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記者会見を行う望月義夫環境相 10月28日午前0時10分ごろ、環境省(宮崎瑞穂撮影)(写真:産経新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141101-00000509-san-pol
産経新聞 11月1日(土)10時16分配信
「また閣僚が辞任するのか。もう3人目だぞ…」
10月27日深夜、「28日午前0時から望月義夫環境相が環境省で緊急の記者会見を開く」との連絡が飛び込んできた。「『政治とカネ』の問題」との情報が一斉に永田町を駆けめぐり、各社の政治部や社会部は一時、騒然となった。記者も急いだ。
28日午前0時。記者会見室に現れた望月氏は「このような時間に申し訳ない」とおわびし、あらかじめ用意した紙を一方的に読み上げた。
地元静岡の事務所が平成20年と21年に開催した「賀詞交歓会」をめぐり、望月氏は後援会の政治資金収支報告書に、本来であれば別の会費や会合費などとして記載すべき計約660万円を記載していなかった。
その一方で、地元の有志で開いた賀詞交換会の経費として記載していた。これは、収支報告書には記載する必要がないものだった。
環境省によると、真夜中に記者会見するのは前代未聞だった。しかも、会見の内容は環境行政とは無縁の、望月氏の議員活動の問題に終始していた。さらに「環境省は問題が山積している。問題の解決に向けて一生懸命頑張りたい」と環境相辞任をきっぱりと否定。それだけに、記者会見に付き合わされた環境省幹部もどこか浮かない表情をみせていた。
質疑応答に入ると、記者団からは「こんな遅い時間だから、辞任会見かと思ってきたのに。いきなり説明されても分からない。明日、会見をもう1回やり直したがいいんじゃないですか」と怒声もとんだ。
それでも、望月氏は政治資金規正法や公職選挙法には違反していないと繰り返すばかり。質疑も15分ほどで打ち切ってしまった。
翌日午前に閣議後の記者会見が予定されている。なぜ未明の記者会見を強行したのか。
複数の関係者によると、10月28日付の朝刊で朝日新聞がスクープしようとしていたのを、それまで複数の報道各社から取材を受けてきた望月氏側が前日にキャッチ。スクープされるならば、その前に釈明したほうが得策だと踏んだらしい。望月氏は事前に官邸サイドに善後策も相談していた。
ただ、前触れもなく記者会見を開けばひんしゅくを買う。それだけに「2時間ルール」(環境省広報)という聞き慣れないルールに基づき、27日午後10時ごろになって2時間後に会見が開かれる、と報道各社に一斉に情報が流された。
望月氏は、会見で「いち早く皆さんにお知らせすべきだと思った」と釈明していた。ちょうど同じ時間帯は、羽田空港でエボラ感染の疑いがある男性ジャーナリストが見つかったことで世間は持ちきりだった。
しかも、27日には有村治子女性活躍担当相の政治団体にも脱税した企業から寄付を受けていたことが発覚していた。
そこで、望月氏はこのタイミングで会見をすれば、自身にまつわる問題が新聞などのニュースでは小さく扱われ、それで一件落着になると判断したのかもしれない。
だが、こんな言い逃れを簡単に許すわけにはいかない。なにより、今の収支報告の制度の問題も浮き彫りになった。
まず、責任の所在があいまいだ。政治家本人の刑事責任を問おうにも、事務所任せで言い逃れしようと思えばできてしまう仕組みになっている。政治団体の代表者がたとえ政治家本人であっても、政治資金規正法が定める監督責任は「会計責任者の選任および監督について相当の注意を怠った」ときに限られる。報告書の提出先が団体により、総務省と都道府県選管に分かれていることも資金の流れをわかりにくくしている。
こうした課題に政治家が真正面から向き合わない限り、「政治とカネ」の問題は解決しない。それをどれだけの国会議員が自分のこととして考えているのか。そうこう考える最中も、与野党問わず「政治とカネ」の問題はとどまるところを知らない。(政治部 村上智博)
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