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こだわった同時決着 閣僚辞任、官邸「傷を最小限に」 その舞台裏(日経新聞)
http://www.asyura2.com/14/senkyo173/msg/255.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 10 月 21 日 08:34:15: igsppGRN/E9PQ
 

こだわった同時決着 閣僚辞任、官邸「傷を最小限に」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS20H22_Q4A021C1PP8000/
2014/10/21 2:00 日経新聞


 小渕優子前経済産業相と松島みどり前法相はいずれも自発的な辞表提出という形をとった。だがその舞台裏で、首相官邸は2人の同時辞任で決着させることで、政権の傷を最小限に抑えるシナリオを描いていた。

 20日朝、小渕氏が首相官邸に入る直前、公明党の山口那津男代表に電話がかかってきた。安倍晋三首相だった。「ご迷惑をかけて申し訳ありません」。首相は連立政権のパートナーにわびるとこう続けた。「松島さんも辞任する方向で検討しています」

 首相がダブル辞任にこだわったのは、2006〜07年の第1次安倍内閣での苦い記憶からだった。当時、「政治とカネ」の問題などで閣僚の進退問題が相次いで浮上。首相は閣僚をかばったが、結局は「辞任ドミノ」により内閣支持率は急落した。その後の参院選敗北につながり、366日の短命政権に終わった。

 小渕氏の判断は早かった。野党が小渕、松島両氏への追及を続けるなか、辞任3日前の17日には「調査はしていますが、納得できる説明はできないと思います」と辞意を漏らす。小渕氏は自民党内で将来の首相候補の一人とみる向きもある。所属する額賀派内では、将来を考えれば、野党の批判にさらされ続けるより「本人のためにも早々に身を引くべきだ」との意見が大勢だった。

 小渕氏から辞意を聞いた首相周辺は「首相は外遊中なので、もう少し待ってほしい」とひとまず自制を促した。

 小渕氏とは対照的に、松島氏は18日の時点でも「説明責任を果たしていきたい」と官邸側に伝え、続投にこだわっていた。進退をめぐる小渕、松島両氏の温度差は明らかだった。小渕氏1人が辞めたとしても、野党は松島氏に照準を合わせて辞任を要求し続ける。国会の混乱が長期化した末に松島氏が辞任に追い込まれるのは最悪のシナリオだと官邸側は考えた。

 18日、アジア欧州会議(ASEM)首脳会議への出席を終えてイタリアから帰国した首相は、羽田空港から公邸に向かう車中で今井尚哉首相秘書官から報告を受けた。今井氏は小渕、松島両氏の情報収集のため首相の同行を急きょ見送り、国内にとどまっていた。

 このとき、首相は「早期決着しかない」と決断したという。第1次安倍内閣の例を引き合いに、首相周辺の一人から「ここは国政にとって良い道をとりましょう」と促されると、首相は無言でうなずいた。

 公邸に着くと、首相はすぐに小渕、松島両氏に電話をした。小渕氏はこの日、辞表を提出するため首相の帰国直後の面会を探ったが、官邸側は松島氏の辞任のタイミングと合わせようと、面会を週明けに先送りしていた。首相からの電話で小渕氏は「調査はしばらく時間がかかると思います」との見通しを示したうえで、辞意を重ねて伝えた。すぐに閣僚を辞めて調査に専念したいというメッセージだった。

 松島氏をめぐっては、所属する町村派内で自発的に辞めるのが望ましく「派閥として町村信孝会長が責任をもって説得すべきだ」との声が強まっていた。松島氏の前の法相でもある自民党の谷垣禎一幹事長も17日、菅義偉官房長官に「検察を所管する法相は他の閣僚とは違う」として、続投させるのは困難との意見を伝えていた。

 党内の空気や2閣僚の同時辞任を模索する首相の意向を踏まえ、町村氏らが、このままでは国政の停滞を招くとの理由で松島氏を説得した。ダブル辞任がギリギリのタイミングで決まった。

