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「政治とカネ」民主にブーメラン直撃 閣僚追及の手は緩めず、「スキャンダル合戦」の様相
http://www.sankei.com/politics/news/141030/plt1410300001-n1.html
民主党の枝野幸男幹事長に“ブーメラン”が突き刺さった。29日に明らかになった枝野氏の政治資金収支報告書の記載漏れと、公職選挙法に抵触しかねない名前入りの「のぼり」の街頭掲示。9月の幹事長就任以来、安倍晋三政権との対決色を強める枝野氏は自らの収支報告書の誤りを釈明しつつも、今後も閣僚の「政治とカネ」の問題を追及する姿勢を崩していない。
「はなはだ軽率なミスで大変恥ずかしい」
枝野氏は29日、国会内で記者団にこう語り、自らの後援会の新年会で約243万円の収入を収支報告書に記載しなかったことを低姿勢でわびた。
民主党内には「政治とカネ」で閣僚の「辞任ドミノ」を狙い、「返り血を浴びてでも追及する」との意見も出ている。それが党ナンバー2に降りかかる皮肉な事態になったわけだ。
閣僚追及の急先鋒(せんぽう)といえる枝野氏は17日、選挙区内でうちわを配布し、辞任した松島みどり前法相について「政治の場面だけで決着をつけていい問題でもない」と主張。枝野氏の指示で同党議員が同日、公職選挙法違反だとして松島氏を東京地検に刑事告発した。
自らも公選法抵触の恐れがある枝野氏だが、川端達夫国対委員長は記者会見で「他とは歴然たる差がある」と枝野氏を擁護した。
枝野氏も収支報告書の誤りが発覚した望月義夫環境相と小渕優子前経済産業相には「理由や原因の説明をいただいていない」と追及の手を緩めない構えで、民主党は29日の衆院経済産業委員会でも外国人献金問題などを抱える宮沢洋一経産相を追及した。
スキャンダル追及合戦と化した今国会だが、労働者派遣法改正案の審議が遅れるなどの影響も出ている。
「中傷合戦は美しくない。撃ち方やめになればいい」
首相は29日、官邸で面会した自民党の萩生田光一総裁特別補佐にこう語った。しかし、枝野氏は30日の衆院予算委員会で自ら首相に閣僚の任命責任をただす予定と、「撃ち方やめ」の気配はまるでない。
[産経ニュース 2014/10/30]
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