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2014年 10月 17日
今回は、前記事の『小渕よ、おまえもか?+日中首脳会談はビミョ〜な情勢&足を引っ張る安倍側近http://mewrun7.exblog.jp/22477411/』の前半部分に書いた、小渕優子経産大臣の「政治とカネ」の問題に関する続報を・・・。
昨日16日に発売された「週刊新潮」10月23日号)が、「小渕優子経産相のデタラメすぎる『政治資金』」という記事を掲載。小渕経産大臣の政治資金に関して、公選法、政治資金規正法に違反している疑いがあると報じた。(@@)
前記事では、小渕大臣の政治団体と後援会が、明治座の観劇ツアーの費用を補填していたのではないかという疑惑に関して主に書いたのだけど・・・。
週刊新潮や新聞などは、この他にも小渕大臣の政治資金の使途に「問題あり」とされるケースについも詳細に報じている。(・・)
* 東京ドームでのプロ野球観戦の費用を補填した疑い(2年間で支出計約111万円、収入は約19万円)
* 実姉夫妻が経営する服飾雑貨店からネクタイ、ハンカチなどの購入代金を「政治活動費」として支出(3年間で300万円超)
* 地元でねぎ4千本を購入し、「交際費」として約60万円を支出
* 銀座の百貨店などで、ベビー用品や化粧品、ブランドものの衣服の購入した費用を『事務所費」や「組織活動費」として支出(5年間で約1000万円)
* 地元の洋品店で秘書の背広の購入し、その代金を「制服費」として支出
何だか個人経営の中小企業が、「ともかくできるだけ必要経費で落としちゃおう」って感じで、本来は個人使用のものも含めて、領収書をかき集めて帳簿に記載する光景を思い出さずにはいられないのだけど。(~_~;)<いや、mewは決して、そんなことは・・・。たぶん・・・。^^;>
国会議員の場合は、国民の税金で歳費や政党助成金の分配を得ているわけで。政治資金の使途も当然に重視されることになるし。
しかも、もし有権者に不正の利益供与をしていれば、公職選挙法に違反するわけで。これらの支出が問題視されるのは止むを得まい。(@@)
そして不正があるとみなされれば、その責任を追及され、大臣だけでなく、議員の辞職を要求されることもあり得るし。公選法違反や政治資金規正法違反(虚偽記載)などで、検察の捜査、起訴の対象とされる可能性も十分にある。(~_~;)
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3〜5の問題については、毎日新聞が詳しく伝えている。(不透明な支出のリストがコチラに。)
『政治資金でベビー用品や化粧品、著名デザイナーズブランドまでーー。小渕優子経済産業相の資金管理団体は政治活動との関係が薄いとみられる領収書を添付し、政治資金として計上していた。不適切・不透明な支出は、実姉の夫が経営する服飾雑貨店への支出分を含めると、2012年までの5年間で1000万円を超えている。
◇事務所費でベビー用品/組織活動費でネギ
毎日新聞が情報公開請求で入手した小渕氏の資金管理団体「未来産業研究会」の領収書や政治資金収支報告書などによると、同団体は09年、本来は事務所の維持に充てる「事務所費」として、ベビートドラー(乳幼児向け用品)3点と化粧品、ストールの計約4万5000円を支出していた。
また、政治活動に充てる「組織活動費」として、著名デザイナーズブランドへの支払い計3件119万円余▽下仁田ネギの送料や品代計4件261万円余??などを計上。銀座の百貨店の「子供・玩具売り場」への支出計5件15万円余(うち1件1万円余は事務所費に計上)のうち4万1580円は、11年12月24日のクリスマスイブに支払われていた。
組織活動費の支出先はほかにも、女性用肌着売り場や婦人靴・バッグ売り場、紳士服売り場など多岐にわたる。さらに、銀座の百貨店や同店「お得意様営業課」に支払った計14件429万円余と、銀座の高級装飾品店への計10件46万円余については、領収書のただし書きがいずれも「品代」とだけ書かれ、使途が明らかにされていない。(毎日新聞14年10月16日)』
『資金管理団体は09〜12年、小渕氏の実姉であるデザイナーがオリジナルショップとして09年に出店し、その夫が代表取締役を務める東京都港区南青山の服飾雑貨店に「組織活動費」の中から36回、計約339万円を支出した。08、09年には、実姉が創立し代表を務めるデザイン事務所にも、「品代」として計23万円を支出していた。(同上)』
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小渕大臣は、参院経産委員会で、これらの件について質問を受け、ネクタイやハンカチの購入に関しては「何か人に差し上げる贈答品、また海外に出張します際に、そのときのお土産、そういうものに、ネクタイやハンカチというものを使わせていただきました」、「わたしの姉が作ったものですと言いますと、それを喜んでくださる方も、大勢おられるわけであります」と説明。(FNN14年10月17日)』
