http://www.asyura2.com/14/senkyo173/msg/367.html
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http://8706.teacup.com/uedam/bbs/13248
2014年10月23日
(略)
で気分を整えて、憲法の話題です。
いや、永添さんのツイッターにこの話題がありました。
https://twitter.com/packraty/status/524991071252516864
* 「永添泰子@packraty 「現行憲法は占領軍の影響」安倍首相改憲の必要性強調 東亜日報
安倍晋三首相は、18日放送の「ラジオ日本」で「現行憲法は占領軍の影響下で原案が作成された。新しい時代にふさわしい憲法に変えていくべきだ」と述べ平和憲法の改正に意欲を示した」
これは、安倍さんが最初に首相になったときからの持論です。
当時は、安倍さんがどこまで本気なのか、誰もが半信半疑だったので、メディアでも話題にはなりませんでした。大喜びしたのは、京大教授の中西輝政さんくらいだったことでしょう。
で、時は移り、2014年。
永添さんが、東亜日報の記事を紹介しています。
「日本の安倍晋三首相は、18日放送の「ラジオ日本」番組で、「現行憲法は占領軍の影響下で原案が作成された。新しい時代にふさわしい憲法に変えていくべきだ」と述べ、平和憲法の改正に意欲を示した。
安倍首相は、「21世紀にふさわしいものにする必要がある。環境保全や犯罪被害者への配慮など新しい人権に関する規定を加えるべきだという意見もある」と述べた。
安倍首相が語る憲法改正は、戦争と軍隊保有を禁止した平和憲法9条の改正を核心としていることが一般的な見方だ。共同通信は、「(安倍首相が)7月に閣議決定した集団的自衛権の行使容認に伴う憲法解釈の変更後も、憲法の改正を目指す姿勢を強調した」と伝えた。安倍首相が現行憲法を「占領軍の憲法」と蔑視するのには、いわゆる「戦後レジーム」からの脱却を目指す修正主義的歴史観が投影されている。安倍首相は昨年3月、太平洋戦争の責任者を断罪した極東国際軍事裁判に対して「連合国側が勝者の判断によって、その断罪がなされた」と述べた。」
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2014102068358
この記事は、安倍首相が目指す改正の眼目は、9条であること。安倍首相は、現行日本国憲法が占領軍によって作られたものであることから、蔑視している、と述べています。すなわち、当時の日本国は敗戦国であり、勝者の意向が、そのまま憲法に反映されてしまった、と。
で、安倍首相自身の説明が、2009年のホームページに出ています。
http://www.s-abe.or.jp/consutitution_policy
「戦後レジームからの脱却を成し遂げるためには憲法改正が不可欠です。
憲法改正が必要と考える理由として、次の3点を指摘します。」
内容のほうは、関心のある方は、各自、ご覧になってください。
一点目に関しては、私の理解は違います。しかし、ここは今は省略。
安倍首相の説明で、私も納得できるのは、3点目です。
「憲法前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と記述されています。世界の国々、人々は平和を愛しているから日本の安全、国民の安全は世界の人々に任せましょうという意味にほかなりません。
普通の国家であれば「わたし達は断固として国民の生命、財産、領土を守る」という決意が明記されるのが当然です。」
そう、ここは、現行憲法の発想は、明らかにおかしいです。
現在の国際社会がウェストファリア体制であることを前提とすれば、すなわち、人間集団の一つの塊である単位を「主権国家」であるとすれば、そして、ウェストファリア体制では、主権国家以上に権限をもつ存在(組織)はありませんから、それでいて、日本国の安全と生存を国際社会に委任した、というのは、もってのほかです。弱肉強食の世界を信頼する、と宣言しているに等しいです。
もっとも、ここの条文を起草したのは、ホイットニー准将でした。
彼にしてみれば、敗戦国の日本は、戦勝国のアメリカ合衆国に依存していれば、それで戦後の平和が維持できるだろう、というところだったでしょう。
だから、ここの点だけに注目すれば、私は、安倍首相の改憲への意欲に、まったく同意します。
しかし、外国人が起草したからといって、それだけの理由で、現行憲法は蔑視するに値するか?
私は、逆に、よくぞ、アメリカ占領軍は、日本人を一気に律令理性から自然理性へと引き上げてくれた、と思います。
たとえば、当時の日本人の頭から、「基本的人権」が出てきたか?
あるいは、天皇ではなく、主権は国民にある、という発想が、日本人に出来たか?
だから、憲法改正は必要、という点では、私は安倍首相に同意しますが、その内容については、大きく異なります。
とはいえ、安倍首相のように、現行憲法がいかなるいきさつの中から誕生したのかを、戦後世代が意識することは大切です。
この点、そのいきさつをしっかりと認識している安倍首相の改憲への意欲が、「生まれたときには、すでに今の憲法があった」から、そこに出ている条文を、当たり前と見なしている戦後世代を上回っています。
ゆえに、気違い第二回・安倍政権が、今、進行中です。
(転載投稿者の勝手な関連記事)
『2006年11月30日 元外交官の原田武夫さん 9条論議に『領土画定規定』を (東京新聞)』
http://www.asyura2.com/12/bd61/msg/606.html
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