 「心機一転、新しい気持ちで能力を生かしてほしい」。首相からこう告げられた松島氏。記者会見で、ダブル辞任となったことを問われると「それはそれ、私は私で、小渕さんの問題とは全然別個の問題だ」と語った。

 20日夜、首相は世耕弘成官房副長官や参院自民党の幹部を公邸に招き、会食した。出席者によると、首相はワインを片手に「来年の統一地方選は勝てるだろう。頑張ろう」と話したという。ただ、閣僚の一人は「小渕氏が辞めなければ松島氏は辞める必要がなかった。内閣改造をして一番後悔しているのは首相だろう」と、首相の胸の内を推し量った。


 

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コメント
 
01. 2014年10月21日 09:45:04 : dh0nk2mOo2
ダブル辞任、収拾を優先 安倍首相、慎重論振り切る
2014年10月21日05時05分 朝日新聞

 「観劇会」と「うちわ」で窮地に陥った小渕優子経済産業相と松島みどり法相に対し、安倍晋三首相が選んだのは異例のダブル辞任だった。政権の危機を一気に収束させる狙いだが、「女性活躍」の看板は大きく傷つき、野党は次の標的を求めて手ぐすねを引く。消費税率再引き上げや原発再稼働の判断といった難題を前に、政権の「体力」に影響が出かねない。

 安倍首相には、迷いがなかったかのようなダブル辞任劇だった。

 20日午前8時20分、首相はまず首相官邸で小渕氏と面会。小渕氏が「安倍内閣に貢献できず、申し訳ありませんでした」と頭を下げつつ提出した辞表を、首相は慰留することなく受け取った。

 それから約5時間後、官邸に姿を見せた松島氏が「せっかく抜擢(ばってき)していただいたのに、申し訳ない。辞職したい」と申し出ると、首相は「心機一転、これからもいろんな場面で能力を発揮してほしい」と語り、淡々と辞表を受理した。

 その後、首相は記者団の前に立ち、「2人の意思を尊重して辞表を受理した。政治において、行政において、難問が山積している。政治の遅滞は許されない」と述べ、早期決着させたことを強調した。

 表向き、2人とも自らの意思で辞任した形だが、とりわけ松島氏については早期の幕引きを図った首相の意向が大きく影響した。

 首相は20日朝、小渕氏と面会する直前、山口那津男公明党代表らに電話で一連の経緯を説明。その中で、小渕氏だけでなく、松島氏の辞任の可能性にも触れていたという。

 松島氏は小渕氏の政治資金をめぐる問題が連日報道されていた18日時点では、周囲に「私の問題は大丈夫だ」と語っていたという。だが19日になって小渕氏の辞任が濃厚になると、首相は、野党の追及の矛先が松島氏に向かうことを懸念。国会答弁にも不安を抱える松島氏に辞任を促したという。

 20日の辞任会見でトレードマークの赤でなく純白のスーツを着た松島氏は、問題になった地元で配ったうちわについて「私自身、法に触れることをしたとは考えていない」と「潔白」を強調。辞任の理由を問われると、「国政を停滞させてはならない」「総合的判断」と繰り返し、不本意な辞任だったことをにおわせた。

 安倍政権は今国会で、地方創生や女性の活躍を実現するための関連法案や、総理自らが旗を振る統合型リゾート(特定複合観光施設、IR)整備を促す「カジノ解禁法案」などの成立を目指す。また、年末に消費税率引き上げ、年明けに原発再稼働をめぐる判断がそれぞれ控える。国会運営や世論が割れる難しい政策判断を前に、高い支持率という政権の「体力」を温存して臨むはずだった。

 そこに、小渕氏や松島氏の問題が勃発。野党の攻勢の前に、与党は国会の主導権を握れなくなるなど、政権運営への不安要素も出ていた。こうしたことも、早期幕引きの原因になった。

 しかし、早期収拾に突き進んだ首相の政治手法には、与党内から疑問の声も出ている。

 小渕氏に近い議員は、週末に小渕氏と連絡を取り「大臣職にとどまり、ちゃんと説明すべきだ」と助言していた。

 松島氏についても、「うちわ程度の問題で辞める必要はない」(自民党幹部)との見方が多く、20日に辞任を伝え聞いた党幹部も「意外だ。何で急に辞めたんだろう」と驚きを隠さなかった。19日には松島氏から相談の電話を受けた町村派幹部が「このくらいで辞めなくてもいいんじゃないか」と励ました。

