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◆安倍政権 国民の政治離れと27%の低得票で2/3の議席獲得
自民党は、2012年12月26日、戦後最低の投票率の中で、
・比例区 得票率 27%
・衆議院での与党議席率 325議席
の、第二次安倍内閣が成立した。
組閣後、本来は国民的議論を起こし、熟議を重ねるべき、憲法改正、原発の是非、消費増税案、環太平洋連携協定(TPP)問題、などが、国民問題が音を立てずに決められていっている。さらに、特定秘密保護法案の強行採決するなど、数を頼みに強気の政権運営が続いている。
自民党は、圧倒的な支持を受けたとはいえない。ただ有権者の『関心を持たない』という態度が、結果的に彼らの方針を支える構図ができている。
異を唱える有権者たちの声は、「恐るべき無関心」といううねりにのみ込まれ、大きくならない。
民主主義において、主権はあくまで国民=有権者にある。政治を行う主体であるはずの国民が、分からないから政治家に任せきりになり、興味を持てないから投票もしないし、責任も感じていないのだ。
民主主義を破壊するかのような自民党の振る舞い、そして政治に関心を持とうとしない大多数の国民。この危険性を、最近の在特会幹部と橋下市長との対談で感じた。
先日、在特会幹部と橋下市長とのと対談が放映されたが、橋下氏が「お前も、政治家になって変えたらどうか」との話に、在特会幹部は「政治家になるつもりはなく、政治にも興味は無い」と一貫して断言していた。
これは国民の政治離れを利用し、「政治に期待する方が悪い」というメッセージを意図的に残すための寸劇だと思われた。
◆ムッソリーニ・ファシスト党の政治戦略を手本にした安倍政権
第二次安倍内閣は、27%という低得票率で、2/3の議席獲得を達成した。
実は、この数字は、1922年、イタリア・ムッソリーニが掲げた
『選挙で25%以上の得票率を得て、第一党が議会の議席の3分の2を獲得する』
という政治手法と同一だ。
事実、ムッソリーニのファシスト党は、
総選挙で3分の2の議席獲得し、この法案通過後、ファシスト党以外の政党の政治活動を規制した。ここからイタリアにおいてのファシズム化ははじまったのだ。
現在の、国民の総意を無視し民主主義を破壊するかのような、安倍政権の振る舞いは、
90年前、ファシストへ進んだイタリアと同じ道を辿っているのは確かだと感じる。
古代バビロンの昔から、支配者たちは、
人間を家畜と同様に扱ったり、国家革命や、戦争、謀略躍動などで行う目的で
「3つの支配」を同時に行なっていた。
一つめは「食糧と資本の支配」。人が生きてゆくために必要な食べ物の管理だ。
食べ物をお金と言い換えてもあてまるが、350兆円もの郵便貯金をアメリカ金融資本に献上しようとしている。さらに日本が誇るべき医療システムの崩壊、コメという優れた商品に対してもTPP導入により、食糧規制、自給率低下を促進しようとしている。
二つめは「暴力の支配」だ。言うことを聞かない奴を黙らせるしくみや法律のことだ。
特定秘密保護法案、憲法改定の強行採決など、議席数により推し薦めている。
最後は「情報と知識の支配」だ。一方的に送り届けられる大量のマスメディアからの情報や情報操作のことだ。
インターネットも支配されはじめた。
安倍政権では、NHKへの介入や傀儡マスコミ使って、政府からのプロパガンダを繰り返し行っている。
日本の安倍政権の行っている、3つの支配の指示を行っているのは、日本を陰で操る「ジャパンハンドラーたち」により策定されているということである。
◆「群れるための作法」を身につけ「緩やかな共同体をつくる」ことが大切
では、われわれはどうするべきか。
それは「群れるための作法」を身につけ、「絶えず声をあげる」ことが大切だと感じる。
近代化は個人が自由になっていく反面、地域や家族、会社のつながりを分断していく過程でもあった。この状態では有権者の声は大きくならず、民主主義は機能しにくい。かといって昔には戻れない。
だから私たちはその代わりの装置として、平田オリザ氏が言うような『緩やかな共同体』をつくる努力をするべきだと思う。趣味の同好会や地域の集まり、社会貢献活動など。「同じ個人がいくつものグループに所属し、重層的に関わっていく状態」を創出し、さまざまなネット(網)を編んでいくことだ。
その過程で人間関係が熟していく。それが政治的態度を決める訓練の場ともなる。そして身近な問題について、そのグループを母体として群れるようになる。個人が孤立しないことで、声を大きくしていくことができる。非常に長い時間がかかるが、これを脈々とやっていく必要がある。
権力の暴走には「民主的な武器」を持って明確に拒否を示し、権利を行使するという努力をやめないことで民主主義を守っていく。一発逆転はない。ヒーローが全てを変えてくれることもない。だからこその民主主義と言うこともできる。
例えば『表現の自由』が担保されていない中国では、居酒屋談義で政権を批判すれば、密告される危険性もある。憲法が保障する権利は、水や空気のようなものだ。なくなって初めて、その大事さが分かる。
でもその時には、もう遅い。日本でそれが失われる危機にあるということだと思う。
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