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内心はホッとしたのではないか/(C)日刊ゲンダイ
安倍首相が胸をなで下ろした村上春樹のノーベル賞「落選」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/154017
2014年10月10日 日刊ゲンダイ
村上春樹氏(65)が今年もノーベル文学賞を逃した。授与が決まったのは、フランスのベストセラー作家のひとりであるパトリック・モディアノ氏(69)。ブックメーカーの英ラドブロークスの賭け率では3年連続トップにつけ、「今年こそ」と意気込んでいたハルキストはまたも肩透かしを食らった。文芸評論家の土居豊氏は、落選理由をこう分析する。
「選考するスウェーデン・アカデミーは欧米出身の作家に偏らないように地域配分を考慮する方針を打ち出していますが、欧米勢の評価が高いのが現実です。村上氏は年齢的にまだ若く、まだまだ作品を発表する可能性が高い。世界的なベストセラー作家ですが、文学性や芸術性が高いツウ好みの作家とは見られていないのもネック。決め手に欠けたのでしょう」
もっとも、安倍首相はホッと胸をなで下ろしたんじゃないか。村上氏といえば、安倍首相にとって耳の痛いことばかりを訴えてきたからだ。
■受賞なら世論は脱原発に
2011年にカタルーニャ賞の受賞スピーチで「私たち日本人は核に対する〈ノー〉を叫び続けるべきだった」と脱原発を訴え、豪メディアの取材に「東京電力の社長とか何人か、本当に刑務所へ行くべきだと思う」と発言。尖閣問題をめぐり、悪化の一途をたどる日中関係にも警鐘を鳴らしている。12年には朝日新聞に〈領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に踏み込んでくると、それは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる。それは安酒の酔いに似ている〉と寄稿したのだ。
物理学賞を受賞したカリフォルニア大教授の中村修二氏(60)は体験談を交えて日本の産業界のあり方を舌鋒鋭く批判しているし、きょう(10日)午後には「憲法9条」が有力候補とされる平和賞の発表を控えている。安倍首相の脳裏には「トリプルパンチ」の悪夢がよぎったに違いない。元法政大教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言う。
「安倍首相が村上さんの著書を読んでいるか怪しいものですが、村上さんが受賞すれば過去の政治的発言が再びクローズアップされるでしょうし、改めて脱原発や外交問題に言及するかもしれない。安倍首相にとって、非常に都合が悪くなったと思います」
安倍首相のもくろみを封じる好機は、まだ残されている。
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