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2014/11/05 06:36
安倍氏が消費増税10%導入の参考にするという「有識者」からの意見聴取パフォーマンスに呼ばれた古賀連合会長は「賛成」の弁を述べたという。ただし、社会保障の充実や非正規労働者の待遇改善などの財源とすべきとの条件を付したという。
古賀連合会長の「条件」とは耳にタコができるほどマスメディアが垂れ流している財務官僚の「増税の言い訳」ではないだろうか。いつから連合は財務官僚になったのだろうか。古賀氏が消費増税を社会保障の財源に、というのなら元々竹下総理が消費税を導入した際に「社会保障の安定的な財源に」の公約に従って、現在の8%の消費税のうち何%が社会保障の財源にされているというのだろうか。
政治家は財務官僚のために政治をやっているのではあるまい。国民の生活のために政治をやっているのであって、財源がないというのなら、企業が赤字なら労働者のボーナスを削り経費の無駄を徹底して削減するのが常套手段だが、財務官僚はそうした一般企業が普通に対処する手法を公務員全般に対して発動しているだろうか。
むしろ反対で、10%消費税を見越して予算の大盤振る舞いの上にも大盤振る舞い予算編成をし、公務員給与の増額をチャッカリ決めている。財源を与えればすべてを食べ尽くして「まだ足りない。赤字だゾ」と喚いている。
そして古賀氏の「非正規労働者の待遇改善の財源に」という理屈は見当違いも甚だしい。非正規社員の存在そのものをなくしてすべての労働者を正規社員にすべきと主張するのが「連合」の使命ではないだろうか。いつから連合は官僚組織に堕落したのだろうか。
本末転倒の議論が多すぎて呆れている。テレビなどで街頭で主婦やサラリーマンなどから消費増税に関して「賛成」の意見を述べている場面を目にすると、彼らはタックスイーターなのかそれともタックスペイヤーなのかと思わず首を捻ってしまう。タックスペイヤーならトコトン増税に判定して、増税した場合には厳しくその使途を監視するのが普通の行動だ。それをさも「わっちは度量の広い見識者だヨ」と見栄を張っているのか「社会保障が赤字なら仕方ないよね」と、物分かりの良さをアピールする馬鹿がいる。
社会保障を税で支払うのが本来の税の使途であって、社会保障を「保険」という使途を限定した「目的税」ですべて賄うべきだという考え方が間違っている。そもそも社会保障は「富の再配分」であって、「負担は応能で支給は一律」というのが大原則だ。それが年金だけは「負担は広くみんなで、支給は現役時代の職種と給与の額に応じて」という摩訶不思議な体系になっている。そしてそれが官僚・公務員優遇のため決して年金の一元化と支給の一律化をしようとはしない。そうした格差こそ問題として、労働者の代表なら古賀氏は是正すべきと追及すべきではないだろうか。
足らない予算なら足らない予算を前提として予算編成すべきだ。それをダラダラと国債を発行して対前年比増の予算を組み続けて、財政規律のために「増税」と「負担増」を国民に求める。財務官僚の厚かましさには怒り心頭だ。
自分たちの高給・共済年金は温存したまま、国民に社会保障費増だから貧困層に厳しい消費増税で広く国民に負担を求める、という珍奇な論理を展開し、マスメディアがさもありなんと珍奇な論理を是認し、国民に刷り込む。そして街頭インタビューの「度量の広い国民の一員」をバカな人たちが演じてしまう。タックスペイヤーなら増税に反対し、厳しく使途を監視すべきが最大の役目だが、現行のダラダラと手前味噌のお手盛り予算を繰り返す政府と自公政権に意見をしないのはタックスペイヤーとしての当たり前の見識すら喪失しているといわざるを得ない。
それにしても安倍氏の消費増税意見聴取というパフォーマンスは腹立たしい限りだ。
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