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辞任の記者会見に臨む、経済産業相を辞任した小渕優子氏(写真左)と法相を辞任した松島みどり氏=20日
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141025-00000023-jij-pol
時事通信 10月25日(土)8時24分配信
安倍晋三首相は20日、政治資金問題が指摘された小渕優子経済産業相と松島みどり法相の辞表を受理した。異例のダブル閣僚辞任は首相が事実上の更迭に踏み切ったもので、早期に幕引きして局面転換を図る狙いがある。ただ、追及を受けているのは両氏だけでなく、野党の勢いを断ち切れるかは不透明。任命責任を問われることも避けられず、首相は難しいかじ取りを迫られる。
「政治、行政において難問が山積している。遅滞は許されない」。首相は20日、首相官邸で小渕、松島両氏の辞表を受理した後、記者団の取材に応じ、苦渋の表情で後任人事を急ぐ考えを示した。
◇松島氏が抵抗
第1次内閣では、閣僚の事務所費をめぐる問題が続出。当時の佐田玄一郎行政改革担当相らがドミノ式に次々と閣外へ去り、徐々に政権の体力を奪った。「一カ月に一度は閣僚を交代させるかどうかでおびえていた」。当時の首相周辺は忌まわしそうに振り返る。再登板を果たした首相としては、同じ失敗を繰り返すことはできない。そのために首相が採用した選択肢が、経産相、法相の同時辞任という「荒業」だった。
小渕氏の政治団体による観劇会をめぐる収支の食い違いが衆院経済産業委員会で追及された17日の段階で、自民党の谷垣禎一幹事長は菅義偉官房長官に対し、選挙区でうちわを配った松島氏と併せ「2人とも続投は難しい」との見解を伝えた。小渕氏はすんなりと覚悟を決め、首相は早い段階で同時辞任での決着を模索していたとみられる。
週明けまでずれ込んだのは、松島氏が「辞めるのを相当渋った」(自民党中堅)ためだ。松島氏は辞任記者会見で「私がやったことが法に触れるとは思わない」と主張するなど、最後まで辞任に抵抗したことをうかがわせた。
◇政高党低に変化も
首相の思惑通り事態が好転するかどうかは定かでない。野党側は首相の任命責任を厳しく追及するのみならず、後任閣僚の所信聴取までは関係する国会審議に応じない方針だ。江渡聡徳防衛相の政治資金収支報告書の訂正問題もくすぶっており、閣内からも「これで止まるのか」(閣僚の一人)と先行きを懸念する見方が出ている。
発足以来、順調に推移してきた第2次安倍内閣を初めて襲った激震。「自民一強」「安倍一強」とも呼ばれ、盤石だった政権基盤は揺らいでおり、頼みの内閣支持率が急落すれば、12月に予定する消費税率の引き上げ判断に影響を与えるのは必至だ。
「ともに頑張りましょう」。首相は20日朝、自民党重鎮の二階俊博総務会長に電話し、結束を呼び掛けた。第2次内閣の「政高党低」を快く思っていないとされる二階氏への協力要請は、官邸と党の力関係の変化を暗示しているかもしれない。
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