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2014年 10月 11日
昨日10日、ノーベル平和賞が発表されたのだけど。残念ながら「日本国憲法9条を保持する日本国民」は、受賞できず。 (ノ_-。)
パキスタンでイスラム武装勢力に銃撃されながらも女性の教育権を訴えたマララ・ユスフザイさん(17)と、児童労働に反対する世界的な運動を組織しているインドのカイラシュ・サティアルティ氏(60)が受賞することになった。(^^) (関連記事*1)
<mew的には、9条をヨコに置けば、この2人が受賞するといいな〜と思っていたので(今後の活動がしやすくなるし、賞金も有意義に使ってもらえそうだし)、拍手を送りたい。"^_^">
おそらく憲法9条が授賞を逃したことを、残念に思っている国民はかなりいるのではないかと察するのだけど。<9条の受賞で、解釈改憲&集団的自衛権の法制化封じ、憲法改悪封じをしたかったのにな〜。(・・)>
でも、安倍首相&改憲派の議員たちは、「憲法9条」が受賞しなかったことに、ほっとしたに違いあるまい。^^;
* * * * *
もしこれが村山元首相とか菅元首相の時であれば、「是非、9条に受賞して欲しい」と言って、もっと前から色々アピールしてくれていたのではないかと思うのだけど。
安倍官邸は、ひたすらスル〜。<まさか受賞しないように陰で逆アピールしたりはしてなかったでしょうね〜。(-"-)>
昨日の朝の会見でも、この件についてきかれた菅官房長官は『「未確定なことであり、単なるうわさや予想に過ぎない」とし、「答えることは控えたい」と語った。仮に受賞した場合の憲法改正議論への影響についても、「仮のことに政府として答えるべきではない」と述べるにとどめた』とツッケンな対応をしていたとか。(時事通信14年10月10日)
<ちなみに、信濃毎日8日のコラム(斜面)には、こんな一文も載っていたです。
『菅義偉官房長官の場合はどうか。6日の記者会見。ノーベル平和賞に「憲法9条を保持してきた日本国民」が筆頭候補との予測がある―と感想を求められた。菅氏は「まったく予測にすぎない」と苦笑しながら一蹴した。首相官邸ホームページの映像で、かすかな笑いが聞き取れる(中略)
「微笑みのたくらみ」が紹介している実験がある。うその説明をする場合、事前に準備時間が与えられていると、意図的な笑顔が多い。とっさの思い付きのうそは当惑のほほ笑みが表れる。菅氏の笑いは…。よもや9条や市民運動への冷笑ではない、と信じたい。』>
* * * * *
また、安倍内閣では、閣議前にこんな会話が交わされていたという。(~_~;)
『2014年のノーベル平和賞候補に憲法9条と日本国民が取り沙汰されていることに関し、安倍晋三首相と石破茂地方創生担当相が、平和賞の選考は「政治的」との認識で一致する場面があった。
10日午前の閣議に先立つ閣僚の写真撮影の際、石破氏が隣席の首相に「9条が受賞したら誰がもらうのか。政治的ですよね」と水を向けると、首相も「結構、政治的ですよね」と応じた。
自民党は憲法改正を綱領に掲げ、「国防軍」創設を盛り込んだ改憲草案をまとめており、首相も石破氏も熱心な改憲論者で知られる。「政治的」発言は9条受賞に警戒感を示したとも受け取れるが、石破氏はこの後の記者会見で「新しい発見や技術に対する物理学賞や化学賞とは異なるという事実を言った」と説明するにとどめた。(時事通信14年10月10日)』
<昨日の午後に、この記事を読んだ時には、mewは、たとえ「政治的」でも何でもいいから、どうにか9条が選ばれないものかと。で、安倍首相や石破大臣をはじめとするタカ派議員の渋〜い顔が見たいと、尚更に強く思ったところが。(++)>
* * * * *
9条が受賞しないことがわかって、『憲法改正を党是とする自民党内からは「受賞すれば改憲の障害になりかねなかった」(党関係者)との本音も漏れた』なんて記事も出ていたりして。^^; (毎日新聞14年10月10日)
そもそも受賞対象が「9条を守って来た日本国民」なのに、支持率の高い首相をはじめとして、政権政党の議員の多くは、憲法9条を改正すべきだと主張しているとなれば、ノーベル財団も授与しにくい部分があったかも知れない。^^;、
<ただ、谷垣幹事長は、9条が有力候補として挙がっていたことに「結構なことではないか。最後まで行ってほしいという気持ちがないわけではない」「戦後の日本の歩み全体に対する評価は国際的に非常に高いと感じている。また、そのことを誇りに思っている」と言ってたし。
