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「殺人」「触らないで」と物騒な発言も続出 アメとムチを使い分けた安倍首相の意図とは…
http://www.asyura2.com/14/senkyo173/msg/779.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 11 月 02 日 11:10:05: igsppGRN/E9PQ
 

休憩に入り、民主党の小川淳也氏、前原誠司氏、細野豪志氏(左から)と笑顔で言葉を交わす安倍晋三首相=10月30日、衆院第1委員室(酒巻俊介撮影)(写真:産経新聞)


「殺人」「触らないで」と物騒な発言も続出 アメとムチを使い分けた安倍首相の意図とは…
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141102-00000505-san-pol
産経新聞 11月2日(日)8時56分配信


 10月30日の衆院予算委員会は、民主党による「政治とカネ」に関する批判攻勢を受け、安倍晋三首相が激しく反論した。質問者と答弁者による当事者同士の応酬に加え、やじも激しく飛び交い、委員長を巻き込んだ“場外乱闘”にまで発展した。その一方、首相は民主党を除く他の野党の質問には丁重に応じ、アメとムチをきっちり使い分けた。その真意とは…。(政治部 内藤慎二)

 ■誹謗中傷合戦の様相に

 熱戦の火ぶたは意外にも委員会冒頭、首相と自民党の河村建夫元官房長官との身内同士のやりとりの最中に切られた。

 「われわれの政権の成果として生活保護給付と最低賃金との比較においては、全ての県で逆転をしている状況になっている…。すみません、やじをやめていただけますか!」

 首相の視線の先にいたのは、「民主党のやじ将軍」として知られる山井和則元国対委員長だった。

 答弁を中断した首相は、なかなか鳴り止まないやじに怒りをあらわにした。

 「静粛にしてください。議論はちゃんとやりましょうよ。政策の議論をしているんですから。少しは黙っていられないのか」

 民主党のトップに枝野幸男幹事長が登場すると、衆院第1委員室は一気にヒートアップした。

 枝野氏は「野党自民党こそ、まさに政策論議を扱う部分が少なく、政治とカネに大変長い時間をかけていた客観的な事実は指摘したい」と発言。続けて「『事実と違う』とやじが飛ぶのは当たり前だ」と山井氏を擁護した。

 首相の顔つきが変わった。

 「確かに、(野党時代は)枝野氏の問題を随分追及したことがある」と語ると、枝野氏がJR総連などから献金を受けていたことをほじくり返し、こう続けた。

 「たとえば、殺人や強盗や窃盗や盗聴を行った革マル派活動家が影響力を行使しうる指導的立場に浸透しているとみられるJR総連。これを質問主意書の答弁でそういう団体だと認めたのは、枝野氏が大臣をしていたときの内閣だ。殺人を行っている団体が影響力を行使しているのは由々しき問題ではないか」

 これに過敏に反応したのは、民主党の辻元清美・元国土交通副大臣。「そういうことを総理が言うのはどうか」とやじを飛ばすと、首相はさらにヒートアップした。

 「何件も殺人を起こしている活動家が浸透しているのを認めたのは枝野氏がいた内閣だ。つまり枝野氏はそれを認識していた。これは当然、議論しなければならないことではないか」

 もはや質問者と答弁者がどちらか分からない状態。枝野氏は「連合加盟の産別と付き合っているが、そういう中にいろんな方がいる。そうであれば、経済団体の中にも犯罪行為を犯す企業がある。だからと言って、経済団体の幹部と会わないのか。連合傘下の産別の中の構成員にいろんな方がいてもその方と個人的におつきあいしたわけではない」と苦しい釈明に追い込まれた。

 ■大島委員長が“被害”

 枝野氏は終盤、「雇用数が増えていない」と政策論争に話題を切り替えたが、もはや首相はまともに応じる気はない。数分にわたり答弁を“朗読”した。

 これに今度は枝野氏が切れた。

 「政策論争を深めたいのに質問していないことをだらだらと話し、質問時間を減らそうとしているとしか思えない。いい加減にやめていただきたい」

 さらに勢いづく与党のやじにブチ切れ、矛先を大島理森委員長に向けた。

 「委員長、与党のやじが激しくないか。ご注意していただけないか」

 大島氏は素っ気なく一言。「総理に質問してください」。

 この対応が次なる火種となった。

 民主党の細野豪志元幹事長の持ち時間では、質問を聞く政府側の態度に不満を感じた野党理事が、抗議の意を示そうと委員長席周辺に殺到した。この際、民主党筆頭理事の前原誠司元外相の手が大島氏に当たった。

 「触らないで。 静かにしなさい!」

 大島氏は鬼の形相でまくし立て、険悪な空気が第1委員室に広がった。

 ■午後は政策論争に

 民主党の質問は午前で終了。午後になり、維新の党など他の野党の持ち時間になると、委員会の雰囲気は一変した。

 首相は一転して穏やかな表情となり、答弁も別人のように丁寧になった。

 維新の党の松野頼久国会議員団会長が、国会議員の文書通信交通滞在費の使途公開を義務付ける法案をアピールすると、首相は「御党の身を切る改革に向けての努力に対して敬意を表する次第だ」と持ち上げた。

 続いて次世代の党の石原慎太郎最高顧問が憲法前文の助詞のおかしさを指摘すると、賛同の意をこう表した。

 「文学者である石原先生らしい指摘だ。私も中学生だったか、国語の授業で丸暗記した。当時は先生から美しい文章だといわれたが、子供ながらにも何となく腹が立ったことを思い出している…」

 民主党と他の野党で露骨にアメとムチを使い分けた首相。民主党には第1次安倍政権のころから散々煮え湯を飲まされただけに感情的になった面もあるだろうが、その裏にはこんな計算もあるようだ。

 首相がもっとも恐れるのは、民主党と他の野党が共闘することだ。特に民主党と維新は次期衆院選での選挙協力に向けて協議を進めており、これが深化すれば新党構想につながりかねない。民主党を敵意むき出しで攻撃する一方で、他の野党に秋波を送るのは「常に野党を分断しておきたい」という思いの表れだといえる。

 ということは、念頭にあるのは衆院解散・総選挙なのか。首相は維新の木下智彦氏の質問に「(衆院解散は)全く考えていない」と断言したが、秋の深まりとともに永田町にはかすかに解散風が吹き始めている。

 ならばなおさら、国会での誹謗中傷合戦は控えた方がよい。アベノミクス効果はじわじわと勢いを失っている。そんな中で国民生活に直結する真面目な政策論議が影を潜め、無益な泥仕合を繰り広げていては、「政治不信」という荒波が突如として与野党に襲いかかることも十分にあり得るからだ。


 

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コメント
 
01. 2014年11月02日 11:38:54 : FrZSvICirg
さすがの産経も安倍の肩の持ちつつも、ダメだコイツと思っている文面の記事だな

02. 2014年11月02日 19:30:14 : ImFDLWRMsI
>ならばなおさら、国会での誹謗中傷合戦は控えた方がよい。


何なんだ。産経あたりが口にするとは。産経だけには言われたくないようなセリフである。


>そんな中で国民生活に直結する真面目な政策論議が影を潜め、無益な泥仕合を繰り広げていては、「政治不信」という荒波が突如として与野党に襲いかかることも十分にあり得るからだ。


真面目な政策論議か。
そんな事を安部自民も産経も考えたことがあるのか。
自分らの都合で決めた政策を強引に通したいだけ。



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