01. 2014年10月20日 14:28:33
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小渕経産相辞任会見(1)「『本当に参加者から実費をいただいているのか確認して』とお願いした」 2014.10.20 11:54 小渕優子前経済産業相は20日午前、辞任にあたって経産省で記者会見を開き、時折、涙目で言葉を詰まらせながら「大変お騒がせし、深くおわびします」と謝罪した。問題の経緯などを語った記者会見の詳報は次の通り。 ◇ 「このたびは、私の関係する政治資金団体の収支報告書の記載に際して、さまざまな疑問を提示されました。そのことにつきまして、野党の皆さまから数々のご質問をいただき、本来やらねばならない審議に、大きな影響を与えてしまったことを重く受け止めています。このように大変、お騒がせをしてしまったこと、ご心配をおかけしていることに対し、国民の皆さま、私を長く支援してくださっている後援会の皆様、地元・群馬の皆様、ご迷惑をかけているすべての皆さまに、心からのおわびを申し上げます」 「今回、大きく分けて2つの問題が指摘をされていると理解をしています。まず1つ目は、資金管理団体における物品購入に関し、指摘を受けている点です。2つ目は、後援会の観劇旅行など、行事費用に関する問題であると理解をしています。まず1番目の問題である資金管理団体における物品の購入等についてご説明を申し上げます。事務所費や組織活動費に計上されている物品の購入などにつきましては、実際に購入したことを領収書などで確認する作業を進めておりますが、公私の区別については、しっかり付けさせていただいていることを改めて申し上げたいと思います。そのうえで、報道などで問題であると指摘をされた品について、いくつかご説明をさせていただきます」 「地元・群馬の名産である下仁田ネギや、こんにゃくを購入した点ですが、政治活動でおつきあいのある県外の方への贈答であり、なおかつ地元の名産を紹介することは、地元・群馬の振興にもつながるものと思っておりました。ベビー用品や化粧品などの購入につきましては、私が子を持つ女性議員であることから、報道などで、私の子や、私の化粧品の購入ではないかとの誤解を示されるコメントがありました」 「しかし、ベビー用品は父(注:故小渕恵三元首相)の代からご支援いただいている県外の方の家族の出産祝いや、お誕生日祝いといった社交儀礼として購入したものであり、また、化粧品や服飾品などは、私が団長として海外に出張した際のお土産として購入し、お渡ししたものでした。一部報道には関係者に品物を贈るのは個人としての社交であるからポケットマネーで行うべきである、とのご指摘がありますが、会社や団体が経済活動の中で、関係者に経費で社交儀礼をするのと同じく、政治家が政治活動を行う中で、さまざまな人と交流を持ち、人脈を広げていくことは重要な仕事の1つであり、政治活動の経費として認められるものと思っています。また、私の義理の兄が経営する服飾雑貨店から物品を購入している点ですが、このお店は私の姉がデザインした品物を販売しており、一般の品物とはまた違った話題で交流を深めるきっかけになるので、大変、重宝をしています」 「次に、小渕優子後援会が実施した観劇会等の後援会行事の収支に関する疑問についてご説明を申し上げます。後援会の収支報告書によれば、観劇の費用として計上された入場料や、バス代などの支出額が、観劇の参加費として参加者から徴収した収入額を上回っている年があることから、不足分を後援会で補填(ほてん)したのではないか、そうだとすれば選挙区の者に対する寄付であり、公職選挙法に抵触するのではないか、とのご指摘がありました」 「観劇会は、私の後援会の女性部大会の一環として行われている重要な後援会行事であり、私も毎年ではありませんが、日程の合う限り、ごあいさつに伺っています。ただ、私は参加された方や事務所の関係者から皆さん実費をいただいている、と聞いておりましたので、そもそも、後援会などが参加日の全部、または一部を肩代わりしているとは思っていませんでした。そのような次第ですので、今回、このような報道に接し、大変驚き、すぐに後援会のほうに『本当に参加者から実費をいただいているのか確認していただけますか』とお願いをいたしました。そして今日までに後援会から報告を受け、分かったことにつきましてご報告を申し上げます」 「まず、観劇会は小渕優子後援会女性部大会の一環として行われた後援会行事の1つであるとのことです。平成19年から毎年行われ、今年も10月に行われたとのことであります。平成24年の収支報告書には観劇会の記載がありませんでしたが、実施したことは後援会事務所で確認をいたしました。この観劇会は公演を貸し切って行っています。だいたい1回の公演で1000人程度、これを2グループで行っていますので、毎年の参加人数は2回で2000人超で実施しているとのことです。参加者からいただく費用は、平成19年は1人1万1000円でしたが、その後は今年まで1人1万2000円になっているとのことです。費用の中には入場料や食事代、バス代も含まれています。なお、一部報道で、観劇の参加費だけで1万2000円程度になるのではないかとのご指摘がありましたが、通常の公演の場合と比べて、貸し切りの場合は入場料を相当安くしていただいているとのことであり、その点の疑念はないものと思います」 「劇場の定員に限りがあるので、毎年、後援会の各地区に参加可能人数を割り振りします。そして、各地区の責任者が、参加者をとりまとめます。参加希望者には申込書に名前などを記入していただき、あわせて参加費として1人1万2000円を責任者が預かります。そして、集めた参加費を後援会事務所に持参していただいていたとのことです」 「(資料を示しながら)これは今年の参加費、小渕優子後援会女性部大会申込書が入って、後援会事務所に持参をしていただいたもののコピーです。中には、会費を添えて申し込みますと書かれて、お名前、住所が書かれたものが、人数分すべてそろっております。マスコミの皆さまも、地元で取材を行って、参加者の方から参加費の徴収をされていることを確認されているようですが、後援会も平成22年の参加者名簿をもとにして、電話や訪問して参加費の徴収について確認をさせていただいています。昨日、現在までにお尋ねした753名の全員が、1万2000円を支払って参加されていることを確認しています。また、参加費を集めていただいた後援会の責任者の中には、預かった会費を専用の銀行口座に入金し、管理していただいた方もいらっしゃいました。この方は、平成22年から後援会の複数の地区を回って、各地区ごとに参加費を預かると、参加費の預り専用の銀行口座に入金し、管理をしていただきました。これがその専用講座の預金通帳のコピーです。全地区分の参加費が集まると、後援会事務所にご持参をいただいているとのことです」 「このように、きちんと後援会の皆さまからは参加費をいただいております。とすると、暦年の小渕優子後援会の収支報告書の記載には、大きな疑問があると言わざるを得ません。実費として徴収した収入が過少に記載され、不記載となっているものが多額にのぼっていると思われます。すなわち、毎年の参加人数の実数は、現在、後援会事務所で名簿などをもとに再確認していますが、観劇の1回公演で少なくとも1000名参加していることからすれば、2回公演分で2000名の参加があるということになります。そこで、1万2000円×2000名=2400万円の観劇代の参加費用が収入に計上されていなくてはならないことになります。しかしながら、平成22年は372万8000円、平成23年は369万3000円となっています。平成24年に至っては、収入も支出も計上されておりません。これではご指摘をうけている通り、大きな疑念があると言わざるを得ません。平成24年分の支出も含め、かかった費用の点も、再度、確認する必要があると思っています」 http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/141020/plt14102011540018-n1.html |