公明党の井上義久幹事長は「9条は世界に誇るべき理念が表現されている」と受賞に期待感を示していたんだよね。(・・)>
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ただ、「憲法9条にノーベル平和賞を」の呼びかけを始めた鷹巣直美さんや市民団体も、今後もさらに活動を続けて行くことに意欲を示していたとのこと。
『戦争放棄をうたった憲法9条を保持してきた日本国民。今年初めてノーベル平和賞の候補とされたが、即受賞とはならなかった。署名活動などを進めてきた市民団体メンバーは10日、「ここまで来た」「まだまだこれから」と口々に手応えを語った。
「『憲法9条にノーベル平和賞を』実行委員会」のメンバーは相模原市内でネット中継による発表を見守った。活動の発案者である神奈川県座間市の主婦鷹巣直美さん(37)は、マララ・ユスフザイさんの受賞に「心からの敬意と応援の声を届けたい」と喜んだ。
昨年、署名集めを始めたころ、「軍事力を否定して日本を守れるのか」などの批判の声にくじけそうになった。「マララさんに比べれば恥ずかしい小心者」と話す鷹巣さんを、仲間が支えた。
この日までに44万人以上の署名が集まった。うち約7万人がインターネット署名。ネット上では、日英中韓4カ国語で受け付けており、刻々と数を増やしている。「100万人を目指す。まだまだこれからだ」とメンバー。決意を新たに活動を世界に広げていく考えだ。(時事通信14年10月10日)』 <候補選定や署名集めのために尽力した方々には、本当に有難う&おつかれさまと言いたいです。m(__)m>
* * * * *
今回、受賞を逃したのは、かえすがえすも残念だったのだけど。mewは、今回、憲法9条がノーベル平和賞の候補になったこと自体、スゴイ&有意義なことだと思うし。
これが、日本の一般国民に、もう一度、憲法9条の存在、大切さを認識してもらう機会になるといいな〜と思っている。(・・)
それに、この活動は、今年スタートしたばかりなわけで。<マララさんは、確か昨年も候補になっていたのだけど。その後も積極的に活動を続けていたことが評価されたと思うです。>
来年以降の受賞を目指して、今度はもっと多くの国民の支持を得て、より大きな力で世界にアピールできるようになるといいな〜と。
それこそ、国民運動と呼べるぐらいの規模で、9条の受賞を望む声が高まるといいな〜と願っているmewなのだった。(**)
<その前に、まずは「憲法9条」を本当に愛して誇りに思ってくれるような&国民と共にノーベル平和賞を受けることを本気で喜んでくれたりするような首相にチェンジしなくっちゃだわ。(@@)>
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話は変わって、『朝日OBのいる大学2校に脅迫状・・・』に関連する話を・・・。
前回も書いたように、北星学園大には、非常勤講師を務める元朝日新聞記者の植村隆氏を辞めさせないと学生に危害を加えるという内容の脅迫状が2回、届いているのであるが。
この他に、大学には、いわゆるネトウヨと見られる者からの抗議のメールや電話が相次いでいるとのこと。
さらに、植村氏の高校生の娘の顔写真がネットに公開され、「売国奴の娘」などと書かれていたという話もある。<さらに植村氏の息子と人違いされた高校の同級生の顔写真もアップされて、迷惑をかけることになったとか。>
このような事態を受けて、学者や弁護士、ジャーナリストらが6日、同大を支援する「負けるな北星!の会」を結成。北星学園大&植村氏を支援する活動を始めたという。(・・)
『北星学園大(札幌市)に、非常勤講師を務める元朝日新聞記者を退職させるよう脅迫状が届いた事件を受けて、学者や弁護士、ジャーナリストらが6日、同大を支援する「負けるな北星!の会」を結成した。東京都と札幌市で記者会見を開き、「学問と言論の自由を守るため市民は結束すべきだ」と訴えた。
この元記者は今春、朝日新聞社を早期退職した植村隆氏(56)。2年前から北星学園大の非常勤講師を務めている。
呼びかけ人には元共同通信編集主幹の原寿雄さんや精神科医の香山リカさん、北海道大大学院准教授の中島岳志さんらが名を連ねる。野中広務・元自民党幹事長や上田文雄・札幌市長ら約400人が賛同しているという。
東京での記者会見で、呼びかけ人の一人で弁護士の海渡雄一さんは「言論を暴力で封じ込めるのはテロリズム。テロが放置されないよう市民も結束して『許さない』というメッセージを社会に送るべきだ」。小森陽一・東大院教授は「学問の自由の封じ込めで、憲法違反だ」と主張した。市民文化フォーラム共同代表の内海愛子・恵泉女学園大名誉教授は「外部からの脅迫で大学がいかようにでも動くという先例を作ってはならない」と訴えた。
