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2014年 10月 30日
安倍首相は、20日に小渕、松島氏の2人の閣僚を辞任させることで、政権&国会運営の建て直しをはかろうとしていたのだけど。
ところが、その後も次々と他の閣僚に関する問題が指摘され続けているため、国会審議も思うように進められず。アベノミクス第三の矢である「労働者派遣法改正案」や「カジノ法案」を成立させることも困難になっており、窮地に陥りつつある。^^;
そんな中、安倍陣営は、政権へのさらなるダメージを避けるため、小渕優子氏を早く議員辞職させて、保身に走ろうとしているようだ。(@@)
実は、日刊ゲンダイが先週24日に『小渕優子前大臣、来週にも「議員辞職」か…首相と“利害”一致』というタイトルで、今月中に小渕切りをするのではないかと予測する記事を出していて。「いかにも、安倍くんたちが考えそうなことだな〜」と思っていたのだ。^^;
『疑惑発覚からわずか5日目にスピード辞任した小渕優子衆院議員(40)。安倍首相も小渕氏本人も“大臣辞任”で幕引きにするつもりだが、野党は簡単に終わらせる気はない。小渕優子氏は、来週中にも“議員辞職”する可能性が囁かれている。(中略)
安倍首相にとっても、小渕優子氏が早めに議員辞職することは悪い話じゃない。
「官邸周辺からは、10月30日(木)までに議員辞職してもらえれば、ありがたいという声が聞こえてきます。30日には衆院で総理が出席する集中審議が行われる。小渕さんが大臣を辞めたあと、最初の本格的な国会論戦になる。テーマは“政治とカネ”にならざるを得ない。しかし、小渕さんが議員辞職してしまえば、野党の追及は弱くなる。安倍首相も<ご本人は責任を取られて議員を辞められた>と押し切れます。30日までに議員を辞職すれば、新聞テレビは議員辞職のニュース一色になり、拉致問題交渉の失敗は小さな扱いになる、という勝手な話まで出ています」(官邸事情通)(日刊ゲンダイ14年10月24日)』
* * * * *
しかも、先週辺りから、一部メディアが、東京地検特捜部が、小渕後援会が観劇ツアーで利用したバス会社に事情聴取に行ったとか、小渕氏の元秘書&経理の責任者だった折田謙一郎氏(前中之条町長)への任意の聴取も行なったとかのリーク情報を流し始めていて。(*1)
まだ、告発状を受理したわけでもないのに、やけに熱心に事前捜査&リーク報道しているな〜と。やっぱ、小渕氏を追い詰めて、辞職に追い込みたいと考えている人たちがいるのかしらんと思ったりもしていたのだけど・・・。
まさにゲンダイが指摘していた10月30日の今朝、時に安倍官邸の機関紙になる産経新聞が、一面TOPで、こんな記事を一面TOPで出していた。 (・o・)
『小渕氏、議員辞職の公算 自民党幹部見通し 不透明収支問題で
小渕優子前経済産業相の関連政治団体の不透明な収支問題で、小渕氏は29日、責任をとって議員辞職する方向で検討に入った。自民党幹部は同日夜、「この局面では議員辞職するしかない」と語り、小渕氏が議員辞職する公算が大きくなった。
自民党幹部は「小渕氏の将来を守るためには、議員辞職しかない」と明言。別の小渕氏に近い幹部は「小渕氏は弱気になっている。周囲から辞職を促されたら、そう判断する可能性は高い」と語った。
野党側は小渕氏に対し、なお説明責任を求めており、国会で追及する構えを崩していない。このため、小渕氏は現在、事実関係を調べている。こうした中、東京地検特捜部が、収支報告書を作成したとされる群馬県中之条町の折田謙一郎前町長から任意で事情を聴いていたことが判明。小渕氏は自らの監督責任は免れないと判断しているようだ。(産経新聞14年10月30日)』
* * * * *
以前も書いたように、小渕氏の政治資金の問題は、実際のところ、議員辞職をしてもおかしくないほど違法性が大きいものだし。
また、自民党幹部の中には、小渕元首相の娘であり、自民党の将来のホープ(プリンセス?)でもあった小渕優子氏を守るためには、早めに辞任をして出直した方がいいと。小渕氏の保護を優先して、議員辞職を提言している人も少なくない様子。(・・)
『「いま小渕さんの周辺は、どうすれば傷を小さくできるか頭をひねっている。潔く議員辞職した方が政治生命を保てるという声が強いといいます。このまま議員を続けても、いつまでもワイドショーや週刊誌に騒ぎたてられるだけ。最悪なのは、国会の政倫審への出席を迫られることです。
もし、政倫審に引っ張り出されたら、疑惑議員のレッテルを貼られてしまう。それよりも、ここで議員バッジを外し、再起をかけて次の選挙に臨んだ方が得策。どうせ、次の選挙は来年中にはある。落選することは絶対にない。禊を済ませることにもなります」(自民党関係者) (日刊ゲンダイ14年10月24日)』
でも、安倍首相&周辺は、それだけでなく、ともかく早く小渕氏に議員をやめてもらって、火の粉をかぶるのを避けたいという思いが強いのではないかと察する。(**)
