http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/579.html
Tweet |
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52082748.html
2014年10月09日 「ジャーナリスト同盟」通信
<朝日元記者言論弾圧事件>
友人にしかられそうだ。昨夜、中国の日本語版ネット新聞で、朝日の2人の元記者が言論弾圧を受けて、大学の教壇から去ったという悲劇を知った。筆者にも同じ経験がある。中曽根・国家主義を批判する本を書いたところ、二松学舎大学を追われてしまった。中曽根のせがれが、文部科学大臣をしていたことも関係があろう。むろん、被害はそれだけではなかった。以来、中曽根批判・国家主義批判に拍車をかけて続行、屈しない。朝日元記者も、これを好機に徹底抗戦をする責任があろう。屈するな、と連帯の激励をしたい。
<朝日よ!徹底抗戦しよう>
思えば、朝日に対する右翼攻撃は、阪神支局銃撃事件に象徴される。本社に乗り込んだ右翼もいた。これらが、朝日・右傾化に拍車をかけてしまった。不甲斐ない朝日の低落は、ここから始まっている。
ペンが右翼暴力に屈するようでは、もはや民主主義は成立しない。自公・国粋主義政権の今こそ、ジャーナリズムの模範となるべきだろう。1本100万円の社説は、今も続いているのだろうか。
戦後の朝日が日本を代表する新聞だった。その朝日崩壊が日本の衰退を早めてしまった、との評価にもつながる。原点に返れ、そして暴力による言論弾圧を跳ね返せ、いまがその時期ではないか。改めて、慰安婦報道の過ちを謝罪した勇気と元記者の闘いに敬意を表したい。
<西山記者を守らなかった毎日>
権力に屈したのは毎日新聞である。西山太吉事件を守れなかった不甲斐ない毎日にも、問題がありすぎる。
沖縄密約事件は、日米関係の正体をあぶりだした戦後最大の特種である。それを毎日は、死守するどころか、特種記者を排除してしまった。これも日本言論界の失態となって、今も尾をひいている。度重なる裁判によって、言論界に刺激を与える機会を作りながら、それを反撃材料に出来なかった。
特種記者を守ろうとしなかった毎日は、信濃町の支援という情けない形で生き延びている。心ある毎日記者よ!決起せよ、と叫びたい。
ナベツネ・中曽根新聞に屈してはならない。
<ジャーナリズムが守る日本の民主主義>
戦後日本の躍進の原動力は、保守リベラルと革新勢力との抑制均衡政治にあった。この見事なバランスが右翼を排除、国際社会で平和日本が認知された。これはすばらしい日本人の成果である。たとえ岸信介や中曽根康弘の国家主義政権が誕生しても、これらが抵抗して、彼らの暴走を許さなかった。
国家主義の弱点は、自らの恥部を隠蔽・守るためにワシントンへの極端な土下座外交にある。中曽根のバブル経済政策の導入によって証明される。崩壊して1500兆円の資産が消失して、戦後必死で構築した経済大国を崩壊させてしまった。これが、いまだに総括できていない。
隣国が真似をしないことを祈るばかりだ。
いままた安倍・自公の国粋主義内閣は、極端な円安政策で日本沈没に拍車をかけている。他方で、アメリカの戦争に加担する集団的自衛権の行使に突進している。靖国首相は、ワシントンの産軍体制を巻き込んでのアジア覇権に必死だ。改憲軍拡・核武装化に狙いがある。そのための原発再稼動政策である。
戦後否定した国家主義が、日本・アジアに問題を撒き散らす自公政権である。すでに具体化している。これが言論弾圧事件の背景なのだ。
<OBたちが立ち上がったNHK>
多くの日本国民はNHKのテレビ報道の影響を受けている。従来、民放に比べて客観的、公正な報道との認識からである。
国家主義は、そうした国民に奉仕するNHKを許さない。安倍・自公政権を誇示・宣伝するNHKに改変させてしまった。日本最大の財閥である三井から、モミイなる極右の人物をNHKの会長にするという強引な人事を強行した結果である。
国家主義による横暴人事に、なんとNHK2万人が屈服してしまった。韓国KBSは、政府の介入に社員が抵抗して排除してしまったというのに、NHK職員は権力の暴走に屈してしまった。
これまた典型的な言論弾圧事件である。
ようやくにして、いまOBたちが立ち上がった。「モミイ辞めろ」の合唱が渋谷で高まっている。彼らの決起に、労働組合も安閑としていられなくなってしまった。心ある職員が内部で連動している。勇気ある職員の決起も、安倍内閣衰退と比例して、大きなうねりとなって具体化する可能性が出てきた。
NHKへの監視と抵抗を国民運動に高める必要があろう。日本人にその力があると信じたい。
<朝日の正念場>
アベノミクスの崩壊・読売部数の激減・円安と消費増税による途方もない物価高・不安視される国債の動向など、日本問題は深刻さを強めてきている。福島・放射能問題も国際社会で問われ続けてきている。
巨額借金でのばら撒き予算の続行で財政は破綻している。
どうする!朝日新聞。こうした真実を伝えるべき深刻な事態を黙認できるだろうか。ジャーナリズムの片鱗があれば、決起するしかないだろう。座して死を待つ朝日、権力に屈する第2に朝日ナベツネ化でいいのか。
正念場に立たされている朝日である。
<声なき声は朝日応援団>
朝日新聞の慰安婦報道の過ちなど知る由もなかった筆者だが、反省と謝罪によって償ってくれたことを多としたい。これも勇気ある行動である。
反省も謝罪もしない安倍・自公内閣とは、断じて同列ではなかったことに安堵させられた。安倍や右翼メディアは、ここぞとばかりに慰安婦問題が存在しなかったような宣伝をしているが、これこそが国家主義に屈した言論界を印象付けている。
国民の声なき声は朝日の決断を評価している。間違いないだろう。従軍慰安婦問題は、いまや国際社会での常識である。それらの証拠も、中国の公文書館が公表したことで明らかとなっている。
その一部が「鉄証如山」という分厚い本にもなっている。これは各国語に翻訳されるだろう。日本軍国主義を隠蔽する安倍・自公政権の野望が実現されることはない。
日米産軍体制によっても隠しようがない。
<屈しない朝日言論人>
腐敗した権力が、言論の自由と表現の自由に襲い掛かっている。インターネット社会でしか、憲法が容認する言論が許されない日本である。体制擁護メディアが生き残れる言論界である。日本の言論界は厳しい試練に立たされている。
しかし、声なき声が大衆・民衆そのものである。彼らは真実の報道、権力に屈しない報道を求めている。この大きな潮流に新聞もテレビも棹差すしかない。
国家主義政権の誕生が鉄のような言論人を多く輩出していると信じたい。朝日は屈しないだろう。それが唯一の生き延びる道だからである。
2014年10月9日記
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK172掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。