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転ばぬ先の杖:日本経済再生への道
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/f6eec2ece42fd6ba7c5a9a8ea664bcd7
2014-10-09 17:55:45 いかりや爆氏の毒独日記
日本経済はニッチもサッチもいかないどん詰まり状態にあることを9/18、9/20の日記に書いた。
予定通り消費税増税しなければ「国債は暴落します」とは、財務省が仕組んだ罠だと思いませんか?
1997年橋本内閣の時、経済成長回復の兆しが見えたとして「財政再建」を重視して消費税を3%から5%に引き上げた。せっかく回復しかけていた景気がまた悪くなり、後に橋本元首相は当時の消費税率アップの間違いを認めた。財政再建策として、消費税を3%→5%にしたが、その後も借金は減るどころか景気低迷でどんどん増えつづけた。
この時財務省は消費税をアップすれば、景気が悪くなることを学んだはずである。にも拘らず、今回の増税も財務省は「国債暴落」を盾に取り消費税アップを強力に主導した。
消費税増税が景気悪化を招くことを、充分承知しているはずの橋本元首相はその後、何故かあっけなくこの世を去った。健在であれば消費税増税に反対したのではないかと惜しまれる。今の自民党には消費税を反対するブレーキ装置を失ったまま暴走しているのである。
財務省は何を恐れているのか知らないが、景気が良くなり、「金利が上昇」することを極度に恐れている・・・景気と、金利の上昇と国の借金が膨張するからくりについては、過去の日記(下記参照)をお読みください。。
参照:
アベノミクスのボロが見え始めた、続き(2014-02-02)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20140202
国の借金は蟻地獄から脱け出せません・・・、(2013-10-15)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20131015
こんなことは言いたくはないけれど、過去の教訓から何も学ばないアホな首相と政治家たちそしてアホな経済の専門家たち、彼らはずる賢い財務官僚たちの思惑に踊らされていると言わざるを得ない。
筆者のおおまかな推定だが、この20年間で失った国民所得の総額は約600兆円に相当する。その失われた収入のリカバリーなしに、今は円安の物価高が襲っている。その上に痛みを伴う消費税の重税をかけた。その結果、4月以降5か月間連続して消費支出は大きく落ち込んだままである。
日本経済は明らかに変調を来している。
円安になっても輸出は伸びず停滞したまま、輸入コストが上がり大幅な貿易赤字を続けている。このまま何の手も打たないのであれば(消費税を増税した後では並の手を打ってももう遅い)、地獄の釜(不況の嵐)が口を開けて待っているのとちゃいますやろか?次の東京オリンピックどころじゃない。
今後、更に円安が進みこの状況が来年も続くようであれば、不況が深化し大変危険な事態になるのではないかと危惧します。
転ばぬ先の杖:日本経済再生への道、
結論から先に書きます。国民一人当たり毎月2万8千円を10年間支給します・・・この20年間に失われた収入(需要)を取り戻すことです、それ以外に景気回復の有効な手段はありません。いくらサプライサイド(企業サイド)を優遇しても、需要を喚起することはできないことはアベノミクスが証明したではないか。
必要金額は年間28、000円x12か月x1億2700万人=42兆6720億円となります。本来なら金持ちたちに、更に金を配るのは泥棒に追い銭みたいなものですが、一人ひとりの金融資産が正確に把握されていない現状では、すべての国民に平等に配るしかない。
財源は、政府マネーの出動です。これについては異論があることは百も承知しています。
現状でさえ、毎年43兆円以上の公債金(国債の発行)で、予算を補っています。このままだとこの公債金は際限なく拡大していきます、つまり借金は歯止めなく拡大していきます。借金を増やしつつ消費税増税による景気悪化が同時進行、その行きつく先はハイパーインフレしかありえない。
金に色はついていない、公債金も突き詰めれば元はと言えば政府マネーです。
僅か月額28、000円ではありますが、国民年金だけで生活保護以下の生活を余儀なくされている高齢生活者も少しはまともな生活ができるでしょう、シングルマザーの子育てに四苦八苦されている家庭にも少しはゆとりができるはずです。
富裕層の人たちは、これっぽちの金でも使わずに預金にまわすかもしれませんが、普通の高齢者から若い世代にいたるまで金額は小さくとも余裕のある資金になるはずです。この資金で2か月に一回は国内旅行が楽しめる、観光地も活気を取り戻せるだろう。これで国民の総消費支出は一気に回復し消費税収も増加するし、日本経済は需要が拡大しデフレは解消、景気は回復するでしょう。
財務省資料(一般会計税収の推移)によると、平成26年度の税収を50兆円と見込んでいます。この50兆円で、財政支出のすべてをまかなえば、一挙に均衡財政を達成させることができることになる。そんなことは無理?そんなことはありません、ギリシャは支出を徹底的に絞り込み4年間で国家財政を黒字化した。ギリシャができて日本ができないはずがありません。
前回述べましたが、ここ5年間(H22~H26)の予算規模は平均で約93兆円です、不足分平均43.4兆円を公債金(国債の発行)で賄っています。43.4兆円のうち約25兆円が借金の返済と金利分です・・・この返済金は年々歯止めなく国の借金が増えている、諸悪の根源です。
従って93兆円から25兆円を差し引けば、残りは約68兆円です。これが実際(真水?)の予算になります(輸出企業へのいかがわしい消費税還付金をやめれば、年間1兆円以上が浮きます、還付金制はやめるべきです、そうすれば68兆円→67兆円になる)。
経済が回復すれば、例えば景気が良かった1990、1991年の税収は、約60兆円(当時の消費税率は3%)です、消費税率8%の下で景気を回復させれば、68兆円の予算は充分にクリアーできる税収となるはずです、国民の消費支出が増加すれば消費税収が増える、景気が回復すれば全体の税収も増えます。
しかし、いいことずくめばかりではありません。問題は負の巨大遺産です、
景気回復ということは、デフレにさよならしてインフレさんこんにちわ(笑)ということですから、財務省が最も懸念する金利が上昇します。財務省が最も恐れる事態です。
インフレの場合、金利が上昇して経済成長以上に借金が拡大していきます、そういう構造(負の巨大遺産)にしてしまったのだから避けようがありません、異常に膨らんだ巨額の借金の始末(借金の帳消し)をしない限り、問題解決にはなりません・・・これについては下記参照してください。
参照:
国の借金をチャラにする方法:その2(2009-05-07)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20090507
国の借金について・・・いつかはやってくる終着駅、(2014-04-05)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20140405
負の遺産を抱えたままでは、経済回復もあり得ない、(2014-06-28)
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/d/20140628
最後に一言、
日本経済再生の最大の障害は某国だと思う、某国は日本経済復活を許さないかもしれません。それ故、某国からの自立・独立が必要な所以です。日本人は孤立を恐れず、日本人らしく生きればいいと思う。だが、残念ながらアルコール依存症のように、日本人は某国依存症から抜け切れない。困ったものです。
蛇足:
理想的な社会はあり得ない、或る程度格差があるのはやむを得ないし、むしろそのほうが正常である。そういうなかで、並の人が並の生活ができる社会になればいいと思う。
だが今の社会は企業優先主義(市場原理主義)だから、並の人たちを奴隷のようにこき使い搾取するブラック企業を生み、大企業でさえもブラックまがいの労働環境を生み出している。
グローバリゼーション、
今の社会は金儲けという狂気が人々の倫理感を喪失させ、金儲けのために邪魔になるあらゆる規制を、バカの一つ覚えのように国境を越えて排除しようとする。それがグローバリゼーションだ。
以上で、本ブログを終わります。長らくご愛読ありがとうございました。
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