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宇都宮健児氏が証言! 都知事選挙の裏側とは?〈dot.〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141011-00000001-sasahi-pol
dot. 10月11日(土)7時12分配信
今年2月に行われた東京都知事選挙。最終的には現都知事の舛添要一氏の圧勝に終わったが、選挙告示直前に「原発ゼロ」を掲げる小泉純一郎氏と共闘する形で細川護煕氏が出馬し、地方選の枠を超えた盛り上がりをみせたのは記憶に新しい。
そもそも告示ギリギリになって立候補する、いわゆる「後出しジャンケン」は都知事選では有効な戦略と言われている。細川氏のように全国的知名度のある候補者であれば、なおさらだ。ただ、皮肉にも細川氏の出馬で割りを食ったかのようにみえたのは、同じく「脱原発」を主張する弁護士・宇都宮健児氏であった。
そんな宇都宮氏が、その都知事戦の舞台裏などを描いた新著『「悪」と闘う』(朝日新書)を上梓した。
「本書では、今回の都知事戦についての記憶が鮮明なうちに経緯などを振り返りつつ、いままでに私自身がかかわったいくつかの『闘い』をお話していきます」(本書より)
宇都宮氏は選挙中、どんな“悪”と闘ったのだろうか。本書では次のように書かれてある。
「元総理の細川護煕さんが“脱原発”を掲げて立候補したことをめぐり、選挙戦には予想外の展開が連続しました。本来であれば宇都宮陣営と政策的に一致し、私の最初の都知事選ではともに戦ったメンバーたちから『一本化』を求める声が選挙戦の最終盤まで上がりつづけたり、回線がパンクするほど、組織的とも思われる脅迫じみた電話をかけられたりしたのです」
本来、味方であるべき「脱原発」を掲げた市民グループの人たちからも「宇都宮さんでは都知事選に勝てない。脱原発派の一本化のために降りるべきだ」と何度も言われたというのだ。しかし、宇都宮氏は「一本化交渉は不可能だった」とも振り返る。
「一般論として言えば、基本政策を共有する候補者や政治勢力が『一本化』することは、当選の可能性を上げるための現実的な手段です。ところが、細川さんが正式な出馬表明と政策の発表を告示前夜にまで引き延ばしたために、両陣営で政策などを協議する時間はほとんどなくなりました」(本書より)
そんな厳しい状況で挑んだ都知事選。選挙には敗れたものの、落選後、宇都宮陣営は意外なほど前向きな活気に満ちていたという。宇都宮氏は当時のことを次のように述懐する。
「普通なら、選挙が終われば、選対は解散です。しかし私たちの選対『希望のまち東京をつくる会』のメンバーのほとんどが、そのまま解散せずに活動を継続していくことを選択しました。(中略)『これから4年、地道な活動を積み重ねていけば、次こそは勝てるかもしれない』という灯がともったのです」(本書より)
2018年の都知事選に向けて、宇都宮氏、そして彼を支えるスタッフは既に動き出しているのである。
1970年代の美濃部都政以降、リベラル勢力が都知事戦を制したことがなく、市民運動も社会のなかで徐々に存在感を失いつつある。しかし、彼は「諦めるのは早い」と語り、「悪」と対峙する道を選ぶ。
「(前略)市民が自らの人権を守る活動や、暮らしやすい社会を求める活動を諦めることがあってはならないと考えています。どんなに劣勢に立たされても、市民の闘う灯を絶やしてはならないのです」(本書より)
昨今、宇都宮氏の言うような「善悪の二項対立の世界観」を忌避する向きもある。世の中はそんなに単純じゃないのだと。対案はどうするのだと。もちろん日本の社会は複雑で、具体的な対案を提示しないことには、話は前に進まない。ただ、そうした流れの中でも、あえて悪を見定め、それに敢然と立ち向かう姿勢を示す宇都宮氏に期待している人が多いのも事実だ。
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