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「捏造」で批判さるべきは安倍首相のほうだ!
http://www.amakiblog.com/archives/2014/11/02/#002977
2014年11月02日 天木直人のブログ
政治資金問題をめぐる民主党の追及に対し、安倍首相が枝野議員の政治資金報告疑惑がメディアに流されたのを見て、「これで撃ち方止めになればいい」などとほくそ笑んだという。
それを10月30日の各紙が一斉に報じた。
それを読んだ時、私は苦笑を禁じ得なかった。
私は小渕議員の政治とカネの問題に端を発した今回の安倍内閣の閣僚への追及では、民主党は安倍政権を追い込む事は出来ないと言い続けて来た。
なぜならば、今の安倍首相にとって、国家権力を使って民主党議員の政治とカネの問題を暴き立てることは朝飯前であり、がたがた言えばそれを流せばいいからである。
案の定、読売という安倍政権の公認広報誌を使って枝野議員のスキャンダルを流した。
そしてこの安倍首相の「撃ち方やめ」発言だ。
出来過ぎたシナリオだったから苦笑を禁じ得なかったのだ。
ところが、驚いたことに安倍首相はその「撃ち方やめ」の発言について、それが報道された同じ日の10月30日に、「朝日のねつ造記事だ」と朝日批判を行った。
しかも衆院予算委員会という最も公的な場で言ったのである。
国会議事録に末永く残る発言としてである。
各紙が一斉に書いたこの「撃ち方やめ」の首相発言を、朝日だけ名指しで安倍首相は批判したのである。
これこそが捏造発言だ。
それに対して朝日は10月31日の紙面で釈明した。
捏造ではなく取材に基づいたものだ、と。
朝日には安倍政権を倒すという社是はない、と。
なんという腰抜けな釈明であることよ。
いまこそ朝日は安倍首相と刺し違える覚悟で激怒して抗議しなければいけない。
ここで朝日が「捏造は安倍首相のほうだ」と国民の目の前で叫ばないなら、朝日は永久に安倍首相に叩かれ続け、たとえ存続しても、安倍批判などとてもできないだろう、メディアとしての存在価値を失うことになるだろう。
そう私は思っていた。
しかも安倍首相は10月31日の衆院地方創生特別委員会でも言い続けていたらしい。
「私は言っていない。火がないところに火をおこすのは捏造だ」と(11月1日毎日)
こんな安倍首相の「捏造」暴言をこのまま許していいのか。
そう思っていたら11月1日の朝日新聞が社説で書いた。
安倍首相の「捏造」発言は看過できないと。
各紙の報道は首相の側近議員の記者団への説明に基づいて書いたものだ。この側近議員が間違った説明を記者団に行ったのならそう訂正すべきだ。情報操作をしているのはどちらだと。
私の思いが伝わったわけではないだろうが、さすがの朝日も最後のところで反撃精神を失わなかったということだ。
よくぞ社説で安倍首相に戦いを挑んだものだ、徳俵に足をかけて踏ん張った、と感心した。
そうしたらきょう11月2日の毎日新聞がその社説で朝日の援護射撃をした。
撃ち方やめ発言は首相側近が報道陣に語った言葉だ。首相がそう言っていないというなら、報道各社に修正を求めれば済む話だと。
慰安婦問題や吉田調書報道問題で揺れる朝日を「捏造」という言葉で批判すれば拍手してくれる人が多いと考えているのだろうか、と。
そのとおりだ。
毎日だけではない。
これがメディアの当たり前の対応なのだ。
同様の記事を流した読売などもまた、安倍首相の捏造発言を批判しなければならない。
さもなくば安倍首相の捏造発言の共謀者となる。
繰り返して言う。
この安倍首相の朝日捏造暴言はこのまま看過するには重大過ぎる暴言である。
調子に乗り過ぎた安倍首相の致命的発言となる。
いやそうしなければいけない。
それほど異常な安倍首相のメディアに対する干渉であり恫喝である。
これで安倍首相の首を取ることが出来なければ、この国のメディアは死んでいるも同然だ(了)
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