http://www.asyura2.com/14/senkyo172/msg/351.html
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先程、傍聴されていた江川さんのツイートをリツイートしたが、藤井美濃加茂市長事件公判の贈賄供述者中林の証人尋問、弁護側としては概ね所期の成果を挙げることができた。特に大きかったのは、留置場の元隣房者から入手した中林の自筆の手紙で「中林の魂胆」が露見したこと。〔続く
— 郷原信郎 (@nobuogohara) 2014, 10月 2
続き)主尋問では、贈賄自白した理由について、涙を流し、声を詰まらせ、「犯した罪を洗いざらい話して、罪を償い、家族のためにやり直そうと思った」と言っていた中林だが、実は、自分の事件の裁判も終わっていないのに、外国人を店に紹介して上前をはねる事業を目論んでいた。(続く
— 郷原信郎 (@nobuogohara) 2014, 10月 2
続き)数億円の融資詐欺を犯しながら、起訴された2100万円分以外に立件されないで執行猶予になることを目論み、検事から、「絶対に藤井には負けないから中林さん一緒に戦ってくださいね」と言われ、良い情状を酌んでもらって、執行猶予になることを狙っていた。詳しくは、ブログで。
— 郷原信郎 (@nobuogohara) 2014, 10月 2
<美濃加茂市長事件>社長のゆがんだ金銭感覚〜贈賄側業者の「証人尋問」詳報(上)http://t.co/LLZBq5MMOx 郷原信郎弁護士(@nobuogohara )が主任弁護人をつとめる美濃加茂市の藤井浩人社長の裁判のレポートです。他のどこよりもくわしいはずです。
— Taro Kamematsu (@kamematsu) 2014, 10月 3
<美濃加茂市長事件>弁護側が出した「隠し玉」〜贈賄側業者の「証人尋問」詳報(下)http://t.co/U85OMwefa4
郷原信郎弁護士(@nobuogohara )が主任弁護人をつとめる美濃加茂市の藤井浩人社長の裁判のレポート。「隠し玉」というのがなんなのか気になります。
— Taro Kamematsu (@kamematsu) 2014, 10月 3
<美濃加茂市長事件>社長のゆがんだ金銭感覚〜贈賄側業者の「証人尋問」詳報(上)
http://www.bengo4.com/topics/2125/
2014年10月03日 16時10分 弁護士ドットコムニュース
受託収賄などの罪に問われている岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長に対する公判は、贈賄側業者の証人尋問という山場を迎えた。10月1日、2日の名古屋地方裁判所。検察側の証人として、名古屋市の浄水設備販売会社「水源」の中林正善社長が法廷に立った。
贈賄罪などで起訴された刑事被告人でもある中林社長は、自らの供述調書の内容に沿って、「藤井市長に現金を渡した」という主張を譲らなかった。一方、市長側の弁護団の厳しい追及を受け、その供述の信頼性が大きく揺らぐような場面も見られた。その法廷劇の模様を詳述する。(ジャーナリスト/関口威人)
●「借金」と「偽り」にまみれた会社設立
2日間の証人尋問でこれまでに以上に明らかになったのは、中林社長の借金まみれの人生とゆがんだ金銭感覚だった。
「水源」設立の十数年前、中林社長はゴルフ会員権の預託金返還をめぐり、多額の借金を背負うことになった。返済を迫られた相手は「暴力団だった」と証言した。
このため中林社長は、その当時、事務職で勤めていた病院の金を横領し始めた。その金額は、2005年からの7年間ほどで約1億5000万円にのぼった。横領した金は「主に返済、その他はキャバクラやクラブでの飲み代に使った」と明かす。
横領は二度にわたって病院側に発覚し、民事訴訟を起こされた。その後、定期的に返済することなどを条件に和解が成立したという。同じころ、中林社長は自分の会社である「水源」を立ち上げたが、「借金」と「偽り」にまみれていた。5000万円と登記されている資本金も「偽装だった」と認めた。
