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「辞めた2人より、残る3人のほうが心配」女性3閣僚の爆弾〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141029-00000001-sasahi-pol
週刊朝日 2014年11月7日号
女性閣僚ダブル辞任で大きな重圧がかかるのが、残留する女性3閣僚。高市早苗総務相(53)、山谷えり子拉致担当相(64)、有村治子女性活躍相(44)だ。9月の内閣改造で安倍首相は「女性活躍」を打ち出しただけに、さらなる辞任は政権の命取りになりかねない。
だが、「辞めた2人より、残る3人のほうが心配」(自民党閣僚経験者)という声は多い。3人とも“不安材料”を抱えているからだ。
安倍首相の側近中の側近、高市氏は“失言癖”だ。党政調会長だった昨年5月、安倍内閣が引き継ぐと発表した村山談話について、「私はしっくりきていない」とテレビ番組で猛反発。6月には「原発事故によって死者は出ていない」と発言し、被災者の怒りを買った(のちに撤回)。
あまりの失言連発に、菅義偉官房長官は激怒。昨年7月の参院選で高市氏に「応援演説の禁止」を言い渡すほどだった。
総務相に就任してからはおとなしいが、担当記者は「時間の問題」と指摘する。
「高市大臣は松下政経塾出身で政策通という自負があるので、どんな質問でも自分の見解を述べたがる。事務方もハラハラしています。総務省の所管は郵政から地方自治と幅広い。政府方針と違う内容を口走ることも、今後あり得るでしょう」
山谷氏は“怪しい交際”だ。在日韓国・朝鮮人を中傷するヘイトスピーチをして、国連からも問題視されている「在日特権を許さない市民の会(在特会)」の幹部(当時)と一緒に写った写真が、幹部のホームページに掲載されていた。
山谷氏は「(幹部が)在特会に所属しているとは、承知していなかった」と説明。だが、9月の日本外国特派員協会での会見で、在特会の存在や理念を否定しなかったことから、幹部との関係についての疑惑が、より深まる結果となった。
自民党ベテラン議員は不安そうに言う。
「山谷さんは警察庁を管理する国家公安委員会のトップでもある。本当に在特会と関係がなければいいが、もし関係を示すものを野党が出してきたら、即アウトでしょう。官邸も気が気でないはずです」
有村氏は、健康問題だ。内閣改造前、所属する大島派の議員からは「大臣を務めるのは困難」といった声が上がっていた。参院自民党が官邸に提出した入閣候補者リストにも、有村氏の名前はなかったという。
だが、過去最多タイの「5人女性閣僚」にこだわる安倍首相が一本釣りした。ある自民党参院議員が言う。
「有村さんは目玉の『女性活躍』のほかに、『行政改革』『少子化対策』など七つの分野を担当している。就任会見では『身の引き締まる思い』と意気込んでいたが、毎日深夜まで役所でレクを受けて、だいぶやつれています。年明けからは長丁場の通常国会も始まるし、野党は重箱の隅をつつくような質問をしてくる。体力が持つのか心配です」
辞任ドミノは回避できるのか。
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