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朝日「吉田調書報道」真っ先に疑った作家が改めて報道を検証(SAPIO)
http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/378.html
投稿者 笑坊 日時 2014 年 10 月 04 日 16:12:43: EaaOcpw/cGfrA
 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141004-00000023-pseven-soci
SAPIO2014年11月号

 5月20日、朝日新聞の「吉田調書」報道が世に放たれるや、真っ先に疑問を呈したのがノンフィクション作家・門田隆将氏であった。朝日の記事では、福島第一原発の作業員が命令に背いて現場から逃げ出したと「スクープ」したのだった。結局9月11日に朝日新聞社はこの件について謝罪、記事を撤回した。この報道の問題点を門田氏が改めて検証する。

 * * *
「朝日の報道を見て、なんだこれ? と思いました。腹が立ちましたよ。書いているのが朝日だから、と思うしかありませんでした」

 これは、2011年3月15日朝、所員の9割が福島第二原発(2F)に退避した中、福島第一原発(1F)の免震重要棟の緊急時対策室に残った“フクシマ・フィフティ”の一人(50)の言葉だ。

 衝撃音と共に2号機のサプチャン(圧力抑制室)の圧力がゼロになり、放射性物質大量放出の危機に陥った時、吉田昌郎所長は、「各班は、最少人数を残して退避!」と叫び、あらかじめ決めてあった手順に沿って約650人の所員が2Fへと退避した。その時に緊対室に残ったのが、計69人。これが外紙に“フクシマ・フィフティ“と称され、その勇気が讃えられた人たちである。しかし、彼ら事故と闘った人々を傷つけ、貶めたのが朝日新聞だった。

 同紙が、政府事故調による「吉田調書(聴取結果書)」を入手したとして、この時、2Fに退避した人々を「所長命令に違反して撤退した」と大キャンペーンを始めたのは、今年5月20日のことだ。

 1面トップで〈所長命令に違反 原発撤退〉〈福島第一 所員の9割〉と報じ、2面にも〈葬られた命令違反〉という特大の活字が躍った。

 冒頭のフクシマ・フィフティの一人は、こう明かす。
 
「あの時、実際の退避があった時からどのくらい前だったかわかりませんが、内々に2Fに退避させる人間を“選別しろ”という指示がありました。私は、自分の班では3人だけが残って、あとは2Fに行ってくれ、と部下に指示しました。しかし、“自分も残ります”と言って、譲らないやつがいました」

 だが、「2Fへの退避」は、あくまで上からの指示である。

「どうしても残る、と言い張ってきかない連中のことを思い出すと、今でも涙が出そうになります。でも、それを振り切って、”もし俺に何かあったら、お前が来て、ここでやんなきゃいけないんだぞ”と言って、やっと退避させました。その部下たちが、朝日によって、所長命令に違反して2Fに“逃げた人間”とされてしまいました。彼らに申し訳ないという思いと、記事に対しては言いようのない怒りを覚えました」

 命をかけて作業にあたることそれは、簡単なことではない。彼ら1Fの現場では、多くの無名の作業員たちが自らの命をかけて事故に立ち向かっていた。

 私は、震災翌年に吉田昌郎所長と90名に及ぶ現場の所員たちの実名証言をもとに『死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日』を上梓している。

 家族をはじめ“守らなければならない人”がいるそれぞれの所員が、汚染された原子炉建屋に突入するなど、凄まじい闘いを展開したことを私は取材を通じて知った。

 今回、朝日新聞は、その彼らが「命令違反で逃げ出した」と、外国から嘲笑されるような存在に貶めてしまった。しかも、それは全く「根拠に欠ける」ものだったのである。

 もし、本当に命令違反があったというなら、吉田所長によって「1F構内にいろ」という命令が出て、それが部下たちに伝えられたことが必須の構成要件となる。そして、その命令を無視して部下たちが「2Fに撤退」して、初めて成り立つのである。しかし、当の朝日の記事が伝える吉田証言にはそんなものはない。

 また2Fへの退避に対して、「その方がよかった」と吉田所長が発言している部分は紙面には掲載されず、有料でしか見られない朝日デジタルにしか書いていないという実に狡猾な構成となっていた。

 また驚くべきは、記事に現場の証言が全く登場しないことだ。これほどの大きな記事にもかかわらず、現場取材という最も大切なことがおろそかにされていたのだ。

 さらには、記事の中で「ミリシーベルト」と「マイクロシーベルト」という1000倍の差がある単位を書き分けていた。すなわち、線量を少なく表現したい部分では「ミリ」を使い、逆に多く表現したい部分では「マイクロ」を使って読者の印象操作をおこなっていたのだ。

