14. 2014年10月20日 16:51:41
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<松島氏辞任>会見詳報「私の問題で国政停滞はいけない」 毎日新聞 10月20日(月)16時50分配信 20日に記者会見した松島みどり氏の冒頭発言と主な一問一答は次の通り。 本日、法務大臣の職を辞することといたしました。我が国の基本法制、法秩序の維持をつかさどる法務大臣の立場にありながら、このところの私の言動によって国政に遅滞をもたらし、国民の皆様にご迷惑おかけする事態を招き、大変申し訳ないと考えております。 安倍総理に抜てきしていただき、法務大臣という重職に就任した身として、経済再生を初めとする山積する課題に取り組んでいる安倍内閣の足を引っ張ることはできない、そう考えました。これからは一議員として安倍政権を支えたいと思っております。今回、地元の支援者の皆様のせっかくのご期待に沿えなかったことにつきましては誠に残念であります。 在任期間は2カ月足らずでしたが、兼ねての持論でありました強姦(ごうかん)罪の法定刑が強盗罪より軽い、強姦致死傷罪が強盗致傷罪より軽いことの問題を就任直後に提起したのに対し、省内が素早く動いてくれて、有識者による性犯罪の罰則に関する検討会が発足しており、今後に期待したいと思っております。 一つだけは、自分で考えてきたことを進めることが、短い間でしたができました。私からは以上です。 −−率直な感想を。 本当に伝統のある重い、重要な法務省という役所の大臣となって、これをやりたい、あれをやりたい、国民に法律を近づけたい。いろんな思いを持っていました。<言葉をつまらせ>図らずも、こういう形で退任することは残念だと考えております。 −−うちわは討議資料で有価物ではないと言っていた。辞表を提出したということで、認識を変えたのか。 いいえ、まったく変わっておりません。法に触れることをしたとは考えておりませんが、とにかく私の問題で国政を停滞させてはならない、その思いで辞職することにした。 −−改めて確認だが、配られたのはうちわですよね。 国会でも申し上げました。1年間に成立した主な法律について、国民、地元の方々にも知っていただきたいと一生懸命記しました。確かに、形の上でうちわかと言われれば、うちわの形は…… 持つところもありますし。ただ、うちわというのは一般に信用金庫や商店街の名前が書いてあって、イベントで配って、そのまま捨てられる。そんな類いの物だと思います……。寄付行為だとは思っていない。 −−民主党から刑事告発もされている。ひょっとしたら法に触れるんじゃないかという思いがあるのでは。 違います。刑事告発そのものの問題というよりは、私の問題だけではないかもしれませんが、こういう閣僚を抱えた中では国会の審議ができない。国政に停滞をもたらすことがあってはならない。法に触れるとは思っておりません。 −−一部にカレンダーが配られたのではないかという話もある。 カレンダーというのは、室内用ポスターですよね。政治の世界では、外に貼ってはいけないが。一枚紙のペラッとしたのに、名前や私の説明、写真などを載せているのが中心で財産上の価値というのは、値段から見てもそういうものではないと思っております。 −−カレンダーの機能は有し、有価物になってしまうのでは? 私は法律違反になると思っていないから、自分の親しい人の会合で、後援会その他の会合で配った。 松島さんの先週までの国会答弁聞くと今日の辞任は唐突な感じを持つ。いつ判断したのか。なぜ小渕さんといっしょになったのか。 確かに、先週は「続投する」と、「しっかりと法務大臣の仕事を務めて参る」と申しておりました。それから、土曜、日曜に諸般の情勢をふまえ、決断をするに至った。 −−まわりの助言。「小渕さんと合わせた方がいい」などはあったのか。 記事を見たが、私自身が今のタイミングと考えました。土日、熟考を重ねました。 −−国会では法相が法律を都合良く解釈して、大臣の資質を問う声もあるが。 国会では「告発されたら、どうするか」と聞かれたので、大臣の立場上、答えられなかった。いまはやめたので、政治家・松島みどりとして、法に触れることはしていないと言える。 −−資質については? 大臣の資質、法務大臣の資質<しばし考えて>私は、法務大臣の適格があると安倍総理に考えていただいた。そして、資質があると考えている。 −−やり残したことはないか? 検討を指示した点は検討会がありますし、民法改正の議論にも参加したかった。入管職員を増やしたり、再犯防止対策なども党内で発言してバックアップしたい。大臣でなくてもやれることはある。 −−配布物の財産的価値があるかの基準は? 厳密にはわからないが、「こういうことを書いてある人なら投票しよう」ならいいが、「あおぐものをもらったので投票する」というような価値判断になるものではないということ。 −−今後、捜査機関が財産価値があると判断することもありうると思うが。 それはちょっとわからない。 −−国会では配布物の議論が一通り出た。辞任のタイミングと関係するのか。 (辞任を決めたことと)直接、うちわの問題は関係はない。総合的に判断した。 −−国会でも議論されたが、インターネットオークションで問題の配布物が売買されている。 (価格がついたのは)これだけ派手な展開になっているからでしょう(笑)。夏に渡した時点では、もうかったという雰囲気の方はいたでしょうか。 −−東京地検特捜部が告発を受理したことと関係するのか。 受理は今日になってからと聞いている。辞任を決めたのは(昨日の)日曜日です。 −−政権は女性閣僚登用を重視していたが。 政権の女性活用は感無量の思いがある。私が大学を卒業したころは、経済学部の女子学生を取る大企業はほとんどなかった。私自身が大臣になったことも自然な流れとして素晴らしいことだったと思う。私自身は再生可能な失敗だったと思う。何かの小さな失敗で外れた女性でも、その人が重要なら、再チャレンジできるはずだ。 −−今回の件は今後の女性活用にマイナス? そのような考えを持つ人がいるなら、絶対に間違っている。 −−いつも赤の服が多いが、今日は白いスーツだが、理由は? 大臣になってからは落ち着いた服を心がけている。確かに、特に女性は朝、何を着るか考えるとき、何か自分でも思うところがある。同じような気持ちを持つ人ならよく理解してくれると思う。公選法上うんぬんというより、新しい真っ新な気持ちということです。 −−1日に2人の大臣が辞任は前代未聞。幕引きは1日でという思いは? 月曜日は始まりの日。野党や報道各社の書きぶりを見ながら、結果的に同じ日になった。小渕氏と連絡を取ったわけではない。 −−日曜日に決める際に党の関係者と連絡をとったか? 官邸や党の先輩に話を聞いたが、決めたのは私です。 −−総理とのやり取りは? 私からはせっかく抜擢していただいたのに、内閣の政治を停滞させかねない事態になり申し訳ない。総理からは心機一転、がんばってくださいと言われたた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141020-00000034-mai-pol |