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2014年10月07日
<健闘する東京新聞>
東京新聞がよくがんばっている。筆者の親類が東京新聞をとっている。学会員だが、今の公明党に批判的だ。東京新聞の影響である。電通の嫌がらせにも奮戦しているが、ネット新聞で知った「憲法9条を守る日本国民」がノーベル平和賞候補に急浮上している、とノルウェー情報を報道、平和主義を重視する新聞を印象付けた。国粋主義宣伝の先導役とみられる読売・産経に対抗して、俄然注目を集めている。平和愛好者の多くが、東京新聞の購読者になっている。
<韓国紙が転載>
10月4日付の東京新聞報道を韓国紙が転載した。新聞を読んでいない筆者は、韓国紙のネット新聞で確認した。日本のネット掲示板にも出ている。
「憲法9条を守る日本国民」こそが、今年のノーベル平和賞を受賞するかもしれない。政治的圧力さえなければ、日本の極右政権を封じ込める9条がノーベル平和賞に相当することは、もはや疑いの余地はないだろう。仮に今年受賞を逃したとしても、機会は日本国民の平和運動と共に、今後とも世界に拡大してゆく。間違いないだろう。
韓国は国連事務総長の受賞も控えているが、それでも「憲法9条を守る日本国民」が候補に上ったことを歓迎する記事を載せた。ということは、中国の13億人も、さらにはアジア諸国民も賛成するだろう。むろん、インドの人民も賛成だ。反靖国の欧米の人々も賛同するだろう。
<オスロ国際平和研でトップ>
ノルウェーのオスロ国際平和研究所は、10月3日の平和賞受賞予測リストに「憲法9条を守る日本国民」がトップに躍り出たと発表した。これを東京新聞はすばやく取材して報じたのだ。
快挙、今年最大の慶事に違いない。欧米もアジアも極右を許さない、封じ込めようとの意思で一致している。安倍が統一教会・国家神道を、さらに創価学会を懐柔したとしても、世界はよく見ている。国際連盟を脱退したときの情報伝達手段では全くない。
地球の裏側の情報は、瞬時に伝わる時代である。オスロ国際平和研の予測リストNO1こそが、人類の正確な意思を伝えている。
<谷垣も期待?>
これを想定外と認識していたであろう情報に、なんと自民党幹事長の谷垣禎一が反応した。石原慎太郎のせがれの反乱で、首相の座を安倍に持っていかれた谷垣が「期待している」と発言、これも大きく報道されている。
過去に、彼が筆者に「僕は改憲派」と打ち明けられたときは、大いにショックを受けたものだ。案の定、池田勇人ー前尾繁三郎ー大平正芳ー宮澤喜一ー加藤紘一と、それこそ連綿と続いてきたリベラル・護憲派の宏池会から離反した。むろん、今の岸田・宏池会も、安倍の軍門に下ってしまってさえないが、谷垣の政治生命は終わったも同然だった。
法務大臣としての谷垣もさえなかった。安倍の顔を立てて、東電にも触れない。世紀の徳洲会疑獄に蓋をかけるという汚名を着てしまった。
まさに、それゆえに手にした自民党幹事長だ。ようやくこの場面で彼は、財閥と手を切り、本来の姿に覚醒したのだろうか。護憲派に変身したのであれば、彼にもポスト安倍のチャンスは生まれてくるだろう。
<日本人の平和主義は確固>
平和・軍縮の巨頭で知られる宇都宮徳馬は、日本人の平和主義を信じて疑わなかった。参院東京選挙区に改憲派の自衛隊出身候補が出るとわかると、自ら手を上げて、これを撃破した。
日本人の平和主義は確固たるモノがある。「日本人の平和主義はいい加減なものではない。2度と国家主義に騙されることはない」と談じていた。
<中曽根・ナベツネは大馬鹿野郎>
したがって、改憲新聞に狂奔したナベツネに対して「忘恩の徒」という、もっとも激しい言葉で非難をしていた。
中曽根には、筆者もそうだったが、宇都宮もだまされた一人だった。この二人に対して「大馬鹿野郎」と痛烈な批判を浴びせた。
拙著「改憲陰謀」「アメリカの大警告」(いずれもデータハウス)、「平成の妖怪・大勲位 中曽根康弘」(健友館)を執筆した背景と理由である。国家主義NOというジャーナリストの使命と責任からなのだ。
日刊ゲンダイ・東京新聞・朝日新聞、さらには毎日新聞にも、こうしたジャーナリズムの復権を強く求めたい。
「憲法9条を守る日本国民」を強力に支援することが、日本ジャーナリズムの真髄なのである。
靖国・国家神道・統一教会に屈してはなるまい。創価学会も池田路線への復帰が求められている。安倍と連携した軍国主義化で本当にいいのか。池田親衛隊はどこに行ったのか。戦争遺児・影山友子の思いを共有できる学会員はいないのか。
世界は「憲法9条を守る日本国民」を高く評価している。安倍・自公政権ではない。
2014年10月7日記
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