 その末に記事は、〈吉田調書が残した教訓は、過酷事故のもとでは原子炉を制御する電力会社の社員が現場からいなくなる事態が十分に起こりうるということだ(略)その問いに答えを出さないまま、原発を再稼働して良いはずはない〉と締め括られていた。

 なんのことはない。吉田調書は、「反原発」「再稼働反対」という朝日の主張のために“利用された”のである。


 

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コメント
 
01. 2014年10月04日 16:21:19 : RCbun4ZBTg

 朝日は まったく 間違っていない
 現に 東電の 90%の職員は 福島から 逃げた!!

 
 吉田は 逃げたとは 言ってないが 逃げていないとも言っていない
 「逃げた様な形だが ま〜〜いいか」と言ってる
 
 そもそも 本当は「逃げた」のだが 吉田調書には「ま〜〜いいか」に
 表現を和らげているだけだ
 


02. 2014年10月04日 16:53:14 : LmwiOCaZ3Y
というか吉田調書とも全然違うじゃん
まるで戦記モノのような「自分も残ります」とかいう美談調
調書の「伝言ゲームで〜」という記述とそぐわない

こっちのほうがむしろ
「なんのことはない。門田は「原発推進」という東電の主張のために“利用された”のである。」


03. 2014年10月04日 17:07:18 : FfzzRIbxkp
他のマスコミは、
吉田調書よりも詳細に、フクイチの現在の状況と対策を書いてください。

政府から聞き出してください。

3年前の調書にこだわるということは、現在のフクイチを徹底的に追求するスキルをすでにお持ちだという証明でしょう。

楽しみに待っています。


04. 2014年10月04日 17:18:42 : LmwiOCaZ3Y
繰り返しになるけど、門田のほうの小説?では
2Fに退避した職員は、「本当は残りたかったけれど
上から(吉田所長?)の強い支持で、泣く泣く退避した」ことになっているよね?
でも吉田調書のほうだと
「2Fに退避するように指示はしてないけど、いつのまにか伝言ゲームで
 そうなった あとでそれを知ったけど、まっそっちの方がいいかということになった」
みたいな感じで、あきらかに矛盾しているよね?

ちょっと考えれば誰もがわかることなのに、どうしてマスコミはつっこまないんだろう?

こうなってくると門田の取材とやらにも疑問がでてくる
東電側がお膳立てした取材ではないかと?
どういう経緯取材したのか? どうやって職員と接触できたのか
こちらのほうこそ検証してみるべきのような


05. 2014年10月04日 18:31:50 : Dic86ICeOs
SAPIOは週刊ポストと同じ小学館、小学館といえば「美味しんぼ」の福島放射能汚染問題のビッグコミックというわけで、小学館が全社挙げて反原発潰しとか原発推進を指示しているわけではないことは朝日を叩きながらも一方で安倍政権が吉田調書を政治的に利用しようと保守メディアを使って世論の趨勢を変えたいと画策している懸念に対しては週刊ポストが門田の朝日批判を載せつつも、それらに拘泥せず連載という体をもって吉田調書の本質とはいったいなんだったのかをつぶさに検証し始めた。

福島原発事故の真実 週刊ポストが「公開調書」検証連載開始

2014.09.29 16:00

 あれから3年半が過ぎたが、震災と原発事故の傷跡は生々しい。三陸沿岸が津波に飲み込まれ、福島では人々が住み慣れた町を追われ、首都で大量の帰宅難民が生まれたあの日あの時、官邸で、福島第一原発で、東京電力本店で何が起きていたのか。

 さる9月11日、政府は「東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会」(政府事故調)が行なった調書のうち19人分を公表した。事故対応にあたった菅直人・首相、枝野幸男・官房長官ら民主党政権中枢の証言に加え、吉田昌郎・東京電力福島第一原発所長(故人)のいわゆる「吉田調書」も含まれる(肩書きは基本的に当時、以下同)。