借金を借金で穴埋めするため、「会社は順調に売り上げを伸ばしている」と知人に嘘をついて、金を借り続けた。銀行に対しても「架空の工事をでっち上げ、発注書などいろいろ偽造して」融資をしてもらった。書類に必要な自治体の教育長などの印鑑は「インターネットの業者に頼んで作らせた」という。
だが、事業はうまくいかず、自転車操業に追い込まれていく。詐欺行為はさらにエスカレート。ある銀行の融資担当者については、「望まれるまま、キャバクラや風俗に接待していた」。こうして積み重ねた「融資詐欺」は15件、金額にして4億円近くにのぼる。しかし、詐欺罪として立件されたのは、そのうち2件、2100万円分にすぎない。
この点について、中林社長は法廷で「件数や金額が多いことは分かっていた。最初の詐欺罪で逮捕された後、弁護士に『全体で数億円はある』と話した。他の銀行から被害届けがあってもおかしくないと思った」などと話した。藤井市長の弁護団は、この犯罪事実全体に対する「立件数の少なさ」に疑問を投げかけている。
●「金さえ渡せば議員は動く」紋切り型の政治家像
一方、「事業は事業で、自転車操業を抜け出したいと、やれることをやっていた」と中林社長は語る。浄水設備プラントを全国に普及させることを目標にしていたが、まず名古屋で導入を進めようと、名古屋市議会のN市議に接近したという。中林社長は法廷で「N先生に10万円を渡した」と明言した。
そのN市議の秘書であるT氏を介して、2013年2月に知り合ったのが、当時は美濃加茂市議だった藤井市長だ。第一印象は「さわやかな好青年だと思った」。
その後、数回の会食を重ねた結果、藤井市長が浄水プラントに興味を持って動いてくれるようになった。そのころ、「議員の給料は安い、選挙には金がかかる、などの話が出た」ため、中林社長は「少額なら渡しても大丈夫だと思った」のだという。だが、藤井市長の弁護側は、それらの金銭事情を語ったのは藤井市長ではなくT氏だったはずだと指摘。中林社長も「本人がその場では言っていなかった」と修正した。
2013年春、前市長の突然の辞職表明に伴う市長選への立候補という話が持ち上がりながらも、藤井市長は浄水プラントの導入を急いだ。「それは私がお願いしたから動いてくれた」と中林社長は思い込んだ。その上で、「役人に働きかけてほしい。このスピーディーさを持続してほしい。そのためにはお金を渡さなければ」と思いをふくらませたのだという。
しかし、弁護団から「具体的に何を期待したのか、どうしてほしかったのか」と問われると、「あまり深くは考えていなかった」。ここで露わになったのは、「金さえ渡せば議員は動く」という紋切り型の政治家像、議員の圧力で当局が物事を進めるという中林社長の単純な認識だ。
<美濃加茂市長事件>弁護側が出した「隠し玉」〜贈賄側業者の「証人尋問」詳報(下)
http://www.bengo4.com/topics/2126/
2014年10月03日 16時14分 弁護士ドットコムニュース
岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長に賄賂を渡したと主張する贈賄側業者、名古屋市の浄水設備販売会社「水源」の中林正善社長が10月1日、2日の両日、名古屋地裁の法廷に立った。検察側の証人として登場した中林社長は、藤井市長に「金を渡した」と強調したが、藤井市長の弁護団からはその証言の信用性をゆるがすような「隠し玉」が明らかにされた。(ジャーナリスト/関口威人)
●「藤井市長に金を渡した」という主張はそのまま
中林社長は、藤井市長との「金銭授受」の場面について、証人尋問で詳細に語ろうと努めていた。
当初の取り調べでは「金を渡した」ことを覚えている程度だったというが、しだいに美濃加茂市内のファミリーレストランで「(名古屋市議の)N先生に渡したのと同じ10万円を、藤井先生にも渡した」と思い出したという。
