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2014年11月03日 「ジャーナリスト同盟」通信
<国家・民族の屈辱>
記憶をたどると、新聞記者として72年の日中国交回復の時点で、従軍慰安婦という言葉を聴くことがなかった。性奴隷もまた日本の新聞テレビに登場することはなかった。元日本兵の勇気ある証言があったのか?おそらくなかったのであろう。いえることは、ことほど深刻で重過ぎる外交問題だった。しかし、韓国の被害者が声を上げて、これが国際社会に発信されて、日本の隠蔽してきた恐怖の恥部が暴露された。慰安婦・性奴隷は女性の尊厳・人権を根こそぎ奪うことで成立する。被害国民・被害国にとって「国家・民族の屈辱」なのである。
<甘い安倍認識>
そうだとすると、安倍内閣の対応は、「国家の強制はない」「証拠を見せろ」式の傲慢無礼なものだった。レイプ犯が「合意の上」と開き直るのに似ている。
いまや人権の世紀である。被害国民は怒り狂うだろう。これは理屈以前の先鋭的な感情問題である。もしも、安倍の身内にレイプ犯による被害者がいれば、彼の認識に変化があるかもしれない。仮にいたとしても、被害者本人が決して口外しないため、永遠にわかることがないのだが。
性奴隷事件は、ことほど深刻で悪辣な犯罪なのである。加害者はひたすら謝罪するしかない。100年、200年と。安倍には、こうした認識がない。それは、創価学会員で公明支持者の性奴隷問題に無関心を示していることから、公明党にも当てはまるだろう。
人間の人格・尊厳を奪うという悪逆非道なレイプ・性奴隷事件を、断じて軽視してはならない。安倍の韓国外交は完全に失敗である。
<中韓に対応の差>
性奴隷問題に対する中国・韓国との間に対応の差が生じている。中国にも多くの性奴隷・慰安婦問題は存在している。
以前、読売の元政治部長の多田実と共に上海でのシンポジウムに参加、そこで今も残る旧日本軍の慰安所を見学した。中国人の性奴隷被害者も多い。それなのに中国では、韓国に比べると、対応に差がある。どうしてか。
「問題の表面化は、本人のみならず、親類などにも影響を及ぼしてしまう。最悪の場合、本人と周囲の生存権を奪うことになりかねない」という。確かにそうであろう。ことほど性奴隷は、本人が解放されても、永久に親類縁者に影響を与えてゆく。
これが中国政府が、問題を浮上させることにためらいを抱いている理由のようである。反対に韓国の被害者は、声を上げたのだが、それがどれほど辛く、厳しいものであるか。木更津レイプ殺人事件の取材で判明したことは、被害者は親しい身内に対して、決して真実を明かそうとしなかったことである。完全犯罪成立寸前だった。
レイプ犯が「俺の女」と第三者に見せびらかせる演技・パフォーマンスと被害者が死の直前に明かした「(レイプ犯の)ハ00はやくざ」という決死の証言によって、性奴隷事件は、被害者急死の半年後に判明したものだ。
慰安婦・性奴隷事件にまとわりつく秘事を口実に、加害者は逃げる。安倍・自公政権には、それが露骨すぎる。
<認識では共有>
中国政府は、問題が問題ゆえに、これを外交・政治問題にすることにためらいがあるようだが、だからといって韓国の立場を軽視してはいない。強く支持している。中国語を駆使する朴大統領の人気は、中国で圧倒している。彼女の勇気に対してだ。
慰安婦問題の認識は、中韓ともに共通なのである。かくして、安倍・自公内閣の誕生によって、日本の信頼は著しく落下している。
APECの北京会議がまもなく始まるが、中国と韓国の出方がどうなのか、仮に首脳会談が行われたとしても、友好・信頼の構築は絶望的といっていい。特に、慰安婦・性奴隷問題を日韓外交の中核にした韓国首脳の出方が注目される。
<安倍・国粋主義は最悪>
「天皇の軍隊」「軍紀ある日本軍」と信じ込んでいるような安倍である。皇国史観・国家神道にかぶれてしまっている国粋主義政権は、アジア諸国との外交を破壊した。ワシントンの懸念もここにある。
孤立する日本外交も、新聞テレビを掌握した中で非難を免れてしる。これがどこまで続くのか。ともかく国粋主義の日本政府は最悪といっていい。
<木更津レイプ殺人事件も裏付ける>
初めてレイプ・性奴隷事件を取材する機会を手にしてみて、その被害の大きさと、被害者が声をあげられないという真実を目の前にした。被害者の周囲は、それでも事件の隠蔽に手を貸している。
真正面からの取材だと、事実をごまかす関係者に驚かされた。これが国家・民族が絡むとどうなるか。
<性奴隷は最悪悲劇事件>
性奴隷事件は人類の悲劇だ。最悪の悲劇事件である。これは放置できない。放置すると、また起きるのである。被害者は厳しい。それゆえに、この問題の回避は許されない。安倍にとって試練のAPEC外交が目前に迫っている。
2014年11月3日記
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