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10月28日の衆院本会議で質問に立つ民主党の菊田真紀子氏。後ろは安倍晋三首相=衆院本会議場(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141103-00000516-san-pol
産経新聞 11月3日(月)13時0分配信
宮沢洋一経済産業相の資金管理団体の不適切な支出の問題に関し、衆院本会議でSMバーを「口にするのも汚らわしい」とののしった民主党の菊田真紀子衆院議員。この発言がネット上で「職業差別だ」「ヘイトスピーチ(憎悪表現)じゃないか」と炎上している。
発言があったのは10月28日の衆院本会議。政府・与党が今国会の最重要課題の一つと位置づける労働者派遣法改正案について、廃案を求める民主党を代表して質問に立った菊田氏だったが、法案ではなくひたすら政権を批判した。
まず、小渕優子前経済産業相と松島みどり前法相の辞任を挙げ、「安倍政権のメッキははがれ、駿馬(しゅんめ)どころか馬脚を現した」と断言。そして矛先は宮沢氏に向かった。
「あなたが口にするのも汚らわしいところに政治資金を支出していたことや、震災後一度も福島を訪れていないこと。そのくせ、東電の応援団さながらに東電株を保有し、しかも原発事故後に買い増したことなど、行動には何から何まで驚くばかりで経産相としてふさわしくない」
文脈から「汚らわしいところ」とは宮沢氏の資金管理団体「宮沢会」が交際費名目で1万8000円を支出していた広島市内のSMバーを指すことは明らか。この発言を産経ニュースが速報すると、ツイッターなどで瞬く間に拡散された。
「なぜ個人の嗜好(しこう)や娯楽を提供する店舗を攻撃するのか」「とんでもない差別主義者だ」「ヘイトスピーチの垂れ流しだ」−。
多くは菊田氏への批判で、肯定的な意見は見つけるのが難しいほどだった。
これがさらに飛び火した。菊田氏が地元・新潟県長岡市のほだれ神社の奇祭「ほだれ祭」に参加している写真がネット上にアップされ拡散したのだ。
この祭りは、巨大な男根をかたどったご神体(長さ2・2メートル、重さ約600キロ)に初嫁をまたがらせ、子宝や夫婦円満、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する霊験あらたかな神事なのだが、菊田氏が笑顔でご神体にまたがる写真は大きな反響を呼んだ。
「汚らわしいって言ったのは誰だ…」「縄がついてるからSMでは?」−。
批判はこれで終わらなかった。
菊田氏は宮沢氏を「震災後一度も福島を訪れていない」と批判したが、平成23年3月11日の東日本大震災発生時、外務政務官だった菊田氏は何をしていたか。
震災3日後の3月14日に菊田氏は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラムの会合出席のためインドネシアを訪問した。それを「ジャカルタでエステに買い物三昧だった」と夕刊紙「日刊ゲンダイ」が報じた。
記事は「政界関係者」の話として、菊田氏が秘書官に「インドネシアではエステと買い物を楽しみたい。ステキなお店を調べて予約して」と命じたとの内容だった。菊田氏は記事の内容を否定し、「ゲンダイに抗議した」とブログに綴っていたが、ネット上で再びこの記事が拡散した。
「宮沢氏を批判できるの」「説得力がない」「震災で大変なときにエステと買い物三昧は汚らわしくないのか?」−と批判は尽きない。
もはや民主党のお家芸となった批判のブーメラン返し。「汚らわしい」の一言でここまで過去をほじくられ、バッシングを受けるのは多少気の毒ではあるが、あの混乱と絶望を生んだ3年余りの民主党政権への世間の視線がまだまだ厳しいことを民主党議員は心しておくべきではないか。(M・S)
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