★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK172 > 569.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
ノーベル賞便乗の安倍首相 研究者の意欲削ぐ「特許改革」画策(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/569.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 10 月 09 日 07:19:05: igsppGRN/E9PQ
 

         さっそく受賞者に電話のアピール/(C)日刊ゲンダイ


ノーベル賞便乗の安倍首相 研究者の意欲削ぐ「特許改革」画策
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/153961
2014年10月9日 日刊ゲンダイ


 久々の「明るいニュース」に日本中が沸いた。実用的な青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇名城大教授(85)と天野浩名古屋大教授(54)、中村修二米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の3人のノーベル物理学賞受賞である。例によって、メディアは「日本の誇り」とお祭り騒ぎ。安倍首相もさっそく、赤崎教授に電話して、「日本人みんなが誇りに思い、喜んでいる」とパフォーマンスを見せた。

 下村文科相も省内で取材に応じ、「日本らしい、環境を考えた発明を世界が評価した。日本人として誇らしい」「一気に3人というのは想定外。本当に素晴らしい」と興奮気味に話していたが、ジャーナリストの山田順氏は「日本人3人が受賞と騒いでいるのは、日本国内だけですよ」と、こう言う。

「ノーベル賞のサイトでは、米国籍の中村教授は“American citizen”と紹介されています。W杯やオリンピックもそうですが、日本人は内容よりも、血のつながりによって功績を称える傾向がある。こういう発想は、ともするとナショナリズムに結びつきやすい。相変わらずのムラ社会だと感じます」

 たしかに、海外メディアの報道では「2 Japanese, 1 American win Nobel Prize for LED lights(日本人2人と米国人1人がLEDでノーベル賞を受賞)」と書かれている。日本メディアがことさら「日本人3人」と強調するのは違和感がある。

 そのうえ、安倍首相は受賞に便乗し、「わが国の学術研究の水準の高さと人材こそが、日本が世界に誇る最大の資源だ」「わが国が『世界で最もイノベーションに適した国』になるよう目指していく」とのコメントを発表した。利用できるものは何でも使うのが厚顔・安倍首相の政治手法とはいえ、こういうことで「国」を強調し、「誇り」を押し付けるのは、悪ノリと言うしかない。

■来年の通常国会に法案提出

 だいたい、安倍政権が成長戦略の柱に据えていた「科学技術立国」は、理研の騒動以来、すっかりナリを潜めていた。今国会の所信表明には一言も出てこなかったし、それどころか、安倍政権は、研究者の意欲を奪うような施策を進めている。社員が仕事で発明した特許は「社員のもの」とする特許法の規定を改め、無条件で「企業のもの」にする特許法改正案を来年の通常国会に提出する予定だ。この政権は、どこまでも企業のカネ儲けが優先なのである。

「経済界の強い要請があったのでしょうが、科学技術立国の理念に逆行しています。優秀な人にきちんと報いなければ、どんどん人材が海外に流出してしまう。中村教授だって、それで米国に行ってしまったんじゃないですか」(山田順氏=前出)

 研究者のインセンティブが失われれば、科学技術立国なんて望むべくもない。取ってつけた「世界で最もイノベーションに適した国」なんて、ちゃんちゃらおかしいのだ。

 今回の受賞では、安倍政権の“便乗政治”と舌先三寸もあからさまになった。ノーベル賞の影である。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2014年10月09日 09:48:52 : p4ZhuNTX1s
特許は会社のもの? 特許制度の見直し本格化
2014年09月26日 09:44

 社員の発明による特許権について、企業のものとするか社員個人のものとするかを論点とした話し合いが9月3日、特許庁の「特許制度小委員会」にて開かれた。現行の特許権は発明者である社員のものとなっているが、特許法の改正を行い「企業のもの」としていく方針を固めた。
 
 特許法の見直しは2013年6月に、政府が成長戦略のひとつとして知的財産政策の基本方針を示し、「職務発明制度」の見直しを抜本的に図ることを閣議決定したことから始まる。職務開発制度は、開発者となる企業の社員や法人の役員、国家公務員、地方公務員などの個人に対し、発明のインセンティブとしても機能するよう使用者が対価を適切に保障することを約束している。

 日本における特許法は大正期以降、発明者に特許権を認める「発明者主義」を基本的理念としていた。しかし04年に法改正を受けた後は、開発者である社員への対価は企業との「自主的な取り決め」に委ねるとし、発明者主義が薄らぐ内容となっている。対価の算出については全過程を総合的に評価し、「不合理と認められるものであってはならない」としているが、評価基準については不明確であり、金額をめぐる裁判も起こっている。

 青色発光ダイオード(LED)の発明者である中村修二氏が、発明時に在籍していた日亜化学工業に正当な対価を求めて訴えを起こした問題は「中村訴訟」として知られている。LEDの技術は約1,000億円の売上を生み出したが、当初企業が発明の対価として中村氏に支払った金額はわずか2万円だった。05年1月11日東京高裁で、企業側が中村氏に8億4,391万円を支払うことで和解が成立。和解金の内訳は、発明の対価が6億857万円で、遅延損害金として2億3,534万円が加わる形となった。