小林節・慶応大名誉教授は、ネット上に元記者の長女の写真などがさらされていることに触れ「10代の女の子の顔写真や名前までが公開され、自殺を教唆する書き込みもされている。テロとしか言いようがない」と語気を強めた。
会は今後、北星学園大を支援するための署名活動や集会を呼びかけていく。(朝日新聞14年10月7日)』<呼びかけ人のリストは*2に>
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『同会は呼びかけ人のメッセージを発表した。
■池澤夏樹さん(作家)
たくさんの人が一人の人を非難している。その非難に根拠がないとしたら、もっとたくさんの人が立ち上がってその人を守らなければならない。
ぼくは喜んでその一人になる。
ぼくたちは言葉を使う。暴力は使わない。
■原寿雄さん(元共同通信主幹)
植村さんの勤務先である北星学園大学への脅迫に加え、娘さんに対するひどい脅迫めいたバッシングは、単なるヘイトスピーチではなく、明らかな犯罪だ。こういうことが見過ごされるようになったら、日本社会の自由な言論が封じられ、ものが言えなくなる。これは、大学の自治だけの問題ではなく、日本社会の大問題である。
■森村誠一さん(作家)
戦時報道の問題で、今「朝日」が他のマスメディアのバッシングの的にされています。同業者が同僚の報道内容を餌にして叩(たた)きまくっているのは、「叩けば売れる」からです。次は自分が的にされるかもしれないのに、“武士の情”どころか、売上第一主義で叩きまくっています。
しかし反対者が「朝日」の元記者と家族・学生に至るまで、暴力的脅迫をあたえるとなると、思想、表現、報道、学問などの自由を弾圧するテロ行為となります。
日本はいま憲法をめぐって永久不戦と集団的自衛権が争っています。この両派のどちらからでも、反対思想、反対表現者に対するテロリズムが発生すれば、テロ派が民主主義の天敵であることを自ら露悪することになります。植村隆氏に対する暴力的弾圧を、広島、長崎、三百万を越える犠牲を踏まえて得た民主主義の名にかけて、絶対に許すべきではありません。(同上)』
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そんな中、今週、今度は小渕優子経産大臣宛てで、カッターナイフの刃などがはいった脅迫状が届いていたことがわかったという。(-"-)
『小渕件優子経済産業相宛てに9月、カッターナイフの刃などが入った封筒が届いていたことが警視庁丸の内署への取材で分かった。九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働に反対する趣旨の手紙が同封され、同署は脅迫容疑で捜査している。
丸の内署によると、封筒は9月下旬、東京・霞が関の経産省に届いた。差出人名が書かれており、実在するかなどを調べている。(毎日新聞14年10月6日)』
何度も書いてしまうが。mewは、いかなる理由があれ、このような脅迫行為は絶対に許すべきではないと思うし。
ましてや、もしこれが本当に原発再稼動に反対する者の仕業だとしたら、マジメに地道に原発再稼動の反対を訴えて活動している人たちまでもが、批判的な目で見られて迷惑を被ることになる&活動の足を引っ張りかねない行為になるとも思うので、尚更に許しがたいものを感じたところがあった。(`´)
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原寿雄さん(元共同通信主幹)のメッセージにもあったが。このような暴力的な脅迫行為が見過ごされるようになったら、日本社会の自由な言論が封じられることになるし。ひいては、日本の民主主義の崩壊にもつながりかねないわけで。
このような脅迫行為が安易に行なわれたり、社会で横行したりしないようにするためにも、ここで日本の国民が、しっかりとこれらの事件を国の根幹に関わる社会の大問題だととらえる必要があるのではないかと思うし。
そして、いわば言論封じのテロ行為とも言えるような脅迫行為は、絶対に許されないという社会規範&風潮を作って行くことが必要なのではないかと思うmewなのだった。(@@)
THANKS
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