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これは『安倍がW辞任を強行〜対照的だった小渕と松島の会見+小渕の元秘書が町長辞任http://mewrun7.exblog.jp/22491276/』でも触れたのだが・・・。
今月20日、松島みどり氏も、小渕優子氏と同日に、法務大臣の辞職願いを提出したのだけど。 松島氏本人は、前の週の17日まで全く辞任するつもりはなかったのに、安倍首相が外遊から帰国した18日、19日の週末に、官邸の意向で辞任に追い込まれたと見られている。(・・)
でもって、この松島氏の閣僚辞任の経緯(いきさつ)について、朝日新聞が28日に掲載していた記事を読んで、mewは、「やっぱね〜」と思ったばかりだった。(~_~;)
『「小渕氏と同じ日に辞任を」 菅官房長官、松島氏に打診』
19日朝、朝刊を手にした法相・松島みどりの頭に浮かんだのは、自らの「辞任」の2文字だった。各紙が不透明な政治資金問題を抱えた経済産業相・小渕優子を「辞任不可避」などと報道。選挙区内でうちわを配ったと追及された松島を、野党が次の標的にすると指摘していたからだ。
携帯電話を手に取ると、着信履歴に官房長官・菅義偉の名があった。折り返すと、菅は「会えませんか」。
東京都内で松島に会った菅は切り出した。
「自分から辞職するお気持ちはありませんか。総理から聞いて欲しいと頼まれました」
首相官邸は当初、松島の辞任までは想定せず、首相の安倍晋三は「『うちわ』で辞めさせていいのか」と考えていた。だが、小渕の辞任が既定路線になると状況は一変した。勢いづいた野党の矛先が松島に向くと予想され、国会運営や内閣支持率への影響が必至だったからだ。
18日に安倍が外遊から帰国すると、菅と首相秘書官の今井尚哉は「小渕さんと松島さんの一緒の辞任がいい」と進言。安倍も腹を決め、事態は急展開した。(朝日新聞14年10月28日)』
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でも、もしかしたら、安倍官邸が、松島氏を強引に辞任させたことは、ある意味で、失敗だったかも知れない。(~_~;)
安倍首相は、W辞任を強行することで辞任ドミノを阻止して、閣僚スキャンダル問題の幕引きをはかろうと。そして、何とか早くアベノミクス法案(労働者派遣法改正案、カジノ法案)を成立させるために、審議入りを急ごうとしていたのだけど。
結局、そのあとも次々と他の閣僚の問題が指摘され、野党やメディアの追及が続いているため、法案の審議日程が思うように行かず、成立が危ぶまれることに。
しかも、松島氏は、1本50〜100円のうちわの配布が公職選挙法違反に当たる疑いがあるとして、かなり軽微な法違反の問題で、辞任を余儀なくされたのだが。
あとから出て来る閣僚の問題の中には、松島氏の法違反(容疑)の度合いを大きく上回るものが少なからずあることから、これで当該閣僚を辞任させないとすれば、バランスがとれないわけで。どうしても野党の追及が止まることはないだろう。^^;
<特に望月環境大臣の後援会の収支報告書の不実記載は、小渕後援会の観劇ツアーの不実記載に準じる悪質なものかも。(故意に「付け替え」しているみたいだしね〜。^^;)>
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既に2人の閣僚が辞任&さらに何人もの閣僚が「政治とカネ」に関わる問題を指摘されていることから、野党は、国会で様々な機会を通じて、安倍首相の任命責任を追及する構えでいる。(**)
これに対して、何とか今国会は逃げ切りをはかりたい安倍首相&自民党は、いかに野党の追及を交わすかを第一に考えているようで。10月には党首討論を行なわず、先送りすることに。
<毎月1回行なうって言ってたのに、11月も外遊日程が何たらとか言って、なかなか応じず。自公は11月26日まで党首討論を行なわない予定なんだって。^^;>
『自民党や民主党など主要政党が5月に合意した「毎月1回の党首討論実施」が今月は見送られる公算が大きくなった。国会審議の充実を目指した各党の合意が、さっそく形骸化した格好だ。
党首討論の毎月開催は自民、公明、民主、旧日本維新など7党の国対委員長が5月、6項目にわたり合意した「国会審議の充実に関する申し合わせ」の柱だった。今国会から適用することも確認していた。
ところが、9月29日召集の今国会は、10月に入っても与野党間で具体的な動きがないまま。原則水曜日に行う党首討論は、今月は29日が最後の機会となるが、見送られる見通しだ。(産経新聞14年10月23日)』
『自民、公明両党の幹事長と国対委員長は29日、都内で会談し、11月26日の党首討論開催を野党に提案する方針を確認した。(産経新聞14年10月29日)』
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また野党は、今日から行なわれる衆参の予算委員会の集中審議で、安倍首相の任命責任&閣僚の諸問題を追及することに意欲を示していたのだけど。
