http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/700.html
Tweet |
http://mewrun7.exblog.jp/22466070/
2014年 10月 12日
最初に・・・先週の安倍首相の国会答弁の中で、mewが「あ〜、やっぱ、この人は民主主義ってもんがわかっていないんだな〜」とトンデモ呆れてしまったのは、これだった。(@@)
『衆院予算委員会は6日、安倍晋三首相と全閣僚が出席し基本的質疑を行った。首相は、集団的自衛権の行使を含めた安全保障法制のあり方について「(自衛隊の)防衛出動、武力行使には国会の事前事後の承認が必要になる。そういう法律になっていく」と説明。「(武力行使の)新3要件を満たすと判断した場合は、事実を含めた情勢認識などの情報を国会や国民に適切に公開することが極めて重要だ」と述べた。階猛氏(民主)への答弁。
階氏は、政府が「国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合」など新3要件を踏まえて集団的自衛権の行使を判断するとしている点を追及。判断の根拠が12月に施行される特定秘密保護法で特定秘密に指定され、政府が恣意(しい)的に隠す懸念があるとただした。
これに対し、首相は「首相である私がしっかりと中身を見ることができる。恣意的で不正な運用はできない」と説明した。(毎日新聞14年10月6日)』
* * * * *
安倍政権は、昨年末に秘密保護法を強引に制定。今年12月10日に施行すると発表したのだが。今でも、自民党内を含め、秘密保護法そのものに、またその運用方法に関して、多くの問題点が指摘されている。(@@)
中でも、最も大きな問題だとされているのは、政府が特定秘密だと判断したら、肝心な重要な情報が国民に知らされることのないまま、国や国民を大きく左右するような重大な政策が決められてしまうおそれがあるということだ。<階氏は、そのことを政府の恣意的な運用だと指摘しているんだよね。(・・)>
上の「武力行使」の件で言えば、首相やごく一部の閣僚や官僚が、他国から得た情報を見て、自分たちだけで「XX国に自衛隊を出動させよう」と決めてしまうほど、アブナイことはないわけで。
それを防ぐために、事前または事後に国会で承認することを条件にしているのだけど。<mewは事後の承認はほとんど意味がないと思っているのだけどね。>
しかし、政府が「その情報は特定秘密なので、国会や国民に公開することはできない」「でも、政府は3要件に該当すると判断したので、自衛隊は出動させる」と言い出した場合、国会はどのように対応すべきなのか、判断材料も与えられないまま承認するか否かを決めるのか・・・。それは、国民にとっても、本当に大きな問題なのである。(-_-;)
<しかも、その時々の首相の思想や考え方、都合などによって、判断が左右されてしまう可能性が大きいので尚更。それを「恣意的な」運用、判断と言うのだ。(・・)>
* * * * *
ところが安倍氏は、「首相」というのが行政府のTOPの立場(政府の一員)であるということが理解できていないのか。国会の場で、「首相である私がしっかりと中身を見ることができるので、恣意的で不正な運用はできない」と、堂々と言ってしまうのである。(>_<)
しかも「首相である私」という表現を使っちゃうのが、スゴイでしょ?^^; <mew的には、「首相が安倍くん」だからこそ、尚更アブナイと感じてしまうのだけどね。(-"-)>
http://mewrun7.exblog.jp/21683534/
安倍首相は、今年2月に解釈改憲に関して「最高責任者は私だ。政府答弁も私が責任をもって行ない、国民の審判を受ける」と豪語して、ヒンシュクを買ったことがあるのだけど。(『逆ギレ安倍が、暴君発言〜アブナイ発想で、解釈改憲の強行を示唆して、自民党からも批判』)
もしかしたら安倍氏は、首相は、国の最高責任者であると同時に、国民に全てを託された存在として、万能の力、権限を持っていると錯覚しているようなとこがあるかも知れず。
さらには、特に「私」の場合は、誤った判断をすることはない優秀な能力があると思い込んでいるのか・・・。
自分が見て判断すれば、恣意的で不正な運用はできないと言い切っちゃうのである。^^;
<mew的には、ろくに憲法や近代民主政のあり方に関する知識もない上に、偏った思想に染まっている誰かさんほど、恣意的なor誤った判断する可能性が大きい首相はいないと思うのに。(-_-) まあ、だからこそ、こういう妙な発言をしちゃうんだろうけどね。(@@)>
それに90兆歩ぐらい譲って、仮に安倍氏は(ドクターXばりに?)間違いを犯さない能力を有する首相であるとして。安倍氏が永遠に首相を続けるわけではあるまいし。他の人が首相に就任した場合にも、安倍氏はそのような形で重要な判断をすることを認めるのだろうか?(・・)
もし自民党以外の政党が政権をとって、(菅直人氏のように?)安倍氏らがサヨクだと敵視するような人が首相の座についた場合にも、彼らは「首相であるXX氏が、しっかりと中身を見ることができるので、恣意的で不正な運用はできない」として、その判断を支持してくれるのだろうか?<あり得ないよね。(~_~;)>
というわけで、このように民主主義の何たるかが全くわかっていない首相には、早くやめてもらわないと、マジで「日本がアブナイ」と、改めて大きな声で訴えたいと思ったmewなのだった。(@@)
☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
話は変わって、これは『維新が早くも東西対立〜民主との共闘に橋下が「待った」も、江田・松野が抵抗かhttp://mewrun7.exblog.jp/22457268/』の続報になるのだが・・・。
