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消費税は物品税ではなく付加価値税なので、「軽減税率」の導入で生活必需品の消費税率が(見掛けはともかく)低くなるわけでも、小売価格が安くなるわけでもない。
「軽減税率」の導入は、低所得者の利益になることはなく、消費税税収の減少につながることからさらなる消費税税率の引き上げを招くだけの話である。欧州諸国の付加価値税税率が20%前後という高いレベルになったのも、「軽減税率」の導入が原因である。
消費税を存続させるという前提での話だが、低所得者向けの“配慮”であれば、「軽減税率」の導入ではなく生活困窮者向け給付金のほうが財政的収支や“効果”の点で得策である。
低所得者対策を前面に押し立て(ダシに)軽減税率の適用を求めている公明党や新聞社(及び資本系列のTV局)の本音は、輸出企業が「輸出免税」で利益を得るように、自分たちも消費税制度の受益者になりたいからである。さもしい根性を隠すために、低所得者対策というデタラメな説明をしているのである。
「財源の確保」を理由に、「軽減税率」の適用を「米や味噌、生鮮食品などに限定」してしまったとき、公明党や新聞社がどのように反応するか見てみたいものである。
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飲食品は生鮮など限定 軽減税率、公明が独自案
生活必需品の消費税率を低く抑える軽減税率を巡り、公明党が飲食料品の対象品目を米や味噌、生鮮食品などに限定する案を検討している。財源の確保や適用対象の限定を求める自民党と接点を探るため、従来の主張より対象を絞った。同案をもとに対象品目の検討を本格化するとみられる。自公両党は8日の与党協議会で、年末にかけた税制改正論議を再開する。
与党は軽減税率について2013年末の税制改正大綱に「消費税率10%時に導入する」と明記した。公明党が「知る権利の基盤」として軽減税率の適用を求める新聞や雑誌は飲食料品と別に議論する。消費税率を予定通り15年10月に10%に上げるかどうかの判断と絡み、結論は年末になりそうだ。
与党が検討する軽減税率の対象の線引き案は8通りある。試算では飲食料品すべてが対象なら、軽減税率1%当たりの減収額は6600億円。精米だけなら200億円の減収にとどまり、対象品目をどうするかによって差が大きい。
公明党は当初、酒と外食を除く飲食料品を対象とするよう主張し、減収額は4900億円だった。新たな案はさらにソフトドリンクや菓子類を除き、減収額を1800億円程度に抑える方向だ。「朝食の食卓に並ぶ食品は対象にすべきだ」との考え方に基づき、自民党に理解を促す。
8日の与党協議会では軽減税率の制度設計を本格化する。
[日経新聞10月6日朝刊P.1]
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