 合計1000ページを超える膨大な調書には、厳しい質問を浴びせる事故調委員と長時間にわたる質問に答える回答者のやり取りがそのまま記されている。

 本来、この調書は「福島原発事故で何が起きたか」を国全体で共有し、検証と反省をもとに二度と悲劇を繰り返さない仕組みをつくるために活かすべきものだ。しかし、朝日新聞の誤報に端を発した一連の報道は、朝日批判に終始し、今もって調書に基づく事故の全体像の検証はほとんどなされていない。そして、大新聞の不毛な批判合戦を好都合とほくそ笑んでいるのが原発のなし崩し再稼働に走り出した安倍政権だ。
 
 政府は生前「非公表」を望んだ吉田氏の調書を公表しながら、それ以外は本人の同意を条件に順次公表すると説明している。今のままメディアが検証を放棄し、「全調書を公表して事故の全貌を明らかにすべきだ」という声が高まらなければ、他の重要人物の証言は秘匿され、歴史の闇に埋もれてしまう危険がある。そうなれば吉田氏らが託した「悲劇を繰り返したくない」という思いを踏みにじることになる。
 
 週刊ポストは調書検証チームを組み、公表された19人分の調書から、改めて当時の菅政権中枢や東電の当事者たちの行動、本誌を含むメディアの報道を含めて徹底検証する作業を開始した。
 
 すると、公表した政府の思惑とは裏腹に、民主党政権だけでなく、安倍晋三首相を含む批判勢力の嘘までも次々と明らかになってきた。連載第1回となる9月29日発売の同誌10月10日号では、菅首相による海水注入の中止命令と、官邸がメルトダウンを把握した時期についてつぶさに検証している。

http://www.news-postseven.com/archives/20140929_278945.html


06. 2014年10月04日 18:35:39 : Ysu54hhN7E
>>04さんまでの全コメントに100%賛同します。

 (原発・核開発推進派のウソデタラメ三昧には吐き気を催します。でもこれが日本でまかり通っているという「現実」には吐き気を超える言いようのない不気味さ・恐怖を感じます。)

 


07. 2014年10月04日 19:02:51 : CI32kTFWpA
>>06
>>04は矛盾しているよ。
吉田の「「2Fに退避するように指示はしてないけど」という言葉は「2Fに」という場所に重点が置かれている。退避する指示は出していたわけ。
いっぽう従業員の、「本当は残りたかったけれど上から(吉田所長?)の強い支持で、泣く泣く退避した」ということで、ということで伝言ゲームで食い違ったのは退避先だけ。

所長の退避という意思は従業員には伝わっていてここに矛盾がない。
退避先のみが伝言ゲームで違ってしまっただけ。

ここは>>04の明らかな文献読み間違いです。>>04は「指示」を「支持」と打っているような方でもあるし。
ちょっと考えれば誰もがわかることなのに、朝日と同じく東電憎しで頭が固定化して読み間違いを起こしたのでしょう。


08. 2014年10月04日 19:24:34 : LmwiOCaZ3Y
「残りたいのに、強い指示で泣く泣く」という状況で
伝言ゲームがなされている時点で不自然でしょ
つか最終的ってなんだよ 

再稼動に向けて なりふり構わなくなっているな東電は


09. 2014年10月04日 19:34:58 : Oaz7BPiWRU
『深追いすればするほどボロが出る<カドカドくん>。』

この問題の本質は「所長命令に違反して撤退した」という<浅卑>の表現が、正しいかどうか?就中“所長命令に違反”したのかどうか?ってだけの、オハナシなんだよ。だって撤退したのは事実なんだから。
で、<故吉田所長調書>では、「比較的線量の低い所(例えばJヴィレッジ)まで退避してくれ。」が“所長命令”の実態なのである。
だから<故吉田氏>だって「まさか<2F>まで行くとは思わなかった。」「まぁ結果オーライだけど…。」って言ってるじゃん。
この“齟齬・行き違い”を<浅卑>が恣意的に誇大表現したという、どっちもどっち、どうでもいい全員お粗末な体たらくなんだよ。

<カドカドくん>のボロは…例えば『もし、本当に命令違反があったというなら、吉田所長によって「1F構内にいろ」という命令が出て、それが部下たちに伝えられたことが必須の構成要件となる。そして、その命令を無視して部下たちが「2Fに撤退」して、初めて成り立つのである。しかし、当の朝日の記事が伝える吉田証言にはそんなものはない。』ってな事実に基づかない単なる“妄想”を述べていることでも明白である。
要は、<04〜LmwiOCaZ3Y氏>が鋭くご指摘のように…
『こうなってくると門田の取材とやらにも疑問がでてくる。東電側がお膳立てした取材ではないかと?どういう経緯取材したのか?どうやって職員と接触できたのか
?こちらのほうこそ検証してみるべき…』という“疑惑”の方が大きく膨らんでくるのである。



