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安倍内閣の支持率低下
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52664687.html
2014年10月26日 在野のアナリスト
欧州の銀行に対し、ECBが実施したストレステストで130行のうち、25行が資本不足と判定されました。中核的自己資本比率が5.5%未満だと資本不足とされますが、仏国や独国の金融機関は健全なので、国債価格の下落の痛手もある南欧などには、やや厳しい内容です。しかも欧州はふたたび景気後退のリスクが迫り、高い失業率、デフレ懸念など、今後も不良債権が増加する恐れがある。これではいくら金融緩和をしても、景気浮揚のための貸し出しが増えない、といった事態になりかねず、影響が長期化することも想定しておかなければならないのでしょう。
福島県知事選は前副知事の内堀氏が当選確実になっています。与野党相乗り、争点も曖昧となり、まさに一強多弱の状況だったので、意外感はありません。しかし国政では一強多弱が崩れつつあります。各社の世論調査で、安倍政権の支持率が下落、しかも一部では経済政策への支持が、不支持を下回るなど、単なる女性閣僚のW辞任に留まらず、安倍ノミクスへの不満も、不支持に雑じってきた点が特筆されます。しかも今回、一部の週刊誌などでは、政府や新聞、TVなどが垂れ流す経済への見方、指標に対する説明などに対して「嘘をついている」と指摘されており、安倍ノミクスそのものばかりでなく、メディア不信に直結しそうな流れになっています。
しかも今回、特徴的なのは、一部で民主の支持率が上がっていることです。特段、何かをしたわけではないのに支持率が上がったのは、W辞任に追いこんだ手腕というより、自民を支持できない、とする消極的なものと推測されますが、もう一つは野党共闘がすすんでこともあるのでしょう。個別政策ではまったく異なる民主、維新が閣僚不祥事の追求で手を組んだ。維新の国政トップに江田氏がつき、大阪維新との距離ができてすっきりした面もあるのでしょう。どうしても大阪維新と近いと、安倍氏との個人的な近さからも攻撃し難い面があったものの、江田氏が入ることで与党追求に本腰を入れられる。これらの理由で民主など、野党の支持が上がっています。
野党に是々非々なんて有りえない、とは野党議員の発言と伝わりますが、まさにその通りで、党内でばらばらな意見をまとめるより、与党の醜聞を追及している方が、野党らしさが出るのです。つまり自民以外の野党が、やっと戦い方を思い出した。与党ボケや、与党に接近しようとの厭らしい気持ちから、政権をとろうというモードに入った、ということでもあるのでしょう。
この臨時国会、実は重要法案とされるものはIR法案など、国民にとってメリットの少ないものです。しかも労働法制の改正では、扶養控除の廃止を検討するなど、どう考えても国民に不利益な内容が含まれる。醜聞追求をしていると、国政の停滞も囁かれますが、今回は経産省、法務省関連の委員会で、国民生活にはあまり関係ない点も、野党が追求し易かった面があるのでしょう。そして予算委など、安倍氏が出席を嫌がっている、との報道を読売がしたことでも、国会審議の停滞を招いても野党が責めたがっている、という空気を安倍氏が感じ始めていることを意味します。臨時国会は予定通りに閉じ、増税を決めるとの算段はもう狂い始めています。
これまで民主党政権のダメさ加減と、近しいメディアとの会食、ゴルフ接待によりムードを連携してつくり上げてきた空気が、瓦解し始めた。それは自民党のダメさ加減を、改めて思い起こしたことにもよるのでしょう。無難に乗り切ろうとした臨時国会だけに、逆に国民が注目する醜聞追求、という項目だけが目立ってしまう。7-9月期の景気の弱さを天候要因としてきましたが、俄かに10-12月期の国会の嵐模様の方が、メードを壊して景気を下押しする要因になりそうですね。
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