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早くも対立が表面化した維新の橋下(左)、江田両共同代表
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141011/plt1410111000001-n1.htm
2014.10.11
★鈴木哲夫の核心リポート
維新の党で「東西対立」が表面化した。民主党の海江田万里代表が、橋下徹共同代表(大阪市長、旧日本維新の会代表)らを軽んじる発言をしたことに、江田憲司共同代表(旧結いの党代表)らの反応が鈍かったため、橋下氏は「僕なら党のメンバーがないがしろにされたら怒り狂い、徹底的に反撃する」などと激怒したのだ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が維新の内部に迫った。
橋下氏の直系、旧維新の国会議員に「合流後」について聞くと、冷めた答えが返ってきた。
「国会活動? 特に変化はありませんよ。だって、合流といっても維新が結いを拾ってあげたんですから。結いはあのままでは先細りしていた。今回の合流は維新が結いを吸収したんです」
一方の江田氏はというと、出演したBSテレビ番組で「野党再編は政策理念の一致が大事。徹底的に議論して一緒になったことに意味がある」と、あくまでも対等合併を強調している。
明らかに旧維新側と旧結い側には温度差がある。そもそも、旧維新内部には、江田氏への不信感が強い。大阪維新府議がいう。
「原発や消費税などの政策は大枠で一緒であればいいが、実は、私たちがあぜんとしたのは政党の名前です」
江田氏は合流協議の中で、政党名に「維新」を使うかどうかで疑義を呈したとされる。
「私たちは『維新』という名でこれまで長く戦ってきた。これに比べて『結い』なんて、まだ一度も選挙をやっていない。来春の統一地方選の厳しい戦いはもう始まっている。そんなときに、『維新』の看板を替えたりできますか? 官僚出身のエリートは、地方組織や地方選挙を分かっていない。そういう人だとよく分かった」(同府議)
橋下氏は合流直前、政党名について「もう、『あ』党でも『い』党でも、何でもいい」と語った。その真意について、橋下氏に近い維新大阪市議は「旧維新全体の思いを代弁した。江田氏に対する強烈な皮肉であり、怒りだ」と説明した。
江田氏への不信感は、9月21日の結党大会にも表れていたという。
「結党大会は、東京の品川プリンスホテルで開かれたが、大阪維新の約100人の地方議員のうち、東京に行ったのは約10人しかいなかった。みんな、『予定が入っていた』と話していますが、合流がスッキリしないから行く気がなかったんです」(維新大阪市議)
合流後の、国会議員団の言動にも不満がある。
橋下氏は3日、国会議員側が民主党との選挙協力を模索する考えを示したことに、「勝手にやらないでほしい」と苦言を呈した。
前出の市議は「当たり前です。いま大阪では『都構想実現』と『統一地方選』に全力を挙げており、民主党とは対立している。『そんなときになんだ!』という思いです」と怒り、前出の府議は「江田氏には、国会で勝手なことを言ったりして、統一地方選に悪影響を出さんでほしい」と突き放した。
維新内の呉越同舟ぶり。それが表面化し党運営が乱れれば、今後の野党再編全体にもブレーキがかかる。
■鈴木哲夫(すずき・てつお) 1958年、福岡県生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経て、現在、フリージャーナリスト。著書に『最後の小沢一郎』(オークラ出版)、『政治報道のカラクリ』(イースト&プレス)、『ブレる日本政治』(ベスト新書)など多数。
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