このままではいくら円安にしても輸出は増えんよ。

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ユーロ安が欧州企業の追い風に、業績予想引き下げに歯止め
2014年 10月 9日 15:17 JST
［パリ／ロンドン　８日　ロイター］ - 最近見られているユーロやコモディティ（商品）価格の大幅下落は、域内の景気低迷にあえぐ欧州企業にとって追い風となりそうだ。

欧州企業の業績に関する株式アナリストの予想はユーロ高などを背景に、２０１１年初頭以降約３年半にわたって、上方修正よりも下方修正の数が上回ってきた。しかし、この状況が近く変わるという。

ＵＢＳの欧州株式ストラテジスト、ニック・ネルソン氏は、最近のリサーチノートの中で「２０１１年３月以降、平均して毎営業日に１００件近い業績予想の下方修正が見られている」と指摘した。

しかし、この５カ月間でユーロが１０％下落し、原油や鉄鉱石などコモディティ価格も急落していることから、エアバス(AIR.PA)やシーメンス(SIEGn.DE)、エールフランス・ＫＬＭ(AIRF.PA)、ＢＡＳＦ(BASFn.DE)、ダイムラー(DAIGn.DE)など欧州企業の売り上げや利益率が押し上げられ、業績予想の下方修正に歯止めが掛かるとみられている。

ストラテジストやファンドマネジャーによると、ユーロやコモディティ価格の下落による業績への効果は第３・四半期決算シーズンには確認できないものの、アナリストらの業績予想引き下げには歯止めが掛かり始めているという。

アリアンツ・グローバル・インベスターズの欧州株式担当共同最高投資責任者（ＣＩＯ）、Joerg De Vries Hippen氏は「ユーロ相場と業績予想の修正トレンドには高い相関関係がある」と指摘する。

ＵＢＳのストラテジストらによると、９月は４２カ月連続で業績予想の下方修正が上方修正を上回ったが、ユーロの下落が一因となり、その数は２０１２年６月以降最少だった。

アナリストやファンドマネジャーによると、ユーロが１０％下落すると、欧州企業の利益を３─６％押し上げる効果があるという。

ドイツ銀行のアナリストは、ユーロの対ドル相場は２０１７年までに０．９５ドルに下落すると予想。これに基づくと企業利益は１０─１９％押し上げられることになる。

欧州のネジレも続きそうだな

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ドイツ8月貿易統計、輸出が5年半ぶりの大幅減
2014年 10月 9日 16:35 JST
［ベルリン　９日　ロイター］ - ドイツ連邦統計庁が９日発表した８月の貿易統計によると、輸出（季節調整済み）が前月比５．８％減と２００９年１月以来の大幅な落ち込みとなった。輸入は同１．３％減少した。

ロイターがまとめた市場予想は輸出が４．０％減、輸入が１．０％増だった。

一部の州で夏場の休暇が遅かったことが輸出入の減少の一因。ただ、今週発表された同国の鉱工業受注と鉱工業生産は大幅に減少しており、景気の弱さを示すデータが新たに加わった格好だ。

貿易黒字は１７５億ユーロで、７月の２２２億ユーロから縮小。予想の１８５億ユーロを下回った。

ドイツ商工会議所（ＤＩＨＫ）の首席エコノミスト、フォルカー・トライア氏は、「ドイツの成長は止まっている」と述べ、「何年もの間、国内の投資が少な過ぎた」と指摘した。

弱い経済指標を受けて、政府が財政赤字削減よりもインフラ向けの公共投資を優先させるべきとの議論が高まる公算が大きい。

ドイツの国内総生産（ＧＤＰ）は第２・四半期に前期比０．２％減となったが、第３・四半期も微増にとどまることを示す指標が相次いでいる。エコノミストの一部は再びマイナス成長になると予想しており、そうなった場合はリセッション（景気後退）を意味する。