 対価をめぐるトラブルをなくすためにも、産業界では特許を会社のものと明確に規定することを求めている。しかし開発者個人の権利が認められないとなると、モチベーションがあがらないばかりか、技術開発に協力する研究者が海外に流れてしまうのではないか。企業優位ばかりでは優秀な人材が日本から離れていくことも懸念され、特許権を全面的に企業のものとする方針には疑問符がつきまとう。(編集担当:久保田雄城)

http://economic.jp/?p=40623


02. 2014年10月09日 09:56:24 : p4ZhuNTX1s
社員の特許「会社のもの」、報償規定の義務化検討
2014年9月5日09時36分 朝日新聞

 社員が発明した特許の権利を、いまの「社員のもの」から無条件で「会社のもの」に変えるのに合わせ、政府は社員の待遇悪化を防ぐための仕組みづくりを本格化させる。この秋の臨時国会にも提出する特許法の改正案に、こうした規定を盛り込むことで、反発する研究職の社員や労働団体の理解を得たい考えだ。

 特許庁内では、報酬を定める社内の規則を社員と話し合って決めるよう企業に義務づけることなどが検討されている。報酬をめぐるトラブルを防ぐガイドラインも作りたい考えだ。

 いまの特許法では、社員の発明の特許を受ける権利は「社員のもの」で、「会社のもの」にするには、企業が社内の規則などに基づいて発明に見合う対価を支払わなければならない。

 これに対し、企業が支払う対価の金額をめぐる訴訟を避けたい企業側が、社員の特許を最初から「会社のもの」にするよう、特許法の改正を求めていた。

 特許庁は6月、「社員のもの」という原則は残しつつ、「十分な報酬制度」がある企業かどうかを事前にチェックし、条件を満たしている企業に限って、特例として「会社のもの」にできる方針を示し、具体案を検討していた。

 しかし、この方針に企業側が反発したことなどから、3日の特許制度小委員会では、条件を満たした一部の企業だけが「会社のもの」にできるようにした場合、「制度が過度に複雑化し、実務に混乱を招くおそれがある」と説明した。事実上、企業側の要望に応えて、一律で最初から「会社のもの」に方針転換する考えを示したものだ。

http://www.asahi.com/articles/ASG9446LGG94ULFA00V.html


03. 2014年10月09日 15:46:47 : lOr0zcg9f2
>>01>>02 安倍政権で、まさに、「個人」は企業の「奴隷」ですね。。
▼またも「国際標準」に反する安倍政権「特許権の法人帰属」の愚策
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20140905/1409876113
▼社員の発明特許、無条件で「会社のもの」報償金ゼロに 安倍政府方針転換
http://souridaizin-channel.seesaa.net/article/404817481.html

▼ノーベル賞のニュースに狂喜する報道に感じる違和感  長谷川 豊
2001年、日本でも当時少し話題になった裁判だ。本当に大きく話題になったのは2002年9月の事であり、このニュースが伝えられた時、多くの日本人はまだ
「中村は変わり者だ」
「日本の企業には日本の企業の倫理とルールがある!」
「実は勤務態度も悪かったらしいぞ!」
と寝ぼけたことをぬかすコメンテーターも少なくなかった。

中村博士がどんな思いとともに、日本を捨てたのか、もっと酌んであげるべきだ。
http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/554.html


04. 2014年10月09日 19:45:26 : Qdx5IlMjmk
社員発明「企業のもの」=報酬規定義務付け−政府

 政府は9日、社員が職務上の研究で発明した特許を「社員のもの」とする現行の職務発明制度について、企業が発明に貢献した社員に報酬を支払う社内ルールを定めることを条件に、「企業のもの」に変更する方針を固めた。研究開発に取り組む社員の意欲を維持しつつ、「発明の対価」をめぐる企業の訴訟リスクを減らすのが狙い。特許庁が来週開く有識者委員会に改定骨子案を示し、了承を得た上で特許法改正作業に入る。早ければ開催中の臨時国会への法案提出を目指す。

 現行法では、社員の発明について、企業が将来の商品化などを視野に特許を申請する場合、「相当の対価」を社員に支払って、特許を取得する権利を譲り受ける必要がある。(2014/10/09-15:35)

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_date1&k=2014100900576


05. 2014年10月10日 09:02:00 : INmRx7FCeK

安倍政権は、

社員が仕事で発明した特許は「社員のもの」とする
特許法の規定を改め、無条件で「企業のもの」にする
特許法改正案を来年の通常国会に提出する予定だ。

これでは研究成果が、ぜんぶ会社のもの。
転職して、外国で特許をえたくなるのでは。

与党は、企業の味方か?。中村先生に同情する。


06. 2014年10月10日 12:12:48 : FNibZoOLqg
こんなのが総理
もう何おやっても驚かない
中村は泥船からうまく逃げ切ったわ

07. 2014年10月11日 18:36:11 : Q1AShcAlNU
中村教授の例が示すように、日本の優秀な頭脳はアメリカに週出するでしょう。

特許は全て無条件で会社のものにする。安倍ファシスト首相の企業優先策が裏目にでるのは見え見え。

研究社員は特許申請前に会社を退職して独自で特許申請をすればいい。
米国の大学や研究所は実績ある優秀な研究者喉から手がでるほど欲しがっているから再就職には困らない。

ちなみに米大学のノーベル賞受賞者の教授の最高給与額は9ヶ月で40万ドル(4000万円+)です。


08. 2014年10月11日 18:37:29 : Q1AShcAlNU
>07です. お詫びと訂正

X 週出   ○ 流出


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。) ★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK172掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK172掲示板  
次へ