『小渕氏は、自らが代表を務める資金管理団体から親族が経営する企業に毎年約50万〜約150万円の支払いがあったことを認め、使途について「姉がデザインしたネクタイやハンカチを贈答品や海外出張のお土産に使った」「姉が父(小渕恵三元首相)について書いた本をまとめて購入した」と説明した。
また資金管理団体がベビー用品や化粧品などの代金も支出していたことに関し、小渕氏は「決して公私混同して買い求めたものでないと思うが、しっかり確認したい」と述べた。(時事通信14年10月17日)』
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ただ、今回、報じられた中で、やはり最も問題視されるのは、明治座への観戦ツアーの費用補填に関する疑惑だろう。<金額も2千6百万円と大きいしね〜。(・・)>
小渕大臣は、16日の参院経済産業委員会で、「一人一人から実費をもらったと承知している。収入と支出の乖離(かいり)については、今回の報道で初めて分かった」「実費をきちんといただいたかどうか団体側に確認するように言った」と説明。
そして、法違反の認識について問われた際には、「私の方で(差額分を団体が)補填していれば、法律に引っ掛かるという認識は持っている」と答弁したという。(**)
ちなみに、前防衛大臣の小野寺五典氏は1997年に、選挙区内の有権者に線香セットを配ったことが公職選挙法が禁止する「寄付行為」に当たるとして、仙台地方検察庁に書類送検され、2000年に議員辞職をしているという。^^; <松島みどり法務大臣の「うちわ」も、この「寄付行為」が問題になっているのよね。>
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『疑惑が持たれている小渕氏の支援者向け観劇会は、東京都中央区の明治座を借り切って毎年秋に開かれ、大物演歌歌手や俳優が出演する。経産委での小渕氏の説明では、政治団体「小渕優子後援会」(群馬県中之条町)の女性部の行事で、小渕氏を支援する「自民党群馬県ふるさと振興支部」(同県高崎市)との共同企画。小渕氏は「会費として実費分1万円余りを一人一人から集めていると認識している」と述べた。
ところが、同県選挙管理委員会に出された2010年と11年の政治資金収支報告書によると、両団体は両年とも10月上旬に約840万円ずつ支出。計約3381万円の「入場料食事代」が、政治活動費として明治座へ支払われた。これに対し、「観劇会」の収入は同後援会の報告書に記された計742万円のみで、振興支部には記載がない。差額は約2639万円に上り、公職選挙法が禁じる有権者への利益提供の疑いも指摘されている。
観劇会への支出は12年以降は確認できないが、11年の場合、明治座への支払いと同じ日に群馬県のバス会社に約313万円が支出され、差額がさらに膨らむ可能性もある。(毎日新聞14年10月16日)』
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この観劇ツアーは、以前から、年1回行なわれており、小渕氏自身も参加している様子。
『12年の観劇会参加者のブログなどによると、支援者は開演に間に合うよう、用意された大型バスで午前6時に出発。明治座では、最初に小渕氏が子供2人を伴い舞台であいさつした。参加者は「子供たちが立派にあいさつして感心した」などと記し、その後の梅沢富美男さんや中村玉緒さんらによる3部構成の公演を「本日のもう一つのお楽しみ」などと絶賛している。(同上)』
<支援者らによると、毎年の観劇会では地区ごとにバスが用意され、TVニュースで見たのによれば、ある年には「明治座に『小渕後援会』と記されたバスが26台付けた」とのこと。また、参加した人の中には、「観劇後、浅草観光に行った」と言っている人もいたりして。^^;
まさに、前記事に書いたような、昔ながらの地元支援者へのサービス・ツアー(=集票ツアー)に近いものがあったのかも知れない。^^;>
これも前記事に書いたように、小渕氏のような元首相の二世議員の場合、地元の政治団体や後援会は父親のものを実質的に継承していて。その金銭管理も地元有権者への対応も、ほとんど全て団体関係者にお任せにしていた可能性が大きいとは思うのだけど。
でも、「私は何も知らなかった。後援会が勝手にやったことなので、責任はとらない」というわけには行くまい。_(。。)_
<『小渕氏は元首相の父恵三氏が2000年に死去し後継候補となり衆院議員に当選、同年に恵三氏と同名の資金管理団体「未来産業研究会」を新たに設立。恵三氏の資金管理団体は解散し、残金1億6000万円のうち1億2000万円が、別の二つの政治団体を迂回(うかい)して小渕氏の未来産業研究会に引き継がれた。(毎日10.16)』>