 ダブル辞任による事態収拾が、「首相自ら閣僚辞任のハードルを下げ、辞任の連鎖に陥りかねない」(町村派幹部)リスクを抱える中、それでも首相は慎重論を振り切る形で決着を急いだ。松島氏の辞任会見から数時間後には新大臣を決定。再び記者の前に立ち、新閣僚に選んだ宮沢洋一経済産業相や上川陽子法相について「政策通」「国際感覚も豊富」などと持ち上げ、新体制の再出発を演出した。

 最後に記者から「内閣改造は失敗だったと思うか」と声が飛んだが、首相は無言でその場を離れた。

■民主「返り血浴びても攻めまくる」

 野党は第2次安倍政権で初めて、閣僚を辞任に追い込み、勢いづく。特に決して高額といえないうちわの問題で松島氏を辞めさせたことで、閣僚辞任のハードルが下がったと判断。民主党は20日の会議で「辞任ドミノ」を狙い、「返り血を浴びても攻めまくる」と確認した。

 野党各党はこの日、国会内で開いた幹事長会談で、首相の任命責任をただし、辞任した2人に対して政治倫理審査会など国会の場で説明を求め続けることで一致した。民主党の枝野幸男幹事長は「他の疑義を持たれている閣僚も、野党で協力して問題点を指摘していく」と語った。

 今国会で野党は、小渕、松島両氏のほか、江渡聡徳防衛相の政治資金収支報告書の訂正問題も追及している。民主党の閣僚経験者は「『女性』『安保』という政権の二枚看板を一気に攻める」とし、他の閣僚の調査も行う考えだ。

 実際の法案審議で、政権を追い込むことも視野に入れる。今国会では、派遣労働者を使う期間や業種を広げる労働者派遣法改正案などの重要法案が審議される予定だが、民主党などは、閣僚の資質を追及し続けて国会日程を遅らせたい考えで、さっそく、21日の衆院本会議の開催に抵抗した。

 自民党の佐藤勉国会対策委員長は「できるだけ早く混乱を収拾して、正常な国会に戻していきたい」と語るが、強気だった国会運営に変化が出てきており、自民党国対幹部は「見通しは真っ暗だ」と嘆く。

 野党が法案審議を遅らせれば、11月30日までの会期を延長せざるを得ない。12月初旬には消費税率の引き上げ判断を控え、安倍政権はあえてその前に国会を閉じる方針だったが、延長すれば判断時期と重なる。現職閣僚の一人は「そうなれば『消費税国会』になり、政権はますます苦しい」と懸念する。

http://www.asahi.com/articles/ASGBN5KKDGBNUTFK016.html?iref=comtop_6_03


02. 日高見連邦共和国 2014年10月21日 14:20:46 : ZtjAE5Qu8buIw : mFuG9qQlTk

マスゴミは、彼女らが犯した“愚かな罪”の内容は決して語らず、
ツマラなくクダラない政局の話し(首相の判断がどーとか、第一次政権の反省がこーだとか)に終始する。
アベ売国奴政権が、いまだに権力維持機構=大マスゴミの“お稚児さん”である、何よりの証明である。

03. マッハの市 2014年10月22日 14:07:37 : af80H28qOi92. : Zu0tqNwVo2
小渕優子、おぶつ箱からボロボロでるんだねー。
     あれれ、お祝いにワインも? ん・「ラベル」は優子の実写。一対!!!

 群馬の市民団体が「公選法違反の疑い」と「政治資金規正法違反の疑い」で東京地検に告発、受理された模様。(身内で)調査しますといっても、メインは金の流れだ。しかし、やるねえ売名も。

     張る「ラベル」は   ⦿ 強制捜査  バシッといくぜ、バシッと✍

この世に悪がある限り、司直は動く。                   怒れる、愛知の無党派層


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