N市議の秘書T氏が同席していたことも当初はあいまいで、今年3月の供述調書では藤井市長と2人で会ったことになっている。ところが、その後「メールや資料を見せられて」T氏の同席を思い出し、5月の調書では、3人で会ったことに変更された。
2回目の現金授受については、さらにあいまいな部分も見えた。
「(現金を混ぜたのが)1回目と同じ資料かどうか、はっきり覚えていなかった。同じものを持っていてもおかしくないと言ったことが、調書では断定的にされた」と中林社長は語る。取調べで抽象的に述べた部分が、調書では断定的に書かれたり、修正されたりした。それを「細かくはチェックしていなかった」という。
それでも、「金を渡したことは間違っていない。差し出したら(藤井市長は)すんなり受け取ってくれた」という主張は崩さなかった。
●検察との協力をほのめかすような「手紙」
中林社長に対する反対尋問を通して、藤井市長の弁護団は、その供述のあいまいさや信用性の低さを引き出すことができたという。
10月2日の公判ではさらに、弁護側の「隠し球」も飛び出した。中林社長が愛知県警中村署に勾留されていたとき、留置所で隣の房にいた男性と最近まで交わしていたという「手紙」の内容を明かしたのだ。そこには、取り調べの状況とともに、裁判の見通しなどもつづられていた。
「藤井弁護団が私の事を悪く言えば言う程、検察は私を守りに入ります。もちろん、これが公判では私に有利に働くでしょう。検察側からの情状も出てくることになります」「(融資詐欺で銀行からの)告発の件も今後どうなるか」「もしかしたら起訴せず、余罪扱いのまま(今のまま)終わらせるかも・・・」など、検察との協力関係をほのめかすような内容だ。
中林社長は、2件の詐欺事件で起訴された後、さらに別の詐欺が延々と立件されるか、藤井市長への贈賄事件が立件されるかを「気にしていた」と、公判で明かした。そのうえで、「当時の弁護士から『贈賄の件で起訴されたら、それで終わるかもな』と言われた。(実際に贈賄罪が立件され)裁判の見通しがつくと思った」と述べた。
これらの手紙や証言は、検察との間で何らかの“手打ち”、弁護団の主張する「ヤミ司法取引」があったのではないかと思わせるものだ。ただし、これらはまだ、間接的な証拠でしかない。
証人尋問の初日、中林社長は「全部を話してゼロになり、社会復帰したい」と涙ながらに述べた。取調べで、刑事から「うそつき父ちゃんのことを娘さんはどう思うか」と詰め寄られたことが、贈賄を自白するきっかけになったという。
その一方で、弁護団が明らかにした「手紙」の中には、中林社長がかつて芸能プロダクションを経営していた経験から、再び「人材派遣業」を始めようと構想し、そのための金銭管理の協力を男性の内妻に求めていたという話もでてくる。
この点について、弁護団の郷原信郎弁護士は、「社会復帰後は実家が経営している訪問介護事業を手伝いたい」とした中林社長の法廷での訴えと、それとはまったく関係ない「人材派遣業の計画」を喜々として語る手紙の内容のあいだに大きな矛盾があると指摘する。「人生をやり直すと泣いていた人が、こんな事業のことを、なぜまた考えられるのか」と追及したのだ。
中林社長はこうした手紙を書いたことを認めたうえで、文通していた男性と「そこまで親しい仲ではない。うそを書くこともあった」とかわした。ただ、この男性も察していたのか、「中林の言うことは信用できない」という不信感から、このような手紙を藤井市長あてに送りつけてきたのだという。
閉廷後、記者会見に臨んだ藤井市長は「真実を語っていただけるかと淡い期待を抱いたが、まったくの嘘ばかりを話していることにあらためて強い憤りを感じた」と述べた。次回以降は、中林社長側の関係者の証人尋問が続いたあと、藤井市長に対する被告人質問に入る。虚実の駆け引きは、まだ激しく続きそうだ。
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