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2014年10月14日 「ジャーナリスト同盟」通信
<謎だった国粋主義との連携>
台風19号が未明に関東を通過した。午前4時過ぎに目を覚ますと、すでに去った後だった。不思議と、闇に包まれていた信濃町の姿を正視することが出来た。この1年有余の謎というと、公明党・創価学会と安倍・国粋主義の結びつきのことだった。12日のNHK日曜討論をラジオをかけていて、偶然公明党の法非・北側の声を耳にしたのだが、そこで彼がヒントをくれた。中国敵視を前提とした安倍の安保認識とそっくりだったのだ。
<戦争する日本に踏み出す>
しかし、冷静になれば考えなくてもわかる。集団的自衛権行使容認を決断した公明党であれば、それは当たり前のことだった。日中友好を原則としていれば、中国脅威論の立場はとらないはずだったのだから。
たとえば、アメリカの軍拡政策に目くじらを立てる日本人はいない。仲間・友人意識からだ。中国とも日本は平和友好条約を締結している。本来、外交的脅威の関係ではない。問題があれば、直接に話し合って質せばすむことである。
尖閣問題は日本側が引き起こしたものである。
日中友好を党是としてきた公明党であれば、安倍とは別の選択があったのだが、そうはしなかった。そうしないで安倍と肩を並べて、中国敵視の立場を貫いた。そして、あろうことか戦争する日本へと舵を切った。
<騙された平和と福祉>
平和と福祉、これを否定する日本人はいない。誰もが賛成する。これが公明党の基本原則だった。ために、一部の論者以外に公明脅威論は存在しなかった。
1972年以来、筆者は日中友好の立場を貫いてきている。アジアの平和と安定に不可欠だからである。この原則は今こそ貫く必要があるが、これをぶち壊した安倍・国粋主義ゆえに、真っ向から批判する理由である。
公明党もこれを重視してきた。平和と福祉の公明党に中国の評判もよかった。今からすると、このスローガンに多くの内外人は騙されてきた。日中友好の公明党に賛成だった筆者である。平和・友好は今後とも日本の指針であらねばならない。日本国憲法の命じるところでもある。
筆者もすっかり騙されてきた。
<莫大な金イコール政治力>
JR信濃町を下車した人間であれば、まずもって驚嘆させられる風景に出くわしてしまう。あたり一面が創価学会によって占拠されている。巨大都市の一角が一つの宗教団体によって支配されている。
ローマのバチカンを知らないが、ほかにあるだろうか。それを可能にした資金力である。多くの識者が宗教税制の改革を叫ぶ理由だろう。理解できる。かつて自民党内に反学会組織ができたのもわかる。
途方もない資金力は、全国各地に拠点が出来、はてはそれが世界各地に及んでいる。信者・学会員の寄付の大きさを裏付けている。これに税金はかからない。寄付と選挙運動が学会員の格を決定付けているようだ。
それも平和と福祉に限定されている限りにおいて、誰も文句は言わない。しかし、国粋主義の支援者となって、改憲軍拡の主体者になった今日、もはや黙認することは許されないだろう。
<中国の全ての大学制圧>
日本事情に少しだけ通じている中国人は、創価学会のボスを評価している。悪口を言うものはほとんどいない。なにせ中国の人気一番の周恩来も、学会に期待して、中日友好を実現した、との経緯もある。
周恩来が信頼した信濃町を、歴代の中国のトップも敬意を表してきている。これも驚くべきことだが、中国の全ての大学が何らかの肩書きを与えている。その政治力の全てが、資金力の賜物といえる。
原資の中には、借金をして寄付する信者も数知れない、と指摘されている。金の威力は、人類が貨幣経済に入った時点で最高のものとなってしまった。学会の手口は、多分にユダヤと似ているのだろうか。
統一教会による偽の壷などを売りまくる詐欺商法は足元に及ばない。
<色眼鏡はずす時>
筆者を含めて、まともな日本人は平和と福祉という冠が、騙しの戦略スローガンであったという事実を、冷静に直視する必要があろう。
平和政党・平和の宗教という色眼鏡をはずすべき時である。反学会人から「い
まごろ気づいたのか」と笑われそうだが、善良な人間ほど他人に騙されやすい。
恩師・宇都宮徳馬も中曽根・国家主義には、すっかり騙された。岸信介批判を貫いた宇都宮も、中曽根にはまんまと騙された。筆者も、である。人のよい宇都宮は、ナベツネにはとことん騙された。
<宗教の衣を着た政治集団>
いうなれば、信濃町は宗教という、一見して平和の衣をまとうことで、平和を愛する人々を騙し続けてきたことになる。
誤解というのであれば、集団的自衛権・特定秘密保護法を強行したことを、明快に説明しなければならない。不可能であろう。武器輸出や防衛・外交白書での対応を説明できるだろうか。
「安倍・自民党の右翼化を抑制する」という内外公約も嘘だった。宗教の衣を着た、単なる権力政治集団でしかなかった。過去に、宗教をかたる政治集団が存在した。中国や半島にも。現在は中東にも。
<戦争遺児の無念>
思うに、戦争遺児・影山友子の無念の生涯を知った立場からすると、なんともやりきれない怒りを覚えてくる。彼女は断固として平和を愛した戦争遺児だった。悲劇のヒロイン役を演じつつ、信仰に全てをささげてきていたのだから。
周囲の話を聞くと、それでも「貧者の一灯」よろしく、信濃町への寄付をしてきたようである。それは彼女にとって、自身の幸せと、戦争を2度と繰り返さない平和への祈りからだった。
選挙になると、友人・知人のいるところ、どこにでも駆け込んで、集票活動に専念していた。信仰と選挙は完璧に一体のものだった。こうした信者の行動を、公明党と自民党が独占した結果が、今の安倍・自公独裁政権を誕生させたものだ。
戦争遺児に限らない。多くの信者は戦争する日本・武器輸出する日本に大反対である。
父親は国家神道に騙されて赤紙一枚で戦場に駆り出されて、地球よりも重い命を奪われた。戦争遺児もまた、騙され続けて69歳の人生を終えた。そう思える人間であれば、哀れ、かわいそうでならない。同じく、これからも騙され続けてゆく純真な信仰者のことを考えると、信教の自由とはいえ、いたたまれない気持ちにさせられる。
<弱者を政治利用>
安倍・国粋主義支援に駆り出された信濃町の無数の子羊たちは、悪しき政治権力に悪用されていることになろう。
純粋無垢の民が、憲法9条に違反する改憲軍拡の銅鑼の音に引き寄せられていく。影山友子の後継者たちである。平和を信じるものたちが、戦争体制へと組み込まれてゆく。これを傍観視することは、ジャーナリストとして許されない。無知蒙昧の徒を政治利用する信濃町を、このまま走らせていいのだろうか。
二人目の影山友子を目にしたくない。外は雲ひとつない青空である。
2014年10月14日8時20分記
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