13. 2014年11月01日 18:07:59
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きまぐれな日々 小渕優子経産相辞任に思う「世襲政治家はやっぱり最低」 http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1364.html#comment18331 小渕優子が今日(20日)経産相を辞任するのはどうやらほぼ間違いない情勢らしい。最近すっかり紙面に精彩を欠く朝日新聞は今朝の朝刊でも、「小渕氏進退 判断へ」との慎重な見出しだが、辞任報道を18日にフライングした産経をはじめ、19日には日経と読売が「週明け辞任」の観測を打ち出した。そして今朝の毎日も「20日辞任」と報じている。 http://mainichi.jp/select/news/20141020k0000m010105000c.html 小渕経産相:20日、辞任へ…政治資金巡り引責
安倍晋三首相は19日、小渕優子経済産業相(40)の関連政治団体の不明朗会計問題を巡り、小渕氏の進退問題などについて首相周辺と対応を協議した。小渕氏は20日に首相と会談し調査結果を報告するが、小渕氏の説明が世論の理解を得るのは困難な情勢で、小渕氏はその場で辞表を提出する見通しだ。首相側は小渕氏の辞任は避けられないとして後任の人選に向けた作業に着手しており、閣僚経験者らの名前が取りざたされている。 ◇第2次安倍内閣初…首相、後任の人選着手 自民党幹部は調査結果に関し「国民が納得できる説明は難しい。ここまで来るとやむを得ない」と述べ、小渕氏の辞任は不可避との見通しを示した。小渕氏が辞任すれば、第2次安倍政権では初の閣僚辞任となり、政権に大きな痛手となるのは必至だ。 首相は19日、東京都内のホテルで菅義偉官房長官らと対応を検討。野党は、松島みどり法相が「うちわ」を選挙区内で配布していた問題でも追及を強める構えで、松島氏の進退についても協議したとみられる。 首相はこの後、公務のスピーチを終えて私邸に戻った。記者団の「小渕氏の進退を判断したか」という問いかけには無言だった。小渕氏も同日、別のホテルに滞在し、調査結果の取りまとめをしたとみられる。 自民党の稲田朋美政調会長は19日のNHK番組で、「政治資金の使い道は国民の政治への信頼、ひいては日本の民主主義の質にかかわる問題だ」と強調。さらに「(小渕氏は)政治家として説明責任を果たす必要がある。きちんと報告、説明をされると思う」と語った。だが、野党からは「けじめをつけるべきだ」などと、小渕氏の辞任を促す声が相次いだ。 小渕氏や松島氏の問題で、臨時国会は審議が滞りつつあり、政府・与党は事態を早期に収拾する必要に迫られている。首相周辺は「問題を長引かせてはいけない」と語る。民主党は20日の衆院地方創生特別委員会に小渕氏を呼び、追及する構えで、自民党中堅議員も「小渕氏が20日に辞めなければ国会審議は大変なことになる」と懸念を示した。 与党幹部は「小渕氏の問題は事務処理の単純なミスだ。『違法性はなかったが道義的な責任、監督責任を取る』という形で幕引きをするのだろう」との見通しを示した。公明党幹部は「政権運営への影響は無くはない。第1次安倍政権を見ても、スキャンダルで支持率が下がるとなかなか戻らない」と懸念。「首相の支持率の源である経済対策をしっかりやっていくしかない」と語った。 政権は小渕氏の辞任に備え、後任候補の「身体検査」にも既に着手した。政府・与党内では、9月の内閣改造で首相がこだわった女性議員の起用だけでなく、男性の閣僚経験者や中堅議員らの名前も取りざたされている。首相は「政治とカネ」を巡る閣僚批判がこれ以上起きないよう、慎重に人選にあたる方針だ。【高本耕太、小田中大】 毎日新聞 2014年10月20日 02時31分(最終更新 10月20日 03時02分) 私は小渕優子が経産相に就任する以前には小渕への関心が低く、当ブログに取り上げた記憶もあまりなかったのだが、引用文中に小渕の名前が出てくる記事を含めて4本の記事があった。そして、そのうちの1本には、「小渕優子・麻生太郎ら疑惑まみれの世襲政治家たち」というタイトルがついていた。麻生太郎内閣発足直後、2008年9月30日付の記事である。以下引用する。
(前略)さて、今日のエントリではしばらく前から書こうとしてタイミングを逸しつつあった「身体検査」の問題について書きたい。
