなくても何も困ることがないと誰の目にもはっきりと見える形で示されてしまったではないか。 国際政治の上では「ニッポンって要らねえよな？　地域の他の大国である中国も韓国も相手にしてないし、オレたちが中国のことで日本と相談しようと思っても、肝心の日本が中国と話もできないんじゃ相談のし甲斐もないだろ。それに、会えないんじゃ自分自身の問題も解決できないってことだよな？　使えねえな、ニッポン」という事態が続いているわけだ。 安倍政権に対する中韓の好意的とは言えない態度について、「これは安倍政権に対する牽制だ。そのうち日本が必要になって向こうの方から頭を下げてくる。いや、中国も韓国もそのうち崩壊するぞ。ほっておけ」などいういかにもアタマの悪げな見立てがあった。 しかし、この見立てがどうやら誤りであることが明らかになりつつある今、政権誕生当初はおそらく、安倍政権に融和的な態度だけを期待していたであろう中韓は、安倍政権が意味不明の意固地さで日本の国際政治におけるプレステージを益々下げていることを思いがけないボーナス・ポイントととらえ、今後は安倍のアタマの悪さにつけこんで「ニッポン要らない子論」を世界に広めることに意を注ぐことになるだろう。 というより、中韓が日本の悪評を広めるためにわざわざ汗を書かなくても、一言二言安倍政権を煽るだけで、安倍政権が自分で勝手に日本を孤立させ、自滅へのパターンに陥っていくのを驚きと呆れをもって眺めているのかもしれない。そして「ああ、これ、むかし見ましたわ」との感慨をもっておることだろう。 で、習近平が安倍と会うのは、安倍政権が長期化すればそれが中国に都合がよいのもあるし（＝安倍政権が続けば放っておいても日本は弱体化する）、あるいは、精神攻撃を加えて辞任の時期を早めさせるのにも使える（＝第一次政権末期に行ったインド訪問で体調ボロボロ。そののち一月も経たないで総辞職）からだろうな。
05. 2014年11月06日 16:03:14 : uT4TNrxe8s たとえ日中首脳が会ったとして、何を話し合うのか？ 口汚い罵りあい、つかみあい ちょっと見てみたい気もする そして人々は気付くだろう 右とか左とか関係なく「自分さえよければいい」同じ穴のムジナであるということに
06. 2014年11月06日 17:35:44 : Wq6ZOAqjbQ 予想 オバマ氏→”立ち話”でマンセー 習氏→（外務省のアレンジで）ソファーで世間話。 朴女史→目を見ないで”握手” でオバマ氏、習氏に一切触れずに”ネトウヨ”が狂喜する。 ヤフコメはこんな処でしょう？（笑） それにしても、自分達を虐げてる人間を”アベチャン”と呼ぶなどＭ沢氏 に劣らぬ”Ｍ”ぶりですよね？（笑）

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