弱気になっている安倍首相は、この集中審議を1日で済ませたいと語っていたとの報道も出ていたほどだ。^^;
『安倍首相は20日夜、首相公邸で自民党の伊達忠一参院幹事長ら参院議員と会食した際、珍しく弱気を口にしたという。
出席者によると、首相は、与野党が10月末から11月初めの 開催で調整している衆参両院の予算委員会での集中審議について、「参院は論客が多く、厳しい質問もある。何とか1日にして下さい」と要望。集中審議はテー マに関係なく、閣僚の不祥事などが追及されることが多いため、「きちんとしたテーマを決めてやるべきだ」などとも語ったという。(読売新聞14年10月21日)』
* * * * *
11月から本格的に法案の審議が始まれば、法違反に当たる可能性が極めて強い小渕前経産大臣の任命責任について厳しく追及するおそれがあるし、小渕氏が議員を続けていれば、野党から政倫審への出席を要求して、与野党間で、ますますもめることになるおそれが大きい。
それに問題閣僚の中でも、小渕氏は最も知名度や人気があるだけに、国民の関心も、小渕氏の問題に関しては他の閣僚に比べて何倍も高いわけで。もしメディアが小渕氏に関してアレコレと報じ続ければ、国民はなかなか安倍閣僚の「政治とカネ」の問題を忘れてはくれず。いつまでも、マイナス・イメージが付きまとうことになりかねない。(~_~;)
しかも、もし東京地検が小渕氏への告発を受理して、本格的な捜査を始めたりでもすれば(それこそ小渕氏本人に事情聴取を行なったなんて話でも出ようものなら)、メディアが大騒ぎして、ますます安倍内閣&自民党のイメージを損なうことになるかも知れない。^^;
そこで、安倍官邸は、首相の任命責任の追求やイメージダウンを軽く済ませるためにも、政権&国会の運営への支障を取り除くためにも、早めに小渕氏に議員を辞職させて、安倍自民党政権から、切り離してしまおうとしているのである。(-"-)
<実際、mew周辺では、小渕氏以外の閣僚は知らない。何の問題を起こしているかもよくわからない(興味がない?)と言っている人が少なくないので、小渕氏さえ切っちゃえば、他の閣僚の問題は、国民の関心が薄い分、何とか乗り切れると思っているかも!?(~_~;)>
* * * * *
また、昨日、民主党の枝野幹事長の政治資金収支報告書の記載漏れが報じられて、ネットでは保守陣営が「ブーメラン返しだ」「ここから与党の逆襲だ」と喜んでいたようなのだが。(*2)
<mewも、安倍自民サイドが懸命に調べて逆襲をかけて来たな〜と。全く枝野くんも肝心な時に、何やってるんだかと思ったけど。(-"-)>
これはいわば、民主党へのけん制攻撃であって。もし野党が追及をやめなければ、ここから次々と(自民お得意の?)民主党攻撃をするぞという警告(脅し?)なのかも知れない。^^;
ちなみに、安倍首相は、この報道を受けて「撃ち方やめになってくれれば」と語っていたとのこと。ここにも、首相が早く閣僚問題に幕引きをしたい、追及を回避したいという思いが伺える。^^;
『民主党の枝野幸男幹事長(50)の後援会が2011年分の政治資金収支報告書に収入を記載していなかったことが29日、分かった。安倍晋三首相(60)は、この問題と相次ぐ閣僚の“カネ問題”を念頭に「(与野党の)誹謗(ひぼう)中傷合戦は国民の目から見て美しくない。『撃ち方やめ』になれば良い」と表現し、幕引き材料としたい考えだ。(中略)
閣僚2人が辞任し、新たに3閣僚が「政治とカネ」の問題で釈明に追われている安倍政権にとっては、追及をかわす好材料に。菅義偉官房長官は「国民は建設的な政策論争を望んでいる」と強調した。(スポーツ報知14年10月30日)』
* * * * *
安倍官邸&自民党は、政権&国会運営が苦しくなっていることから、ここからさらに野党議員に関するスキャンダルを出して来る可能性があるし。また、保守系メディアやコメンテーターも利用する形で、「野党が閣僚問題に固執して、政策論議をしない」「重要な法案の審議ができないので、国政に影響が出る」などなどと野党批判に走る可能性が大きいのだけど。
<これは改めて取り上げたいけど。ここに来て、自民党内や保守系メディアから、年内解散論を出ていて。野党をけん制しようとしている感じもあるしね。^^;>
でも、安倍自民党がこんな手段を使うのは、追い詰められて苦境に陥っているからではないかとも思われ・・・。<何かボクシングで言うと、相手のしつこい脇腹へのボディブローが効いて来た選手が、だんだん大振りやクリンチ(抱きつき)が多くなってしまうシーンが思い浮かぶのよね。(・・)>
野党は、安倍自民党の逆襲攻撃や脅しに怯むことなく、安倍政権の政策や法案の問題点を国民にもわかるようにしっかりと主張しつつ、同時に閣僚の諸問題&首相の任命責任の追及も粘り強く続けて欲しいと思っているmewなのだった。(@@)
THANKS
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