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姿が見えなくなって1カ月…/(C)AP
金正恩「脳の障害」濃厚…トップ不在でさらに遠のく拉致解決
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153985
2014年10月10日 日刊ゲンダイ
北朝鮮の外務省幹部が7日、ニューヨークの国連本部で日本人の拉致問題について「完全に解決済み」と話した。いきなり、再調査の約束をほごにする気なのか。
最高指導者の金正恩は9月3日以降、公の場に姿を一向に現さない。北朝鮮の企みがサッパリ分からなくなってきた。
韓国海軍少佐だった拓大国際開発研究所の高永阜、究員は言う。
「北朝鮮は核や兵器の技術供与の見返りとして、イランから経済支援を受けています。そのため、両国は互いに自国の職員を相手国に常駐させている。しかし、北朝鮮に滞在していたイランの職員が、この1カ月の間に続々と帰国しているようです。両国は反米国同士、深い関係にある。北朝鮮はイランの信頼を失い、国交断絶寸前まで行っている可能性もあります」
さる4日には、金正恩の最側近で軍総政治局長黄炳瑞をはじめとする要人3人が電撃訪韓。2月以降中断していた高官協議の再開で合意した。融和をアピールしながら、その3日後の7日には、黄海の北方限界線を侵犯し、韓国側の艦船と交戦を繰り広げた。
■ひとりで排泄すらできず
不可解な出来事が意味するのはズバリ、北のガバナンス機能の喪失である。韓国紙は金正恩の痛風説を書き立てているが、前出の高氏はそんな生易しい病状ではないという。
「確実な情報とは言い切れませんが、イランの報道機関は『金正恩は脳梗塞の前段階で血液がドロドロの状態』と伝えています。かなり悪化し、歩行はおろか、自ら排泄することもままならないといいます。トップ不在の結果、権力闘争が発生し、軍部の意思統一が図れない。そのため不可解な出来事が相次いでいるのではないか。拉致再調査の初回報告を先送りしたのも同じ理由で、今後、拉致問題の解決にさらに時間がかかる恐れがあります」
安倍首相の意気込みだけでは、どうにもならない状況になってきた。
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