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『自選短篇』を出版 ノーベル賞作家 大江健三郎さん【しんぶん赤旗・日曜版】
■首相は"時代の精神"を侮辱
「しんぶん赤旗・日曜版」 2014年10月05日号
憲法、原発、民主主義...
国民に逆行する暴走政権
『自選短篇』を出版 ノーベル賞作家 大江健三郎さん
ノーベル賞作家の大江健三郎さんが、半世紀以上におよぶ創作の精華を集めた『大江健三郎自選短篇』を出しました。作家としての歩みを振り返りながら、安倍政権について、本当の民意のありどころとしての「時代の精神」の角度から語りました。
1面を文字化すると ⇒
ノーベル賞作家の大江健三郎さんが、半世紀以上におよぶ創作の精華を集めた『大江健三郎自選短篇』を出しました。 作家としての歩みを振り返りながら、安倍政権について、本当の民意のありどころとしての「時代の精神」の角度から語りました。−金子徹記者−
「昨年、『晩年様式集』を出しました。最後の小説かもしれないと感じ、思い立って自分の小説を全部読み返しました。習慣で、少しずつ手直しもしていたんです。そこへ大きい文庫本を作らないかと声がかかり、『自選短篇』をまとめました」
初期、中期、後期と分類し23編を選出。
「初期の短篇では、自分の育った世界を書いています。森の中の少年が都会に出て青年になっていく。戦争中の子どもの恐れと、占領下の青年の不安が現れています。もう戦争はしない。自由な社会で個人が大切にされる。それが僕の新しい憲法の受けとめの根本にあります。しかし自衛隊はつくられ、占領は終わっても米軍基地は残る。この本を出して、僕は戦中戦後の日本の『時代の精神』を個人の生活の側面から書いてきたのだと改めて思いました。」
集団的自衛権の行使容認や原発再稼働をすすめる安倍政権は…。
「集団的自衛権に始まり原発再稼働についても、安倍首相は自分のやりたいように進めています。しかしそれは、圧倒的多数の国民の願いではありません。福島第1原発事故後の『時代の精神』は反原発であり、核兵器の使用につながる戦争をしてはならないというのはもっと永い確信です。現在の安倍独走の異様さは、この国の永い自民党政権の独占史でもなかったほどです」
☆ デモのため禁酒
「安倍首相の民主主義の逆行は、かれの戦後のレジームへの憎悪にのみ根拠をおいています。それは、現憲法のもとでの日本人の永い持続、さらには、『3.11』後、原発への意識を変えた日本人の新しい『時代の精神』を侮辱するものです」
安倍政権のもとで、この国の将来は−。
「どう生きることが人間らしいかを考える個人は、安倍首相が進める方向とは本質的に対立することになります。僕は、これからの地方選挙で、国民が安倍首相を対陣させる意思表示をすることはできると考えます。僕が若い人にいいたいのは、選挙で棄権するなということです。僕は来年80歳ですが、反原発や安倍政権批判の集会やデモで邪魔にならぬよう、体力の回復に酒をやめました。少なくとも軽々と歩きたいので(笑い)」
2面はこちら ⇒
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