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ノーベル賞の大騒ぎ
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52653426.html
2014年10月11日 在野のアナリスト
ノーベル物理学賞に青色LEDの日本人研究者が受賞し、言葉は悪いですが、メディアのバカ騒ぎが続きます。すばらしい発明という点に、受賞の前後で何ら変わったことはなく、受賞した後になって尻馬にのるのは、海外からの評価をうけないと、物事を正しく論評できない日本人の悪しき体質、にも見えてしまいます。さらに安倍政権では、発明の特許権を会社帰属とする、法改正を行います。企業に研究者は要らない、サラリーマンで十分ということなら、日本から優秀な技術者は逃げて行くでしょう。中村氏が米国籍をとってまで米国に移住してしまった失敗から、悪い部分だけを学んでいるようです。本気で安倍政権は日本を凋落させたいようです。
さらにノーベル文学賞の村上春樹氏、ノーベル平和賞の憲法9条など、メディアは煽るだけ煽りますが、村上氏は大衆文学である点がネックとされ、政治色の濃い平和賞にとって、今年最大の関心はイスラム過激派です。その犠牲者であり、対立するマララ・ユスフザイさんがとることに、誰も異論はありません。もしかしたら、世界に戦争の危機が訪れるとき、憲法9条が有力候補に上がるかもしれませんし、来年も安倍政権が続いていたら、最右翼になりえるのでしょう。しかしそのときは皮肉たっぷりに、受賞者として安倍氏が赴くことはないのかもしれません。
政局は俄かに緊迫しています。松島法相の団扇、議員宿舎への入居問題、さらに塩崎厚労相の特養老人ホームの口利き疑惑、民主・野田議員の懇ろ発言、と政治家の質の低さが次々と露呈します。自民は、団扇問題を追及した蓮舫氏も団扇をくばった、として反論しますが、蓮舫氏は丸い厚紙で、選管にも確認済みとしているので、松島氏とは次元が異なります。柄のついた団扇そのもので、これは公選法違反になるからです。ストール、議員宿舎とともに、問題の百貨店、松島屋と揶揄されるほどで、しかも法相就任時のトラブルなど、官僚との関係も悪化しています。
塩崎氏の件は、幕引きをはかって息子の弁護士がでてきているようですが、口裏合わせが上手くいっていない、との指摘もあります。しかもこの問題は、国立競技場の解体、建て替えにおける談合疑惑と同じ、政治家の口利きという本質が、自民が政権に復帰して、緩んだ部分を如実に示しています。経団連の政策評価など、背中が痒くなるレベルのおべんちゃらで、如何に政治と接近して、おこぼれの儲けを得るか、それに腐心する浅ましさしか感じられません。
しかし日経平均も、米市場の日経平均先物は15000円に接近しており、この流れだと14000円台に突入するのも時間の問題でしょう。今、世界経済減速という流れに歯止めをかけるのは米企業決算、というところですが、そこが崩れるとさらに市場心理を悪化させそうです。こうなると、安倍政権への評価も変わってきます。上がるのも早ければ、下がるのも早い今の相場展開に、年金の原資を投入しようというのですから、益々この政権に信がおけなくなる。相場の下落が、政権支持率の悪化を招き、さらに外国人投資家を遠ざける構図になるのかもしれません。
在特会との関係を疑われる閣僚の存在など、ネガティブな記事が目立ってきたのも、空気の変化です。問題閣僚を山のように抱え、景気は失速、外交面でうまくいった国もない。結果だけをみれば、安倍政権は『何もしていない』、もっと言えば『悪くした』ものばかりです。メディアは未だにムードを壊すな、という報道を続けますが、ムードの方から壊れてきた。ノーベル賞受賞でいくら大騒ぎしても、落ちこんだマインドは回復しません。しかも、安倍政権自ら、そのムードに水をさすよう研究者不要という、企業よりの政策をとろうというのですから、尚更壊しているのは誰なのか? という話になります。むしろ団扇であおいでも壊れるぐらいの空気なら、最初から空虚な大騒ぎ、つまりから騒ぎだったということになるのでしょうね。
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