05. 2014年12月12日 01:19:31
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橋詰雅博の焦点 道警の裏金問題内部告発した元警察トップ原田宏二さんが警告@ 2014/10/8(水) http://blogs.yahoo.co.jp/mintia1950/11210070.html テロリスト集団「イスラム国」に戦闘員として参加を目指した大学生が警視庁公安部に逮捕された。渡航を支援しようとしたという大学客員教授も任意聴取され、自宅がガサ入れにあい、ケータイ電話やPCなどが押収された。
「イスラム国」の情報を得ようと警視庁公安部の捜査は、この機を逃さずたたみかける。張り切る公安警察だが、12月10日に予定されている特定秘密保護法が施行されたら、公安警察のやりたい放題になる恐れがある。秘密保護法の怖さはそこにある。 2004年に北海道警察の裏金問題を内部告発した元道警釧路方面本部長(警視長)の原田宏二さん(77)の犯罪捜査の話を東京・吉祥寺で9月28日、聞く機会があった。武蔵工大元教授の安田忠郎さんが主宰する「安田塾」が開催。 秘密保護法により警備公安警察の情報収集に拍車
「一度も警備公安に籍を置いたことがないが」と前置きして原田さんがこう言った。 「秘密保護法の秘密の対象とされているスパイ活動とテロ活動の防止は、警察内部では警備公安が管轄している。刑事警察や生活安全警察、交通、交番を警察の表の顔とするならば、警備公安警察はいわば裏の顔。 その公安警察の主たる仕事は、犯罪の検挙ではなく、情報収集です。そのため対象の組織や個人に、エス=スパイをいかに多く獲得するかです。秘密保護法を拡張解釈されてそんなことにも利用されるのではないかと危惧している。公安警察の権益拡張になりかねません」 警察のトップといえでも、アンタッチャブル組織 原田さんは署長も本部長という警察組織のトップを務めたが、公安警察が何をやっているのは分からなかったという。彼らにとっての上司は管轄する警察庁で、そこからの命令で動いている。警察のトップといえでも、アンタッチャブルの組織なのだ。 「道警釧路方面本部長時代、方面本部にも警備公安部門があるが、彼らが本部長室にやってきたことがなかった。私は、アンチ公安とみられていたので、一切報告に来ない。ある日、君らは一体毎日何やっているの?≠ニ尋ねた。渋々、2週間後に持ってきた報告は、協力者獲得工作をやっているというものでした。ある組織にスパイを置くのに4年も5年もかけているという中身。 これを見た時、ハッと思った。つまり私には本当のことは知らせたくないんだな、と。警備公安は警察庁直轄ですから、うるさい本部長だから差しさわりのない報告しておけ≠ニいうことだなと思った」(原田さん) 米同時多発テロ9・11で息を吹き返し勢力盛り返す 原田さんによると、警備公安警察の最後の大仕事はオウム真理教事件。しかし捜査は大失敗で、相次いで起きる事件を防止できなかった。その最大の理由は警察内部の情報漏えいだと言う。警察庁長官狙撃事件の捜査も公安が担当したが、時効になった。しかも時効になった後、オウムの犯行と声明を出して、世間の顰蹙を買った。あげくの果てに国家賠償訴訟を起こされ高裁で係争中。こうしたことで警備公安警察は衰退の一途をたどった。 ところが9・11のアメリカ同時多発テロにより、アメリカを中心にして世界的な規模でテロ対策が始まった。日本の警備公安警察にとって9・11は起死回生の事件で、勢力を盛り返した。そして秘密保護法成立。この結果、警備公安警察の権限強化になると原田さんは警告する。 パート2で続きを書きます。 . 元北海道警察トップの原田宏二さんが語る警告A 2014/11/4(火) http://blogs.yahoo.co.jp/mintia1950/11313497.html コンプライアンスの欠如で警察の3大腐敗進む 北海道警察の裏金問題を内部告発した元釧路方面本部長(警視長)の原田宏二さん(77)の1回目の話は10月8日のブログ(http://blogs.yahoo.co.jp/mintia1950/11210070.html)に掲載しました。 原田さんは今も大学などで日本の警察の正体を講演していますが、現在の警察は3大腐敗がひどくなっているという。3大腐敗とは「裏金」「冤罪」「警察官犯罪」。 原田さんによると、彼が道警に採用された1957年にはすでに裏金があった。04年に道警裏金問題が発覚して以降、全国の警察で次々に明るみに出て、世論の批判を浴びて問題が解消されたかに見えたが、実態はあまり変わっていないそうだ。 冤罪事件では耳目をひいただけで160件以上あるそうで、誤認逮捕いわゆる「隠れ冤罪」も急増中。警察官犯罪では毎年懲戒処分される警察官は300人から500人にのぼるという。これらはコンプライアンス(法令遵守)の欠如のあらわれであり、このため腐敗が進んでいる。秘密保護法成立で権限が拡大したが、一向に腐敗が改まらない警察組織。 職務質問は基本的に応じる必要はないが……
もしも警察官に職務質問されたらどう対処すればいいかだが、原田さんは「職務質問は任意手段なので、基本的に応じる必要はない」と前置きして、こうアドバイスした。 ・警察手帳を見せてもらい、警察官の所属、階級、名前を確認する。
・何が異常な行動だったのかなど声をかけた理由の説明を求める。 ・所持品検査には応じる必要はない。法的な根拠なし。 ・警察官にバッグなどを手渡さない、中を見せない。 ・ポケットに手をいれさせない。身体検査は逮捕の時だけ(警察官職務執行法2条4項)。 ・警察官と口論したり、体に触れてはならない。公務執行妨害とみなされる恐れがあるからだ。 ・できれば警察官のやりとりを録音する。 任意同行求められたらどうすべきかアドバイス また、任意同行を求められたときはどうする。 「任意同行は逃走を防ぐ手段。警察官はあたかも逮捕状を持っているような態度を示すが、任意同行に応じる義務はない。警察はあらかじめ連絡を入れるのが原則。しかし、事実上、断れない状況が現実です。警察内部では任意同行もできない者は刑事失格の烙印を押されてしまう。従って任意と言っておきながら、強制を強いている」(原田さん) 対応はこうだ。
・一応、逮捕状の有無を確認する。なければ任意。 ・任意なら警察官を屋内に入れない。 ・参考人か被疑者かを確認。 ・用件、行き先、所要時間を確認する。 ・理由を明らかにしたうえで、後日出頭する旨を相手に伝える。 ・同行に応じるときは、警察官の数、位置を確認。強制の立証に役立つ。 チェック機能果たさず公安委員会、会計検査院、マスコミなど 「警察腐敗が進んでいる原因は、チェック機能が役立っていないからです。公安委員会、国や自治体の議会、会計検査院、都道府県の監査委員、マスコミがチェックしなければならないが、機能不全に陥っている。 公安委員会は警察が人事権を握り、息のかかった人を送り込んでいる。期待をかけられるマスコミは権力を監視し、違法行為を追及するのが役目。 しかし警察をチェックする報道はほとんど見られません。それは警察の記者クラブに最大の弊害がある。警察から情報提供を受けなければ記事を書けないからです。これでは腐敗追及はできません。新聞綱領には警察を、権力機関を監視するのが使命だと書かれていますが、実態とは全然違う」(原田さん) 原田さんは04年10月に市民団体「明るい警察を実現する全国ネットワーク」を創設。現在、警察職員OBや弁護士などがメンバー。警察絡みの事件・訴訟の相談にのっている。相談事があったら同ネットワークへ。 . |