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2014-10-18 08:19:03
日本が狂い始めた証左がまたひとつ増えました。リニア新幹線の工事実施計画が昨日10月17日に認可され、13年後の2027年の開業へ向け、本格的に動き出すことになりました。認可したのは、太田昭宏という公明党から出ている国交大臣です。
今朝の読売新聞は、「夢の超特急が発進」という言葉で伝えました。「夢の超特急」。なんと浮ついた表現。実験線に試乗した読売の記者は、「乗り心地まるで飛行機」と、ちょうちん記事を書いています。
戦争末期、戦艦大和という時代遅れの大艦巨砲戦艦が出航し、何の戦果もあげる間もなく沈没させられたデジャブの印象です。
大きく伝える報道で根本的に欠けていることがあります。それは、リニアを動かす膨大な電力エネルギーについて、記述がまったくないことです。現在の新幹線に匹敵するだけのリニアを動かすとすれば、500万キロワットの電力エネルギーが必要と試算されています。原発5基分です。
JR東海はそれ巨大な電力をどうして調達できるのでしょう。東京電力から供給を受けるとすれば、現在休止している浜岡原発(静岡)か、柏崎刈羽原発(新潟)を稼働させる以外にありません。
誰も口に出さないけれど、リニア新幹線は原発稼働とセットになっているといえます。
「新幹線の父」と称された当時国鉄技師長の島秀雄氏は、「列車のスピード競争はもういいかげんにして、わきを固めたらどうか。日本は狭いし、空路もあるんだから」(朝日新聞1994年7月21日)と、リニアに慎重な姿勢を表明していました。
ドイツは、ベルリン〜ハンブルグ間の超特急を計画しましたが、2000年に撤退しました。
大電力の消費ばかりでなく、日本アルプスの地下をくり抜くことによる自然環境の破壊が致命的です。多くの活断層や破砕帯をぶち抜く乱暴な巨大工事。その膨大な残土の処理のめども立っておりません。
大深度の地下を無人列車を走らせる計画です。コントロールはすべて東京の本社から遠隔操作する。だから、いったん大事故が起きた場合、JRの職員は不在です。機器のことです。列車側で故障が起きるかもしれない。本社のコンピューター・システムに不具合が生じるかもしれません。その時の安全確保は、極めて困難です。問題だらけです。
何か重大事故が起きたら、だれが責任を取るのか。太田大臣風情に責任が取れるわけがありません。また太田本人も、責任を取るつもりなどさらさらないでしょう。日本の「無責任体制」丸出しの、リニア「ゴー」なのです。
リニア新幹線は不要です。そこにつぎ込む資源があるなら、その資源はもっと有効に活用されるべきです。一部権力者の自己満足や利権の食い散らかしにすべきではないのではないでしょうか。
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