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アベノミクス成功したのは第一の矢だけ
http://okaiken.blog.ocn.ne.jp/060607/2014/10/post_2d18.html
2014/10/20 そりゃおかしいゼ
安倍晋三の推し進める経済政策、通称アベノミクスのの破たんは明らかになっているが、さらに深刻な状況になっていると言える。
アベノミクスは、・大胆な金融政策 ・財政政策(公共投資のことである) ・成長戦略の三本の矢からなっている。
成長基盤があり成長の伸びシロがあるならまだしも、すでに成熟社会になり何より高齢化が進行している社会で、やれ行けドンドンの経済政策は無理がある。息が切れるのは目に見えていた。
成功したのは、第一の矢と言われる大胆な金融政策だけである。額面上のインフレと円安が進行した。これまで民主党政権で閉塞感と脱力感を感じていた多くの国民は、動き出した経済に期待感を抱いたのである。
目に見えた円安やインフレは、やがて国民に大きな負担をかけることになった。海外に移転している製造業が多く、効果はほとんどなかった。
アベノミクスは金融で儲けていた人たちに一時的な恩恵をもたらし、大企業が儲けたに過ぎない。第一矢の効果はここれ尽きる。
行政改革に手を付けず、財政を増税によって補填させる消費増税を進行させながら、第二の矢は矛盾する。国土強靭化政策は、北海道のこんな田舎の道路をも懸命に補修する。地域の業者たちは大助かりである。公共投資によって財政は破たんした。そのためにもっと投資するという矛盾は、この国の財政をさらに悪化させる。負債が1000兆円を超えても、皆感覚麻痺になってしまった。安倍政権はさらに、防衛予算を数年で倍にする計画である。
第二の矢は、アベノミクスの破たんに限ることなく、国家経済をも破たんに導いている。
第三の矢は、簡単に言えば金融緩和で儲けた大企業による経済波及効果が、やがてあらゆる地域や階層に恩恵をもたらす、トリクルダウンが起きるというものである。
そんなものはどこにも起きていない。地域はさらに疲弊し、貧困層の給与はさらに安くなって雇用は不安定になっている。生活保護家庭は過去最大にまで増加している。
つまり、階層分化が進行したのである。アベノミクスは、特定の企業を一時的に儲けさせ、階層分化を引き起こしたに過ぎない。
見せかけの経済成長は、やがて深刻な財政難へと進むことになり、貧困家庭は増えるだけである。
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