10. 2014年10月04日 19:42:53 : LmwiOCaZ3Y
というか伝言ゲームって威張ることか?
そんな伝言ゲームでなされたものを「強い指示」と受け取ることもアレだが
伝言ゲームが起きること自体、連絡体制の不備を物語っているわけだが
それを恥じることなく 朝日を「誤報だ、傷つけた」と非難できる東電はおかしい。

それにしても都合の良い「伝言ゲーム」だこと

あと東電ははたして従業員に取材できるような体制なのかね?
外部からの取材ができないようにしておいて
「取材を怠った」とか非難しているのなら悪質。


11. 2014年10月04日 22:38:13 : RCbun4ZBTg

 逃げろと言わないのに 逃げちゃった 真実!!

 ===

 涙を流して 逃がしてくれなら わかるが
 涙を流して 残してくれ    <= 誰だ こんなのいるはずがない
 
 残りますと言うのは(冷静な思考)だから 涙は出ない
 もしも 涙が出たのなら 容易ならざる状況を意識していたと言うことと
 責任感の格闘だから

 美談ではなく 悲劇だ

 ===

 特攻隊員が 無駄死にだと 観念して 出撃したのは 悲劇
 本気で 船を沈めてやると 飛行機にのったのは   喜劇
 飛び立って 道に迷ったふりして 帰ってきたのは  悲壮
 飛び立って 自分で飛行機を壊して 引き返すのは  皮肉
 
 ===

 東電の社員が 誰も止められない原子炉を 自分なら止められると志願するのは

 無知
 

  
 


12. 2014年10月04日 23:20:28 : idlV9w9zpQ
ネタ元は陳哲郎だった?!
月刊テーミス10月号より

 朝日新聞の「吉田調書」報道は永田町も揺るがしているが、誰が朝日にこっそり調書を渡したかが問題だった。
 当初、朝日記事には菅直人首相の”失点”が書かれていないことから、「菅事務所が犯人ではないか」といわれていた。菅氏はこれを否定したが、代わって浮上したのが、当時、官房副長官だった福山哲郎氏である。
 その根拠は「本物の調書とは別に、官邸提出用の調書があった。それは菅首相に不利なことは全て消されていた。それが朝日に流出したのではないか」(関係者)という。
 たしかに記事の構図は東電や吉田所長の名誉を貶めるものであり、結果的に菅ー福山ラインに責任がなかったことを強調するものだった。国会は、このことを菅元首相だけでなく、当時、官邸を仕切っていた福山氏に確認すべきではないか。


13. 2014年10月05日 00:38:40 : FM3FGu9kdg
東電の名誉?  笑わせるな

14. 2014年10月05日 18:51:43 : ImFDLWRMsI
死して後に英雄扱いなのだが、吉田氏が存命中はいかにいい加減にあしらわれたか知っているだろうか。
少しでも内実を知っているならこの門田発言の内容をそのまま受け取るなどできないだろう。
何より吉田氏没後、様々メディアにあらわれ、まっさきに吉田氏の死因と放射線との関係性はないとふれまわっていたことにこの男の胡散臭さがある。
入院中にはどこの病院であれ家族にすら詳しい病状説明を受けていないのになぜこの男が確信を以って無関係だと言い切る事ができるのか。
敢えて言うなれば家族にすら明らかにされることがなかった病状のトップシークレットをを東電から詳しく聞き及んでいたのではないか、そのうえですべてを隠ぺいし、東電ストーリーに沿って物語を組み立て、口封じを完成させるために差し向けられたのが門田という男ではないか。

そもそも事故の真相を自らの筆で書きあらわそうというのが吉田氏の意思だったのである。
現実にはそういう方向で動こうとしたところで脳出血を起こし半身不随となってそれもかなわなくなった。
それを好都合とばかりインタビューの話を持ちかけ近寄ってきたのが門田である。
意図するところはあくまで東電本社側に立ってストーリーを組み立て、吉田氏がインタビューに応じたという事でこれにお墨付きを与え、口封じを完成させることだったのではないか。

この事を吉田氏自身がどういう思いで見ていたか。

出来上がったばかりの門田本を持って病室室に入ってきた東電社員がそれを勧めても、一向目もくれず手に取って見ることもしなかった事に氏の本心が顕れているように思う。


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