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2014年10月13日
いま、一番苦悩しているのは、辺野古に米軍基地を造らせないことを真剣に考え、行動を続け、辺野古基地建設阻止の統一候補として擁立された、翁長雄志氏を支持している人々である。
辺野古に米軍基地を造らせないために、辺野古米軍基地建設を阻止する統一候補を選定し、その候補者の当選を勝ち取ることを目指してきた。
ところが、ここに、一発の核心を衝く行動が炸裂した。
きっかけを作ったのは菅義偉官房長官である。
菅官房長官は、辺野古米軍基地建設の核心を内外に明示したのである。
それは、知事による埋立申請承認である。
この「埋立申請承認」があれば、基地建設は粛々と進めるしかない。
こう明言した。
さらに、知事が埋立申請を承認した以上、この問題は「過去の問題だ」と言い放ったのである。
この結果、11月16日に実施される沖縄県知事選に激震が走ることになった。
つまり、沖縄県知事選の最大争点に、知事による埋立申請承認問題が浮上することになったのである。
結果的には、このことが、菅義偉官房長官の致命的な失策と評価されることになると思われる。
安倍政権の官房長官が「埋立申請承認がすべて」と明示したことの意味は計り知れなく重い。
この発言によって、辺野古米軍基地建設阻止の核心が、
「埋立申請承認撤回または取消」
ということになった。
知事選の争点が、より明確に、
「埋立申請承認の撤回または取消」
についての対応に絞り込まれることになったのである。
辺野古米軍基地建設阻止を求める沖縄県民が苦悩に陥っている理由は、辺野古米軍基地建設阻止の旗を掲げている翁長雄志氏が、頑(かたく)なに、
「埋立申請承認撤回または取消」の確約を
拒絶しているからである。
9月13日に実施された翁長雄志氏出馬表明記者会見の模様をすべての沖縄県民はじっくりと視聴するべきである。
「今大議論となっている翁長市長、県知事選出馬記者会見2」
https://www.youtube.com/watch?v=aZEIXJRXFiY#t=421
の4分45秒〜6分45秒の箇所は、とりわけ必見である。
辺野古米軍基地建設を阻止するには、埋立申請承認の撤回(または取消)が必要であり、具体策を示す考えがあるのかを問う質問に対して、翁長雄志氏がこの質問に真摯に答えるどころか、「逆切れ」する場面が収録されている。
翁長雄志氏は、なぜ、「埋立申請承認の撤回または取消」を確約しないのか。確約できないのか。
辺野古米軍基地建設阻止を目指して活動してきた沖縄県民自身が戸惑っているのである。支持者の疑念を払拭するには、翁長氏が「埋立申請承認の撤回または取消」を確約するしか道はないだろう。
翁長氏がたしかに辺野古米軍基地建設阻止を目指していることを示す確証が欲しいという、悲痛な叫びが轟(とどろ)き始めているからである。
翁長氏が本当に辺野古米軍基地建設阻止を求めるなら、埋立申請承認撤回または取消を拒む理由はないはずである。
理由があるなら明示すればよいわけで、理由を明示できないということが、問題の本質を明らかにしているように思われる。
「辺野古に基地は造らせない」と繰り返し叫んでも、埋立申請承認を撤回または取消しない限りは、辺野古米軍基地建設は進んでゆく。
菅義偉官房長官がこのことを明言している。
つまり、「辺野古に基地は造らせない」と叫びつつ、「埋立申請承認の撤回または取消」を確約しない行動は、実態上は辺野古米軍基地建設容認につながるものであると判断せざるを得なくなる。
9月13日の菅義偉官房長官会見により、11月16日の沖縄県知事選の具体的争点が、
「埋立申請承認の撤回または取消」
問題に絞られることになった。
この基準に照らして現在名乗りを上げている有力4候補は次のように分類されることになる。
仲井真弘多氏 埋立申請を承認した本人
=辺野古米軍基地建設推進
翁長雄志氏 「埋立申請承認の撤回または取消」を確約しない
=辺野古米軍基地建設実質容認?
喜納昌吉氏 =「埋立申請承認の撤回または取消」を確約
=辺野古米軍基地建設阻止
下地幹郎氏 =辺野古基地問題についての住民投票による決定
下地氏の手法は二度手間になる。本来は下地氏が方針を明示し、その上で県民が判断すればよい。知事選は貴重な県民の意思を確かめることができる貴重な機会である。
下地氏のこれまでの言動を踏まえれば、辺野古基地建設容認の考えが強いと推察される。
こうして見ると、辺野古米軍基地建設阻止を明示する候補者は喜納昌吉氏ただ一人になるという可能性が浮上している。
この喜納昌吉氏の後援会ブログが立ち上がった。
喜納氏の考えが示されているので、沖縄県民は、まずは、その記述を熟読するべきである。
「喜納昌吉 地球に愛を!」
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