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菅官房長官は、16日の会見で、小渕大臣から電話で報告を受けたと説明。
『菅官房長官は「小渕大臣から、関係する政治団体に対して、確認するというふうに報告を受けてますので、まず大臣がきちんと説明する話だろうと。そんなに長くかかる話ではないんだろうというふうに思います」と述べ、小渕経産相が自ら説明するとの考えを強調した。(FNN14年10月16日)』
ただ、今回の小渕大臣の問題に関しては、自公与党内でも、説明責任を求める声が相次いでいるのが実情だ。(・・) <特にアンチ安倍の派閥&公明党は、チョット厳しめかも?^^;>
『岸田派会長の岸田文雄外相は「政治家として自らの信頼に関わる部分については誠心誠意、説明責任を果たさなければならない」と小渕氏を遠回しに批判。二階派の河村建夫会長代行は「税金も入っているので、できるだけ政治資金を透明にしていくのは当然だ」と指摘した。公明党の漆原良夫中央幹事会会長も「一日も早く疑惑を解消するため、積極的に説明責任を果たすべきだ」と同様の見解を示した。(毎日新聞14年10月16日)』
『公明党の山口那津男代表は16日夜のBS11番組で、小渕優子経済産業相の政治団体による不透明な収支について、「女性閣僚は第2次安倍晋三改造内閣の『目玉商品』のようにいわれたが、疑義を持たれた以上はしっかり説明責任を果たして襟を正すことを望みたい」と述べた。(産経新聞14年10月16日)』
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そして、野党側は今後、小渕氏への追及を強めて行く構えでいることは言うまでもない。(@@)
『民主党の海江田万里代表は観劇会の一部費用負担疑惑について「利益の供与や買収になりかねない。議員の資格に関わる問題だ」と記者団に強調。同党の川端達夫国対委員長は記者会見で、党として小渕氏に関する調査を始めたことを明らかにした。次世代の党は小渕氏の政倫審出席を求めた。
与党側は小渕氏の説明を待つ姿勢だが、維新の党の江田憲司共同代表は「政治家が説明責任を果たせないなら、出処進退を自らが判断すべきだ」と述べ、小渕氏の説明次第では進退問題に発展するとの見方を示した。(毎日新聞14年10月16日)』
また、『民主党の枝野幹事長は「買収の疑いでなければ、裏金を作った疑いは持たれて当然。そうでないなら、できるだけ早く、そうではないことを証拠付きで説明する必要がある」と述べた』とのこと。(FNN14年10月16日)』
<もし小渕サイドが「支出に見合うように、きちんと実費をもらっていた」とした場合、今度は、政治資金報告書に不実記載を行なったことで、政治資金規正法違反(虚偽記載)が問題となるし。
あえて過少に収入を記載したのは、ウラ金作りをするためではないかとの疑いが呈されることになるのよね。^^;>
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安倍首相は、06〜7年の前政権の時には、「政治とカネ」の問題で1年弱の間に、3人の閣僚が辞任に追い込まれることに。さらに閣僚の失言問題も次々と出て、それが支持率低下&参院選大敗につながったという苦〜い思い出がある。(>_<)
<「政治とカネ」の問題で言えば、内閣発足3ヶ月めで佐田玄一郎大臣(規制改革担当)が、架空の事務所費用の計上(虚偽記載)をしていたことが発覚して辞任。翌年には松岡利勝農水大臣が、ナントカ還元水と釈明した事務所経費の不正支出を野党に追及されたことを契機に、様々な問題が発覚して、5月に自殺。さらに松岡大臣の後任として任命された赤城徳彦農水大臣も、事務所の不正経費&絆創膏発言で辞任した。>
それゆえ、mewは、安倍首相は今政権の組閣に当たっては、特に「政治とカネ」の問題に関して閣僚候補の身体検査をしっかりと行なっているのではないかな〜と思っていたのだけど。
早くも松島みどり法務大臣の「うちわ」問題、江渡聡徳防衛大臣の親族への人件費問題、さらには塩崎恭久厚労大臣の特養ホームの口利き問題が発覚している上、ここに来て小渕優子経産大臣の政治資金の問題が大きく取り上げられることになったわけで・・・。
『閣僚の一人は「『(閣僚候補の身辺を事前に調べる)身体検査』が甘かったのではないか」と指摘した。小渕氏については「改造の目玉だった。内閣支持率の下落に直結する」(ベテラン議員)との見方が出ている』とのこと。(時事通信14年10月17日)』
しかも、アベノミクスの失敗が、国民の目に見える形&実感できる形であらわれ始めて来た&外交もうまく行っていない今日この頃・・・。
いよいよ、安倍政権の崩壊する音がきこえて来そうな感じがしているmewなのだった。(@@)
THANKS
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