上の記事に書いたように、今月初め、民主党の海江田代表と維新の江田代表が党首会談を行ない、国会で野党として共闘して行くことで合意。
また、民主党の岡田代表代行や枝野幹事長は、安倍自民党の「一強多弱」体制を打破すべく、維新を含め、他の野党と選挙協力の協議を進めようとしているのだが。維新の国会議員団が民主党と接近が気に食わない橋下代表が、この動きに「待った」をかけることに。^^;
しかも、橋下氏は、民主党の海江田代表が、同氏の存在をないがしろにして、「国会のことは江田代表と話せばいい」と語ったことに激怒しているようで・・・。
『8日の維新執行役員会で国会での維新、民主の共闘路線を確認した際、橋下氏は海江田氏について言及し、「僕なら党のメンバーがないがしろにされたら怒り狂い、徹底的に反撃する」と強調したという。
橋下氏は記者団に対して「僕も共同代表で松井氏は幹事長。(海江田氏は)維新の背骨に対してあのような発言をしてどうしようというのか。政治というものを本当に心得られているのか疑問だ」と批判した。(産経新聞14年10月9日)』
さらに9日には、「海江田に殴られたので、殴り返して欲しい」として、民主党にケンカを売るような発言を行なったという。^^;
『民主党と維新の党の国会議員団が、国会での共闘を進めていることをめぐり、維新の党の橋下代表は9日、海江田代表ら民主党側が、維新の大阪本部側をないがしろにしているとして、あらためて強く反発した。
維新の党の橋下共同代表は「やられたらやり返す、言われたら言い返すと。海江田に殴られたのですから、殴り返さないと。共闘するのはいいけど、1発殴り返してくださいと。本気で殴るのではなく、政治的な言論で」と述べた。
橋下氏が海江田氏に対して強い憤りを示しているのは、海江田氏が、6日に行った記者会見で、国会での共闘については、江田共同代表と話せばよく、橋下氏と話をする必要はないとの認識を示したことが大きな要因となっている。
民主党の海江田代表は6日の会見で「あくまでも、国会の中の共闘を目指すということで力合わせしようということ。今は別に、国会の中で維新を率いているのは江田さんですから」と述べていた。
さらに海江田氏は、橋下氏が目指す大阪都構想を、民主党の大阪府連が反対していることについて、「大阪の問題だ」と切り捨て、執行部として積極的に関与する姿勢を見せなかった。
維新の党の橋下氏は「(海江田氏は)『大阪のことは関係ない』と会見で言っているわけですよ。公党の代表・幹事長をないがしろにするような発言を、民主党の代表・執行部がしておいてですよ、そこは江田代表、松野(国会議員団)会長をはじめ、東京のメンバーは怒り方が足りないんじゃないですか、と僕は伝えたんですけどね」と述べた。
こうした中、民主党とみんなの党は9日、党首会談を開き、国会での連携強化を確認するとともに、みんなの党側が民主党に対し、次の衆議院選挙での候補者調整を主導するよう求め、海江田氏も検討を約束した。
これに対し、維新の党の橋下氏は、「民主党とは手を組めない」と選挙協力には否定的で、党としては、選挙協力にまでは踏み込めていない。
民主党との連携をめぐり、橋下氏らと江田氏らとの間で路線の違いが表面化する中で、野党間の選挙協力の先行きは不透明な状態となっている。(FNN14年10月12日)』
* * * * *
橋下代表(大阪市長)、松井幹事長(大阪府知事)が率いる大阪維新陣営は、今、何とか大阪都構想の実現せんと必死になっていて、とても国政や国会対応にはアタマも手も回らないような状況にある。
しかも、大阪の府議会&市議会では、自民、民主、公明などの野党が反転攻勢をかけているため、大阪維新はかなり追い込まれており、どんどん窮地に陥っているのが実情だ。(~_~;)
そこで橋下氏としては、民主党の前原氏らと手を組んで、大阪でも民主党を維新の味方につけたいと。また、野党再編によって維新の勢力拡大し、安倍政権に是々非々で協力する姿勢を示すことでアメムチ作戦を展開して、都構想やカジノ導入に協力させたいと目論んでいたのであるが。前原氏らは結局、党の主導権をとれず。
民主党は海江田新体制の下で、大阪維新はヨコに置く形で、自分たちが中心となって、維新の国会議員団と野党の連携を進めようとしているわけで。<民主党の大阪府連は、大阪都構想への協力を改めて拒否したという話も。^^;>
橋下氏&大阪維新は、置いてきぼりをくらいそうな感じになっているため、かなり焦っている様子。その焦りが、今回の怒りの主張に代わったのはないかと察する。(・・)
安倍首相の超保守仲間や自民党内には、大阪都構想に消極的な人が多いため、安倍内閣や自民党がどこまで都構想実現に協力するかは「???」の状態が続いているし。
また、橋下氏は大阪活性化の目玉としてカジノ導入計画に関しても、公明党や野党、さらには自民党内や厚労省内からもカジノ法案に慎重or反対の声が続出しているため、協議が暗礁に乗り上げており、法案成立のメドが立っていない。(~_~;)
<安倍首相にとっては、カジノ法案は色々な地域や企業、団体へのおいしいエサとなる利権策でもあったので、首相もかなり焦っているかも?^^;>
他方、野党各党は、来年夏までに衆院解散が行なわれるのではないかと見て、選挙準備を急いでいることから、いちいち橋下氏らの主張に構っていられないような感じがある。
それゆえ、今後、ますます維新の東西対立は激しくなるのではないかと思うし。もしかしたら大阪維新が、下手すると国政政党の維新からも、自民党からも実質的に切り捨てられちゃう可能性もあるかも、と思ったりもしているmewなのだった。(@@)
THANKS
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK172掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。