9月25日に朝日新聞が、 小渕優子・少子化担当相が代表を務める自民党群馬県第5選挙区支部が、国土交通省などの指名停止処分を受けた5社から、その処分後から07年までに計約720万円の寄付を受けていたことが分かった。 と報じたが、小渕優子にはそれ以前から別件の「古傷」が報じられていた。 それは、「サンデー毎日」8月10日号に掲載された、「本誌が身体検査! 「危ない大物議員」6人の「名前」」という記事に出ていたもので、福田改造内閣発足の直前に書かれている。「サンデー毎日」編集部の「身体検査」によって、改造内閣に入れてはいけないと列挙された議員の中に、小渕優子が細田博之・自民党幹事長とともに入っているのである。以下、「サンデー毎日」から引用する。 では、首相(注:福田前首相)が避けるべき閣僚候補を見ていこう。
まず、刑事事件にかかわる「関係者」は論外だろう。その点で「落選確実」なのが、官房長官候補として呼び声の高い細田博之元官房長官(64)と、同じ群馬県選出で首相が親近感を持つといわれる小渕優子衆院議員(34)だ。 国土交通省発注の公用車運転業務をめぐり、天下りした同省OBらが談合を繰り返していた疑いがあるとして公正取引委員会が7月15日、独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で業界を立ち入り検査したが、最大手の「日本道路興運」(東京都新宿区)から、二人とも「資金提供」を受けた過去があるためだ。 (中略)小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」の政治資金収支報告書によると、06年5月11日に東京・赤坂のホテルで開かれたパーティーの際、日本道路興運の前社長から100万円の個人寄付を受けていた。小渕事務所は本誌(「サンデー毎日」)の取材に「(前社長とは)先代(小渕恵三元首相)からのお付き合いです」と回答した。 (「サンデー毎日」 2008年8月10日号掲載 「本誌が身体検査! 「危ない大物議員」6人の「名前」」より) 要は、小渕優子は亡き父から引き継いだ利権にまみれた世襲政治家というわけで、よくこんな人物を閣僚に起用したものだと思うが、それもそのはず、上記「危ない大物議員」の中には、なんと首相になった麻生太郎自身の名前も出ているのだ。(後略)
何のことはない。小渕優子とは、もともと「政治と金」に関する疑惑まみれの政治家だった。当時の記事にも「亡き父から引き継いだ利権」と書いたが、世襲政治家とはかくのごときものであろう。
小渕優子の見識のお粗末さを書き立てた『LITERA』の記事に唖然とする一方で、斜に構えた視点から「小渕優子の危機管理パフォーマンス術」を持ち上げた(?)記事まであり、果ては「原発推進勢力が小渕優子を引きずり下ろそうとしている」と言わんばかりのエントリを上げる『院長の独り言』の小野俊一のような馬鹿な人間もいるが(小渕優子自身が原発再稼働を進めようといていた事実さえ小野の目には入らないらしい)、私の感想は単純に「やっぱり世襲政治家はダメだ」という一語に尽きる。麻生太郎や小泉純一郎や小沢一郎や鳩山由紀夫、それに何よりも安倍晋三を筆頭として、世襲政治家にはろくな人間がいない。世襲政治家が日本をダメにしたと言いたくなる。 そういえば、小渕優子の父・小渕恵三も「真空総理」などと言われ、何も考えていないように見えて、小沢一郎の要求を次々と受け入れて、戦後史を画する悪法の数々を成立させた人間だった。その後小渕恵三は、任期中に病に倒れ(その直前に小沢一郎と激しいやり取りがあったため「小沢一郎に殺された」とも言われた)、そのまま亡くなったために同情されたが、その任期中の悪行は決して忘れてはならないだろう。 そして小渕恵三死去の翌月に行われた2000年の衆院選で、小渕優子は26歳にして父・恵三の後を継いで衆議院議員になったのだった。つまり何の努力をすることもなく、「弔い合戦」とやらで地位を得た政治家である。その後、父から受け継いだ「負の遺産」を見直すこともなく、のほほんと代議士センセイの座に安住してきた結果、「政治と金」の問題を引き起こした。 思えば当ブログは、以前には世襲政治家批判の論調を強く打ち出していた。最近はあまり書かなくなってきていたが、それは良くなかった。 小渕優子の辞任(?)を機に、以前にも増して、世襲政治家批判を強く打ち出していきたいと思う今日この頃である。 |